誘拐されたその先は
1日2食昼寝付きガラスのドア越しの僕とそいつの日常生活!
よろしくお願いします!!
視界が滲む
…眩しい
目を開けたくないな…
そう思いながらも、僕はゆっくりと目を開けてみる。
…分かっていた。
早く死ねないかな、と思っていた。
「…」
駄目だった、今日も僕は生きている。
「今日、何日だろう」
いつの間にか日にちさえ曖昧に、時刻さえ揉み消されたように、分からなくなっていた。
僕がいるのは小さな部屋の中。
例え僕が死にたくても、自分の力では怖くて死ぬ事が出来ないから、
…だから誰かが僕を殺してくれて、起きたら死んでいたっていう展開を想像しては目を開けて落胆するんだ。
僕は一人で暮らしていない。同居人がいる。
といっても僕は全く好き好んでここにいる訳では無い。つまり、誘拐されたのだ。そして、この狭い部屋にずっと…閉じ込められている。
何のつもりで僕を誘拐したのかは知らないが、元々僕には親がいなかったので、別に寂しいだとか帰りたいだとかいう感情は湧いてこない。
「…来た。」
僕の部屋には毎日、朝と夜にそいつ(誘拐犯と呼ぶのは面倒なので、そいつだ。)がやって来る。
何をしに来るのかというと、ご飯を持ってくるんだ。っていってもやっぱり一緒に食べるとかではなくって、お皿に沢山のご飯を入れて帰っていく。そんな感じだ。
なんだよ。僕だって腹くらい空くさ。
生きてるんだもの。
朝の分のご飯を食べ終わった僕は、早速この部屋で一番居心地のよい所へ行く。
何をするかっていうと…
「……ねむ…」
寝るだけだ。
だってそいつは遊び道具すらくれないんだ。
つまらないんなら寝るしかないだろ?
見てくださった方、ありがとうございました!(*'▽'*)
これからゆっくり投稿していくと思いますが、のんびりと待っていて下さい!!(*´罒`*)