7話 天才剣士現る(鳴上恋助編)
ゆにですこんにちは。
始まりますよ。鳴上恋助編。
この会からメインキャラクターを下の名前で呼んで話を進めていきます。
例
宮地悠尋→悠尋
日田日和→日和
魔条琉妃→琉妃
速橋俊音→俊音
堅弘明→弘明
医畑空介→空介
威武菜珠架→珠架
楽しんで読んでいって下さいね!
俊音は食料品の買い物に出掛けている。
6人で一つの家に住んでるからだ。
「全く…人使い荒いよな。なんで俺が買い出しに行かなきゃいけないんだよ。」
買い出しには基本、ルールがある。
順番を決めて、6人で回しているのだ。
俊音は、前回も買い物に行ったのに、連続で買い物させられてることに不満を抱いていた。
買い出しに行く途中、周囲がざわついている事に気づいた。
2人の男が言い争いをしている。これは喧嘩なのか。
近づいてみた。
「だから俺じゃねーって!」
「お前しかいねーんだよ!」
2人の男が喧嘩をしていた。
俊音は、詳しく話を聞こうと、同じ年齢ぐらいの少年に話しかけた。
「なんの騒ぎ?」
すると少年が慌てたように返した。
「こいつがさ、俺に財布を奪われたとか言ってくるんだよ。」
どうやら、ひったくりをした、そう思われてるみたいだ。
「お前やったのか?」
そう俊音は尋ねると、すぐに返事が返ってきた。
「やってねーよ!あーもー、どうしたら分かってくれるんだよ!」
少年はポケットを相手に見せびらかしていた。
「ほら見ろポケット!何も入ってねーだろ!」
少年は手ぶらだ。本当に財布を奪っていなかった。
「違うだろ!飲んだか入れたか、どっか別の場所に隠したんだろ!」
相手はその言葉を聞いても、まだ少年を疑っていた。
少年は何度も疑いを否認していた。
「ないならお前の財布をよこせ。奪ったんだからそれくらいは当然のことだよな!」
とうとう本性を見せた。
こいつは有名なスリだ。
同じ手口で何度も金を奪っている。
「俺の財布?こんなはした金が欲しいならくれてやるよ。」
少年は財布を投げつけた。
そして中身を確認していた。
「24円…。」
あまりのお金の少なさに、呆れ果てていた。
俊音も、呆れていた。
「何も買えねーだろ。」
そう俊音は言った。
「魂の24円だ!」
「なんだよ貧乏人かよ。貧乏に用はないぜ。せいぜいそこらで野垂れ死にな。」
相手はその場から離れていった。
「あんりゃー、帰っていっちゃったね。」
「所持金が少なかったからな。」
「それで、お前誰?俺に何か用?」
ただ騒がしかったから来たわけであって、別に用があってきたわけじゃなかった。
「祭りでもあってるのかってくらい騒がしかったから見に来ただけ。」
その言葉を聞いて、少年は満面の笑みを見せた。
「そっか!でもあいつのせいで、俺が金なしだってバレちまったぜ。お前にな!」
少年は俊音を指さしてウインクをしたのだ。
「かっこよくねーよ!」
ウインクを見ても何もかっこいいとは思わなかったみたいだ。
「馬鹿なことはすぐ気づいた。」
「お前見る目あるな〜。」
会話をしてて分かる通り、本当に馬鹿なのだ。
「あいつはスリで有名な奴だよ。」
その言葉を聞いて、少年は驚いた。
「お前知ってて俺をからかってたのか!」
「まあな!」
「性格わりーな!」
そう言いながらも少年は楽しそうに話していた。
「さっきみたいなやつには気をつけろよ。」
そう言って俊音は、その場から離れようとした。でも離れられなかった。
少年が腕を掴んできたからだ。
「待てよ。」
俊音はその言葉に圧を感じた。
その圧はすごく重かった。
「お前さ、剣持ってるね。もしかして強いの?」
「それなりには強いかもしれん。」
そう言い返すと、少年はとてつもない笑顔を見せた。
「試してやる!」
誰が見ても分かるように、すっごくワクワクしている。
「お前強いの?」
「さいきょー!」
俊音もとてつもない笑顔を見せた。
「俺もさいきょーだし!やるか?力比べ。」
2人は意気投合している。
「その前に木刀借りるわ!死にたくないからな!」
「当たり前!そのつもりだ!」
2人で木刀を借りに行く。
「木刀貸して下さい!」
「木刀貸して下さい!」
街を歩く木刀を持った人に、2人揃って大声で話しかけていた。
「あ、はい。」
2人の圧に押されてなのか、あっさりと木刀を貸してくれた。
「ありがとうです!」
そう言って少年は木刀を借りるとすぐに、俊音に向かって降りかかってきた。
「あっぶな!」
俊音は咄嗟に避けた。
「じゃー見てやるよ!お前の実力!」
「よし、やるか!」
2人はいつでも戦う準備万端だ。
「遠慮なんかしねーから。」
「望むところだ。」
最後に会話を交わし、少年が俊音向かって走り出した。
その際、俊音は一言話す。
「俺さ、本当に思うんだけど、さいきょーなんだぜ!」
少年が木刀を思いっきり降りかかってきた。
俊音は見切って、攻撃を防いだ。
「へぇ。抑え込んだか。ならこれはどうだ!」
少年はさらに攻撃をするのではなく、ぶつかり合う木刀をさらに押し込んできた。
俊音は少年のあまりの力の強さに衝撃を受けた。
「つっよ…!ならこいつだ!」
俊音がカウンターをしようとした時、少年は体の力を抜いた。
「えっ…?」
少年が力を抜いた時に、俊音は思いっきり転んだ。
それを見て少年は大笑いした。
「ズザーだって!ズザー!かっこ悪いぜ!」
俊音は顔を赤らめた。
「はっず…!お前強いな!」
俊音は咄嗟に少年を褒めた。
「だから言っただろ!俺はさいきょーだ!」
「じゃなくて、何でここまで強いのに名が知れ渡っていないんだ…?」
俊音は少年のあまりの強さに疑問を抱いていた。
「世間じゃ国家転覆を図った6人の子供が都市伝説として讃えられているけど、お前はちゃんと戦い方を知っている。」
その言葉を聞いて、少年は言う。
「俺別に人気になんかならなくていーし。ってか、なり方も知らねーし。」
俊音は考え込む。
「まーそうよね。」
俺たちだって人気になんか…。
俊音は一瞬だけ悲しそうな顔をしていた。
それを見てか、少年は口を開いた。
「まー俺は強い。だけど、剣術だけが俺の武器じゃねーのよ。その木刀でさ、俺のこと全力で叩いてくれよ。」
その発言に俊音は衝撃を受けた。
「え、ドMなの?お前。」
「いや、そーじゃねーよ。」
少年は落ち着いて否定した。
「やってくれないなら自分でやる。」
少年は木刀を置いて、俊音の真剣を勝手に手に取った。
「おいお前それ木刀じゃなくて刃物…。」
少年が自分の体を思いっきり斬ったのだ。
「馬鹿お前何やってんだ!」
俊音は急いで少年の元へ近づいた。
「あぁ…くっそいってえ!」
「当たり前だろうが!何してんのお前!」
少年の体からは血もダラダラ。流石に痛そうである。
死んでしまってもおかしくないぐらいの傷の深さ…
「これがしたいのさ。」
少年は自分の傷を見せつけた。
「傷がどうした…あれ。」
俊音は目を大きくして驚いていた。
まるで不思議なものを目にしたかのような感じで。
「傷跡ってこんなに浅かったか…?」
気のせいかもしれないが、少年の傷が治ってきている気がした。
「気のせいじゃないぜ。俺は…傷がすぐ治る体なんだ。」
「えぇ…なんじゃそりゃ…!?」
俊音は全く理解できていないようだった。
「生まれつきな。こんな感じなのよ。」
俊音は全く理解が追いつかない。何度でも言おう、彼は本当に頭が悪いのだ。
「まあでも、痛いのは痛いんだけどねー。だからこそ、誰が相手だろうと、お前だろうと、絶対に負けやしないのさ。」
俊音は一つだけ分かったことがある。
こいつは倒せないと言う事に。
「やめだやめだ。初めて勝てないって思ったぜ。」
俊音はお手上げモードだ。
それを聞いて、少年は言った。
「お前も諦めんのか…?」
「言っておくけど、俺は最大級の馬鹿だ!負け知らずの馬鹿。いつかお前をぶっ倒せるように、馬鹿なりに考えるよ。」
少年は嬉しそうに笑った。
「お前も馬鹿か!くーーーっ!気が合うぜ!」
意気投合してピョンピョンと飛び跳ねている。
そしてしっかりと俊音の方を見た。
「俺は鳴上恋助。よろしくな。」
少年の名前は『鳴上恋助』。
笑顔で俊音に手を差し出した。
「俺は速橋俊音。よろしく。」
俊音も笑顔でしっかりと握手をし返した。
「俊音な!覚えとくわ!」
「おうよ!」
これが2人に友情が芽生えた瞬間だった。
「それじゃあまたな!俺に勝てる時が来たなら、いつでも戦いに来てくれよな!」
握手をし終え、恋助は一歩下がり、その場から立ち去ろうとした。その時。
『どかーーーーーん!』
大きな物音がした。
この『LEGEND SPIRIT』って言うストーリーは会話が多いです。
次回から会話をしながら戦ってるって思ってみて下さい!
次回 ばかばかり。




