表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
61/61

最終話 それから

 僕は鬼ヶ島殺人事件のあと上層組織である『安定奉行所』に『奇々怪々』の情報を事細かく提供した。

 ただ相手はとても大ききな悪の組織だ。

 そう簡単にことは進まなかった。

 時代に根を張る悪の根源。


 それでも御上が手を尽くしてくれていると信じている、で、なければこの御伽の国に未来なんてない。

 それにチュン太さんのような獣にも優しい国にしなければ太平の世なんてない。


 あの奇術師がおこなっていた興行を全国的に禁止にできたのはよかったと思う。

 イカサマのからくりに騙される被害者がいなくなって本当に良かった。

  

 「青鬼さん。事件です」


 「どんな?」


 「竹取の翁の娘さんが誘拐されたそうです」


 「かぐや姫さんが?」


 「はい。石作皇子(いしつくりのみこ)殿。車持皇子(くらもちのみこ)殿。阿部御主人(あべのみうし)殿。大伴御行(おおとものみゆき)殿。石上麻呂(いそのかみのまろ)殿というそうそうたる面々の警護を掻い潜って、なに者かが(さら)っていったとか」


 「わかりました。かぐや姫さんは前に祝言のことで悩んでいました」


 「なにか関係ありそうですね?」


 「そうですね。まずは、竹取の翁さんのところに事情を訊きにいきましょうか?」


 「はい」


 今日も僕らは事件の解決に奔走(ほんそう)する。


 最終章【鬼ヶ島殺人事件】……終わり。


 『一期完結』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ