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【生と死・破壊】
【生と死】
「死にたい」と思う自分と
「生きていたい」と思う自分
それは互いにせめぎ合い
心に混沌を造り出す……
生きる勇気と死ぬ力
それは相容れないもの
決して
置き換えることなど出来ない
人の言動で傷つき
涙しても
死ぬ事は叶わない
震える体を抱きしめても
どんなにこうべを垂れようと
それでも「生」に
しがみつく
そんな私でも
胸をはって言えるのだよ
人を愛している……と
【破壊】
人を傷つけたと思う度
自分が傷ついたと思う度
心がギシギシと音を立てる
どうにもならない痛みに
「いっそ殺してくれ!」
そう叫びたくなる……
「この苦しみを誰か終らせてくれ」
心の中でそう叫ぶ
死ぬ瞬間を何度も心の中に想像し
その恐怖にドキリとする
己を破壊出来たなら
どんなにか楽だろう
この心を破壊出来たなら
私はどんなに幸せなのだろう
どうにもならないこの苦しみに
耐え続けなければならない
己の弱さにあざ笑い
私は私の弱さを憎む──