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【序章の詩・糸・明日】
【序章の詩】
月の満ち欠け 巡る星々──
遙か遠くのおとぎ話
そこはかとなく佇む聖者
その手に握るは光の導き
愚者が訊ねたその答え
指さす先には白いカナリア
【糸】
糸はつむぐ
それは哀しみか
はたまた喜びか……
その糸に何が絡まり
何がつながるのかは解らない
ただ
私は思うのだよ
糸を無理に断ち切る事は
このうえもなく困難だとね
【明日】
明日に希望があるとは
限らない
しかし
絶望が待っているとも
言いきれない
全ては
「ビヘイビア」
ふるまいの先にある