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五話 俺の部屋と訓練。


 翌日、俺は朝食を取った後、朝一で寮母の佐々さんがいるであろう事務室の前まで来た。既に事務室の前には机が用意されていて入寮手続きが出来るようになっている。


 昨日兄貴に聞いた話だと入寮手続きの期間は五日もあるので、初日の朝一に手続きをする人は稀だと言っていた。案の定その通りで、俺以外に誰もいなかったのでサラッと手続きを終わらせて寮の案内のしおりと部屋鍵を貰うと、近くにいた兄貴たちが寄って来た。


「で、何号室なんだ?」


「3-105だな」


「どのような部屋なのでしょうかね」


「何か面白いのがあればいいんだけどな」


「何があるか楽しみね」


「とりあえず部屋に着いたら。漁るか」


 などと、くだらない雑談をしながら全員で俺の部屋に向かう。どうやら俺の部屋は男子棟の真ん中辺りにあるようだった。


鍵で扉を開けて部屋に入ると、部屋の間取りは兄貴の部屋と同じだが内装の一部が違った。机、ベッド、本棚、テーブル、小型冷蔵庫は兄貴と同じだ。


「あれ?この部屋ってテレビ無いんだな。兄貴もしかしてテレビって――」


「あぁ、言わなかったっけ?テレビも前の住人の置き土産だぞ」


 なるほど部屋によって電化製品も置いていく生徒もいるのね。その所為か俺の部屋の机の上には一台のデスクトップパソコンが置かれているし。


「剣斗さんの部屋はパソコンが置いてあるのですね。珍しいですよ」


「そういえば先輩。この寮ってネットとかどうなってるんですか?」


「ネットは繋がるぞ。一階から無線LANが飛んでいてな、この寮ならどこでも繋がるぞ」


 ナッシュが説明してくれたので、なるほど、と頷く。試しにパソコンの電源を入れてみるとあっさり起動した。


 見たところ筐体、液晶、マウス、キーボードと何一つ統一感が無いので恐らく自作で組まれたのだろう。パスワードも掛かっていなかったので特にすることも無く待っているだけでパソコンが立ち上がった。


「へー、なるほど」


 早速立ち上がったパソコンの中を色々と調べていく。どうやら既にネットには繋がっているらしく、ブラウザを起動すると世界で一番有名な検索エンジンが出てきた。一通り調べてからパソコンの電源を落とした。


 次に荷物が来るまで部屋の中の捜索になったので手当たり次第に押入れやトイレ、風呂場などを開けていく。一通り見て回ると千草が掃除機をかけようとしていた。


「矢木先輩掃除機なんてどこにあったんですか?」


「こっちの押入れにしまってありましたよ」


 後こんなものも、と出されたのは電気ケトルだった。


「へー、色々あるんですね」


「これぐらいしかありませんでしたけどね。後、はいこれ、使ってください」


 千草から雑巾を手渡される


「ありがとうございます」


 早速洗面所で濡らしてきて汚れていそうなところを適当に拭く。ちなみに他の四人はとっくに雑巾を渡され家具を拭いていた。


 結構時間が掛かると思われていた掃除もも五人でやれば、早いものであっという間に終わってしうのは当然でして。


「あっという間に終わっちゃいましたね」


「そうだな」


「そうね」


「そのようだな」


「そうですね」


「どうするか...」


 俺の言葉に兄貴、エリアーヌ、ナッシュ、千草が同意すると最後の幸一の言葉で黙ってしまった。


「とりあえず休憩にしますか」


 俺が提案するとテーブルの囲んで全員座る。


「やっぱりコップとか飲み物とか色々あったほうが良さそうですね」


「そうだな、せっかく電気ケトルがあるんだから湯飲みとかあってもいいんじゃないか」


「そうですね、届いた荷物を整理したら買出しに行きますか?」


「どこかいい所あります?」


「なら、あそこだな」


 場所は兄貴達が良く行くスーパーマーケットと百円均一ショップに決まった。





―――――







 まず百円均一ショップから行き、マグカップや透明感のあるコップ、プラスチックのスプーンなどを買う。次のスーパーマーケットでお茶やコーヒーの素とミルク、麦茶の素にそれを入れる麦茶ポット、タッパーウェアを買い込んでいく。そしてすべての買い物が終わり寮への帰り道、最後に残ったのは死屍累々とした男達であった。


「なぁ、兄貴。俺さ、買出し三十分かそこらで終わると思ってたんだけど」


「あぁ、俺もだ弟よ。女の買い物がそこまで長かったとは」


「しかも、何でアイツ等あんなに元気そうなんだよ」


 幸一が恨めしそうに見ているのは俺達の前を楽しそうに話しながら歩いているエリアーヌと千草であった。全くだ、俺と兄貴、ナッシュから同意声が上がる。だって俺達は見ているのだ見ているのだ。


 百円均一ショップではあれやこれや可愛いといいながらたっぷり一時間かけて店の中すべてを歩き回っていたのを。ちなみに俺達男勢は良さそうなのを適当に見繕って十分で買い終わっていた。


 そしてスーパーマーケットでは俺がお茶やコーヒーを選んでいる間にいつの間にか消えていたので、後で連絡しようとして先にレジで会計を済ませていたら悠々と合流してきて、その手にはお菓子が沢山つまったレジ袋を持っていたのだった。


 結局どんなに掛かっても一時間以内で済むと思っていた買い物が二時間ちょっと掛かったのは俺達男子の精神をゴリゴリ削っていったのであった。


「とりあえず一度帰ってから飯食いに行くか」


 兄貴の覇気の無い提案に俺達は無言で頷いたのであった。





―――――






 どうやら寮の食堂では昼食を出していないらしいので一度荷物を置いてから近くのファミレスで食事をしてから昨日と同じ練習場へ向かった。


 一階で受付をしてから更衣室で練習着に着替える。兄貴たちは学校指定のジャージだったが当然俺にはそんなものは無いので、こっちで使うために買ったスポーツウェアに着替えた。


 割り当てられた練習場へ歩きながら兄貴に話しかける。


「兄貴、俺はどうすればいいんだ?」


「準備運動は一緒にやろうぜ。その後こっちはいつも通りのメニューでやるから、剣斗は四隅のどこかにいれば大丈夫だな」


「わかった。それでいいよ」


 ちなみに準備には女子の方が時間がかかるらしく、いつも男子の方が早いそうだ。練習場は昨日とは別の部屋だったが中に入ると昨日と同じつくりなので、どこも同じつくりなのだろう。練習場の真ん中に陣取って雑談をしながら女子が来るまで時間を潰す。


「そういえば兄貴の主文字って何の『漢字』なんだ?」


「あぁ言ってなかったっけ?俺は『刀』だぜ」


 ほら、と言って『刀』を作って俺に見せてくれる。


 兄貴の『刀』は滑り止めが巻かれた柄に鈍色な光沢を放つ刃だ。長さが七十センチ程で反りが入っている。恐らく太刀と呼ばれる種類なのだろう。


「カッコイイな」


「だろ?流石俺の弟、話しが分かるな」


「ところでさ兄貴、『刀』の『漢字』持ってる人って多いの?」


「『刀』持ちは少ないけどいるらしいぜ。ほとんど日本人らしいけどな」


 やっぱり『漢字保有者』の人数が増えると色んな『漢字』に目覚める人がいるんだな。十五年前は『漢字保有者』自体の数が少なかったから、そんなことすらもわかんなかったし。


「佐伯先輩は『作』ですけどナッシュ先輩の主文字は何なんですか?」


 ナッシュにも話を振ると快く答えてくれる。


「俺は『雷』だな。術系の『漢字』の中じゃそこそこ珍しい部類かな」


 『雷』は始めてみたな。『火』、『水』、『土』、『氷』辺りは前に知り合いが持っていたから見たことはあるが『雷』は存在するとされるが確認されてなかった『漢字』だったんだよな。などと考えていると突然入り口の扉が開いてエリアーヌと千草が入ってきた。


「待ったー?」


「いつも遅くなってすみません」


 入ってきたエリアーヌと千草もジャージ姿だったのだが。男子用のジャージより身体のラインが際立って見えるのは俺だけか?しかも二人共以外に胸があるし。


 主に胸と尻が。


 二人の胸部と臀部にチラッと視線をやってから、何事も無かったかのように向き直る。


「さて、じゃあ始めるか」


 二人がこちらに来たのを見計らって兄貴が練習を始める合図を出した。






―――――






 ちくしょう、何でこんなことになったんだ。俺は心の中で毒づくのを止められなかった。理由は簡単だ。今やっている準備運動に問題があるからだ。


 まず準備体操。これはいい、普通の準備体操だったから。


 次に柔軟運動。これも許そう、柔軟も普通だったのだから。


 そしてランニング。だが、テメェだけはダメだ。


 兄貴は最初に軽く流して走るだけだとか言ってたけど、絶対そんな生易しいもんじゃねぇ。現に兄貴たちは涼しい顔で走っているのに、俺は全力疾走で走っているのだ。


 女子のエリアーヌや千草も普通に走っているので皆ある程度鍛えてるのだろう。前世は実戦ばっかりだったから自然に鍛えられていたけれども、やっぱり肉体が変わると筋肉の量も変わるわけでして、普通の中学生を送っていた今の俺には冗談抜きでキツイのだ。


 皆で練習場の外周を円を描くように走っていると、先頭を走っていた兄貴が当然練習場の中央に向けて方向を変え、中央にたどり着くと足を止めた。どうやらやっと終わりのようだ。


「はぁっ!はぁっ!はぁっ!はぁっ!はぁーーっ!」


肩で息をして、肺に酸素を取り込んでいると涼しい顔をしたエリアーヌが話しかけてきた。


「初めてでここまで走れるなんて何かスポーツしていたの?」


「特に、何も、やって、ませんよっ」


 実際に中学は帰宅部だった。だが前世はあれほど動けたのに今は全然動けない、ただそれを認めたくない意地でずっと走っていただけだ。今のランニングだけで今日の体力のすべてを使い果たしたようなもんだし。


「剣斗。俺達練習始めるから隅の方に行っててもらっていいか?」


「あぁ、兄貴ごめんごめん。今すぐ移動するよ」


 息を無理やり吸って呼吸を整えながら移動する。俺が練習場の隅に移動すると兄貴たちは練習を始めたようだ。

 

 俺も始めよう。せっかく練習が出来る場所なんだ時間を無駄には出来ない。


 まずはいつも通り三十センチ程の人形を作って動かす。時間をかけて人形の可動範囲は動作範囲を確認する。


 人形が普段どおりに動くことを確認したら一旦作った人形を消した。今日はここからが本番だ。


 本日の目標は人間大の人形を作って動かすこと。三十センチの人形を作り出すよりも膨大な字力を必要とするだろうが、字力だけは前と同じなので何とかなるはずだ。


 まずは手始めに人間大の人形を作ってみる。イメージは木人形だ。全身が木製で身長は百八十センチ程、体型は細身、装飾は付けるだけ無駄なので無し、関節は足首、膝、股関節、手首、肘、肩に相当する部分に作ることにする。


 イメージを固めると一気に作る。


 すると淡い光が人の形を作り、光が消えた頃には俺が想像したとおりの木人形が出来ていた。


「おしっ」


 小さくガッツポーズをしてから試しに胴体を叩いてみるとコンコンといい音がする。


 音からして中は空洞なのかな。中身がギッシリ詰まっているよりは軽いから動かしやすそうだけど。


 さて、早速動かしてみますか!三十センチの人形と同じ感覚で動かしてみると、ちょっと動作が鈍い。もしかして動かすのにも字力が必要なのかな。


 そういえば円月輪を『操』で自在に操る時も円月輪を大きくしたら必要な字力の量も増えたっけ。それを思えば別段不思議でもないか。


 あの時は必要な字力が極微量だったから気にしなかったけど、人間大の人形を長時間動かすならたくさんの字力が必要になりそうだ。


 どのくらいの字力で動くか分からないので、多めに字力を人形に込めつつ木人形に、動け、と命じる。


 すると木人形が軽快に動き出したので、これで正解だったのだろう。


 動作の確認で色々な動きをさせてみる。ほほう、結構動くんだな。ほぼ人間の関節と同じように動くのか、ということは関節を逆に動かしたら壊れるかもしれない。気をつけなきゃいけないかもな。


 あらかた可動範囲を確認した後は、歩かせたり、シャドーボクシングをやらせてみる。人形が大きい分字力の消耗も大きいけど、これぐらいなら心地いい疲労だ。


 走らせて見たいけどあっちで練習してる兄貴達の邪魔をするわけにもいかないしな。人形の動作も結局のところ使い手のイメージ次第のようなので、今木人形がしているシャドーボクシングも俺の前世に俺がしていた闘い方に似ているんだよな。


 俺は『拳』の『漢字』持ちだったから拳主体の戦い方だった、逆に足や肘、掌、関節系の攻撃だと『拳』の効果の範囲外だったから威力不足になるんだよな。


 どうやら木人形の動作にも俺の戦い方が色濃く反映されているようで拳主体の戦い方になっている。俺自体は特に意識してないんだけど、長年染み付いた癖になっているのかも。


 木人形のシャドーボクシングを見ながら考えていると、不意に後ろから兄貴から呼びかけられた。


「剣斗ー、お前面白そうなことやってんなー」


 兄貴が新しいおもちゃを見つけたような楽しそうな顔でこっちに向かってくる。その後ろにはエリアーヌ達も続いていた。


「兄貴、練習はいいのか?」


「休憩ー休憩ー。で、剣斗これは何なんだ?」


「見りゃ分かるだろ。人形だよ」


「いや、そうじゃなくてさ。お前いつの間にデカい人形作れるようになったんだよ?」


「今だよ。試してみたら出来た」


「へぇ、割と簡単なのね」


 エリアーヌもコンコンと木人形の胴体をノックする。


「みたいですよ。ところで兄貴、暇ならちょっと手伝ってくれない?」


 今は休憩中のようなので誰も今は練習場を使っていない、これ幸いと兄貴に手伝いを頼んでみる。


「何するんだ?」


「これとちょっと戦ってくれないか」


 俺は木人形を指差しながら提案すると兄貴はあっさり了承してくれた。


「いいぜ。じゃあ真ん中行くか」


 俺と兄貴は練習場の真ん中まで移動して、エリアーヌ達はが少し離れたところに待機する。兄貴が刀を作り出して構える。


「いつでもいいぞ」


「じゃあ行くぜ!」


 木人形に兄貴と戦えと命じると兄貴に向かって走りだした。木人形が向かっても兄貴は動じず余裕の態度を崩さない。


 木人形の間合いに兄貴が入ると、木人形は攻撃を繰り出す。だが木人形に五指は作ってないので、鋭くさせた手先をで突くような攻撃だ。


 そこそこ早い攻撃だと思ったが、兄貴は難なく回避する。その後も木人形は両手を交互に使いながら手先で突きを繰り出すが兄貴には掠りもしない。


 兄貴が強すぎるのか、それとも俺の木人形が弱すぎるのか。何十回目かの木人形の攻撃を紙一重で避けた兄貴はカウンターの要領で木人形を斬り付ける。斬り付けられた木人形は、そのまま上半身と下半身が真っ二つになってしまった。


「マジか」


「マジだ」


 俺は唖然とした声だが、兄貴はどこと無く得意げだ。


「流石兄貴、強いな」


「だろ?お前の人形も今日始めて作った割には中々だったぞ」


「そいつはありがと」


「なかなかやるのね」


 練習場の端で休憩していたエリアーヌが近寄ってきた。


「あれ、エリアーヌ先輩休憩してたんじゃないんですか?」


「そりゃ休憩してたけどね。面白いことしてるみたいだったから」


「人形遣いって大体こんな戦い方、でいいんですよね?」


「そうよ。後は人形の錬度を上げたり、同時に操れる数を増やしたりすることかしらね」


「なるほど」


「さて、剣斗には悪いけど休憩も終わりだから、ちょっと退いてね」


 俺が練習場の隅に移動すると兄貴達の練習が再開された。人形を操りながら横目で兄貴達の練習を見てみると休憩前の基礎的な内容とは違って実践的な練習をしているようだった。


 今は兄貴とエリアーヌの組と幸一、ナッシュ、千草の組に分かれてチーム戦をしている。どうや役割があるようで兄貴エリアーヌチームが攻め、幸一ナッシュ千草チームは守りのようだ。


 戦いぶりを見る限り、兄貴は『刀』を使った速さと攻撃に主軸を置いた前衛だ。そしてエリアーヌは両手に『銃』を持った高機動型の遊撃、つまり二人ともスピードアタッカーなのだ。


 素早い動きで翻弄しつつ、反撃を受けないように攻撃する。それがスピードアタッカーの基本だ。

 

 言うは易く行うは難しのことわざ通り、実践するのは難しい戦い方だ。圧倒的な速さと粘り強い持久力が最低限でも必要になってくるのだから。


 それにしてもやっぱり『銃』の『漢字』はあったんだな。『銃』も十五年前はあるとされるが存在を確認されてない『漢字』だったんだよな。今度機会があったらエリアーヌに『銃』の事を聞いてみるか。


 それに対する幸一ナッシュ千草チームはバランスがいい。全身鎧を装備して斧と盾で兄貴とエリアーヌの攻撃を防ぐ幸一に、幸一に守られながら雷を連発するナッシュ。


 千草も幸一に守られながら何かを投げて、兄貴とエリアーヌを牽制している。何を投げているのか気になってよく目を凝らすと投げているのは長方形の紙のようなものだった。


 流石にあれだと何の『漢字』持ちだかわかんないな。見たまんまでいいなら『紙』なんだろけど、そんな『漢字』ほんとにあるのだろうか。


 それに比べて幸一の『漢字』はわかりやすい。装備している物から判断して『鎧』と『斧』と『盾』だろう。


 確か主漢字が『作』だから『鎧』、『斧』、『盾』が後から開放された『漢字』か。それらすべてを使っている所為か見た目は幸一の体格とも相まって見事な重戦士になっている。


 ナッシュは手で狙いを定めて『雷』を撃っているだけなのでこちらも相当分かりやすい。こうして見ていると分かるけどバランスが良いな。


 前衛兼遊撃に兄貴とエリアーヌ、前衛壁役に幸一、遠距離攻撃がナッシュ、後方支援が千草か。一人一人の技量も高いし、二人、三人で組んだときの連携も上手くいっている。これなら妖魔相手にもそこそこ戦えるんじゃないかな。


 自分の練習と兄貴達の練習内容を眺めることで本日の練習時間は過ぎていった。


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