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【君・冬】
【君】
君の唇からつむがれるものは
ウソか真実――か?
僕はそれを
ゆっくりと聞き入る
その真意を図るために……
でも 君は
それを するりとすり抜けて
僕をあっさりと飛び越える
そんな君に
僕は どうにもこうにも
やるせなく
愛しく想うんだ
2010.9.26
【冬】
全てを閉ざす白
凍える風に揺られるのは
色あせた かつての緑
生けるものは息を潜め
次の温もりを待つ
再生への扉──
新たなる旅立ち
そのためのプロセス
そう思えるのなら
──冬も悪くない
2011.1.6