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【夜更けの真昼・水面と深海】

【夜更けの真昼】


遙かな空を仰ぐ──


 その先に何がある……?


夢のまた夢


 はせる想いは揺れる琥珀の液体に


船に揺られて船頭が


 輝く灯りに指を指す


小瓶の中に浮かぶ帆船は


 どこに向かおうというのだろうか


まわるまわる 馬車と馬


 子どもを乗せてどこにゆく


まわるまわる 星の軌道


 心を乗せていつまで回る


全ては回るこの玉の上に──



道を行き交う人々の


 手に手に持つは金銀細工


それは心にある光



ねえ


 あなたは何を持っている?


 2010.6.12



【水面と深海】


一筋の光と水面の泡


  小瓶の中に浮かぶ心


沈みきらない黒い輝き


 誰がすくってくれるというのか?


すくいなど とうの昔に消え失せた


 その目に何が映るのか


暗き常世とこよのその中に


 輝く光は未だ遠く


空に伸ばした手には虚しく


 からからと空回り


すぐ側に 掴めるものなど


 暗く澱んだ瞳には映りもしない


否 掴めるものがあれども


 確たる形が欲しいのだ


そんな震える体に

 冷たく何かがしたたり落ちる


ああ そこにあるきぼう


 いつのひか


わたしにそれが与えられるでしょうか


 2010.6.14

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