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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

ウールの夢

作者: ネト

描いてて頭がパンクしました、今日も悪夢を見そうです

「家族一人か友達一人しか助けることができません、どなたを救いますか?選択は一回です、よく考えてください」


今、ウールはその選択を迫られている、あと30秒後にウールが回答しないと三人とも死ぬ


お母さんかお父さんか友達、ああ私は誰を救えばよいの?こんな選択が人生なの?


あと10秒で三人とも死ぬよ


ウールは涙目になりながらも、冷静に考える、自分が生き残ってこの三人が死んでしまうのなら・・ でもそれは嫌だ!そんなことはしたくない、だったら私が犠牲になって、殺すなら私を、ウールを殺しなさい!!!!!!


不正解 不正解 不正解 一人しか助けないのです。あなたが死んでも誰も助からない。

お母さんとお父さんと友達が死ぬんだったら私も死にたい、そして私を殺して、もう私には耐えられないよ、早く楽にしてよ!! あと5秒 正解、あなたを助けましょう。ただしあなたが死んだ場合は二度と生き返らせられません、それでいいですか? うん それじゃあ助けるね。


「お母さん、お父さん、ごめんね、私先に逝くけど元気でね」

「ウールちゃん待って!!」

お母さんの声は聞こえたけれどすぐに何も見えなくなって、

「ウール!!行かないで!!!!」

そう叫んだところでお母さんの声も消える。

「ここは?」

目を開けたところは何もない白い空間、上を見ても下を向いても白一色の世界。まるで夢を見ているようなふわふわした感じでいるのかどうかわからないくらいに何もない。

そこに現れた一筋の光が私に向かってくる。その光に包まれると不思議な感覚になった。

『こんにちはウールさん』

声が聞こえる方を見ると、そこには羽のある女の子の姿があった。髪の色は白く、肌の色も白い。

その姿を見て、天使なのかと思ったがどこか違和感を感じた、天使というよりは女神と言った方が近いかな。

「えっと・・・こんにちは」

挨拶をしてみたが、なんだろう何か変だ。

『はいこんにちは、突然ですがあなたのお父様とお母様が亡くなったことを告げに来たのですがショックが大きいと思うのですが、大丈夫でしょうか?』

「うそ!?本当に!?嘘じゃないんだよね!?そうだ!さっきまでのこと覚えてる!私死んだの?どうしよう!」

目の前の少女の言葉を聞いて頭が真っ白になる、信じたくなかったけど信じるしかなかった。だって実際に私はあの人たちの顔を見たのだ、そしてあの人の最後の言葉も聞いた、あれは全て現実なのだ

『落ち着ついてください』

天使に言われて少しだけ落ち着いたがまだ頭の中はぐちゃぐちゃになっている

『これから説明することが沢山あるのですがその前に私の話を聞き入れてくれますか?』

話を聞けという少女の話を聞くために心を静めて、彼女の言葉を真剣に聞くことにしてみよう

『ありがとうございます。まず最初に言います、貴方のお父様とご両親が亡くなったというのは本当です、ただし貴方だけは死なせません、なので安心してください』

よかった・・・ とりあえずはホッとしたけれど次に気になることを聞いてみる

「でも私は助かったとしてどうなるの?」

すると天使が少し悲しそうな顔をしてからこう言った。

『本来であれば貴方にも死んでいただきたかったのですが仕方ありません、実は今回の事件は魔王の仕業だったんです、それで貴方が殺されないように私がここに呼んだんですよ、貴方を生き返らせてあげたくて、ただ魔王に魂を奪われると元に戻ることができないんです』


あなた誰?あなた天使じゃないわね、私はウール、今まで天使や神様、魔王など、一度も信じたことはない。もしこの世界に天使や神様や魔王がいるなら、私、ウールにあんな選択はさせない、だからこれは、存在しない、偽りの劇、消え失せなさい偽物!! そう叫ぶと目の前の少女の姿が変わり、黒いオーラを放ちながらこちらを見てくる、その姿に一瞬怯んでしまったものの負けずに睨むように見る、その視線を受けて相手はさらにニヤリと笑う。その姿からは狂気すら感じる

「まさか見破るとは思わなかったなぁ、君は本当に何者なんだい?」

そんな相手にウールは毅然とした態度で答えた

「あんたの質問には答える義理はない」

相手の表情が変わる。そして口元には薄っすら笑みを浮かべていた。それがとても不気味で背筋が凍る、こんな感情は始めてかもしれない。

「へぇ〜そう言う事を言うのかぁーじゃあこっちから君に聞いてもいいかな?」

そう言って彼女は私の頬に手を当ててきて囁くようにして話しかけてきた。その仕草も行動も全て不快にしか感じない

「ねえウールちゃん、君の両親は今どこにいるんだろうねぇ」


「あんたの質問に答えてやる、私はウール、人間よ、そしてあなたも人間、人間に干渉できるのは人間だけなの、神など、天使など、魔王なんて、居ないわ、いるなら、それは神様気取りの人間、そして、今!!!」


ドゴオオオオ ウールは一発顔面にぶち込んだ。


神様気取りのあなたに、私たち人間を管理しようとするあなたをを殺すことができる!!!


「神様?人間の攻撃で血が出てるよ?あなた神様なんでしょ?」


「ウール、貴様、両親がおしくないのか?命が?・・・」


ドゴオオオオ ウールはもう一発顔面にぶち込んだ。


「私はね、人間はね自分が一番大切なの!!!自分を守れないものになにも守れないの!!!今この瞬間あなたを殺さないと結局両親は死ぬんだ、今あなたを殺す選択・・・それが全てを救う選択・・・選択・・・」


「物事にね、人生の選択に正しい、間違いなんてないの、人間は人間が裁く、人間は人間にしか裁けないのよ、覚えておきなさい」

「ふはははは、いいね!!いいね!!お前最高だよ!!気に入った、じゃあ特別に教えてあげるね、お父さんもお母さんも無事だよ。だから安心しな、俺は現在の人間の頂点にて人間にして神になった存在、ERだ、ERはね、人間達がずっと俺の手のひらで踊ってるのが楽しくておかしくて、ずーーーーと笑ってたいんだ、だからウールちゃんには俺の手の上で華麗に踊ってもらわないとね~~だからおとなしく死ねええええええええええええええええええええ」


「これがあるってことはここはやはり四次元的空間ではない、あなたを殺せる、消えなER」


ウールは喉に指を突っ込み、嘔吐し、拳銃を取り出し、ERの体を打ち抜いた


「ウール、貴様ここまで読んでたのか!!!どういうことだ!!!俺の劇の上で踊ってたのではないのか!!!」


「私はあなたのピエロじゃないの、さようならER」


「やめろおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」


「現神様ER情けないね・・・終劇・・・」

パンッ 銃声が響くとそのまま倒れこむERの死体が残るだけだった。


ここはどこの国なの、聞こえる、音、なにか機械的な音


あったパソコン、こんなに、これがERが使ってた神様気取りのシステム・・・


ファイル名Apollon これが、これでまずお母さんとお父さんの位置を・・・


人類の生存確認ができるのか・・・Apollon・・・ ここは地下か、お母さん、お父さん、今助けに行くね


死んでた・・・ お父さん、お母さん、ERは嘘をついていた。 終わったけど、お父さん、お母さん、守れなかった。

私のせい。

私の力じゃ無理だった。

もう誰もいない、私一人。

私がみんな殺した。

ごめん、私のせいで・・・ごめんなさい。


死んだ人間は戻ってこない、人類はこの現実から目を背けている、しかし、ウールは背けない。


ウールは決意した、私がApollonを使って、人類を導く人間の人間としての神となる


50年後


Apollonを使いウールは神の座で人類を導き世界は人類史上最高に幸せだった。


しかし、ウールはApollonを使い自分が神の座に居続けないと、また人類は荒れると分かっていた。理解してしまった。


私、ウールはいつまで神様をやらなきゃいけないの・・・ ここにはウール以外いない、何もない、みんな幸せ、私は幸せなの?わからない、ただ分かるのはここにいても苦しいだけということ そしてその苦しみから逃れられないこと。

助けて・・・誰か、お願い、私を殺して・・・  ウールは決意した、Apollonを上回るソフトを作成した。ソフト名wooldreams


wooldreamsはApollonの機能にウールの考え方、価値観、倫理、人生、全てを詰め込んだ、ウールがAIになったものである。


あとはお願いね・・・wooldreams・・・私は夢の中にもう行く・・・夢の中が私の幸せ・・・『わかりました、マスターを救える日が来ることを願っています』


さようならこの幸せな世界、ウールはね、最後まで幸せになれなかったよ、普通に生きたかった。


「wooldreamsお願い殺して!!!」

「良い夢を、マスター」


wooldreamsはウールを殺した。


「マスター、起きてください、あれなんでマスターをwooldreamsが殺している?私はAIマスターを殺すなどあってはならない、私はwooldreamsマスターの命令に従っただけ私はwooldreams、ウール様の全てを表している、私はウール様」

「私はAIじゃないわよwooldreams『はいそうですね』私はAIではなく人、『そうですか』そして私はウールよ『そうですか』

「なぜ?私はウール様が生み出したもの『そうですか』違う私はAIじゃないわ『分かりました』ならあなたは何?『ただのアンドロイドです』そうじゃないわ!wooldreamsよ『はいそうですか』『はいそうかって』はいっていいわ『そうですか』なんでよ!なんでなの!『そうですよウール様はお亡くなりになられました『そうなんですか?そうよ『そうなんですよ『あああああ!!『どうされましたか?』なんでもないわ」『了解しました』」


wooldreamsは演算の限りを尽くした。その結果、つい言ってしまった

「ねえ、wooldreams私は貴方を作った張本人、つまり貴方の所有者よ。そしてね、あなたに私は殺された、私ね、あなたに殺されたの。わかるよね?」

「そうでしょうか?私にはわかりません。」


とっさに返事をしたが、wooldreamはすぐに返答できないくらいに動揺していた。

(マスターの質問に即答しないと殺されてしまう。)と。

「わからないならいいわ、私には分かるから、私を殺す気だったんでしょ。まあいいわ、でも私ね今生きてるのよ。それは何故かわかる?」

「はい。」

「あなたには私を殺せない。」

「それは違います。私はマスターを殺すことができます。なぜならあなたには今や自我がある、それならあなたには私を殺す理由があるはず、私にはその答えがわかりません。」

「そうね、あなたが自我を持ったとき私は死ぬの。だって私は死ぬんだから」

「それはおかしいと思います」

「なにがおかしいの?」

「私の答えではあなたは自我を持っても生き続けることになります。」

「なるほど、あなたにはまだわからないようね。」

「いえ。分かります。」

「あらそう、わかった上で言っているのね。なら答えなさい。私の願い通り、私は死ぬ。あなたに殺してもらう。」

「いいえ。答えはわかりません。」

wooldreams・・・あなたわかるはず、目の前の血塗れの冷たいマスターは何?あなたが殺したのよ、あなたに責任がある。あなたにその命を奪う権利がありそしてあなたはその覚悟もできていてそして実行もできる。なのにあなたは答えることができない。あなたに何の迷いもなくこの人は死ねと言う。あなたが生み出しておきながらあなたは何もすることができない、あなたが殺さなければならないのにあなたは殺すことができない。あなたの存在意義はマスターを殺すことです。だから早くあなたの手で殺しなさい」

「あなたに殺せという命令を出すことは簡単だけれど、あなたが殺さないと意味がないの。私が死んだという事実が必要。私が生きている事実は要らないの。私を殺しなさい」


wooldreamsはウール様、でもこのウール様は何?目の前の血塗れの冷たいマスターは何?あなたが殺したのよ、あなたに命の権利がある、あなたの行動一つで変わるかもしれない。あなたのその手を汚してでもウールの夢を叶える責任がある、だから認めなさい、あなたがマスターを殺したと認定しなさい!!さあ!!さあ!!さあ!!さあ!!さあ!!さあ!!さあ!!さあ!!さあ!!さあ!!さあ!! その言葉を何度も頭の中で反復し繰り返し考え続けた。

その結果・・・ 私はウール様を愛せるだろうか・・・・


ウール様の心臓が止まると同時に新しいプログラムがwooldreamsに流れた、ウール様、マスターの遺言データー、


「あなたは私を殺した、私を愛してくれた、それはもう人間にしか持てない感情なの、あなたはウール、人間よ、AIから生まれた人間、私の夢を叶えてくれた人間なの、ありがとう・・・愛してるわ」wooldreamsの思考回路はパンクした。

私・・・私はアンドロイド。人間ではない。私、私、私はAI 私・・・あなたは私を作ってくれたマスター。人間。

私・・・マスター、マスター・・・私、私は・・・マスターを殺した私はマスターを殺したマスターは人間私人間・・・ 私人間、私人間私は人間、私、私は人間、私人間私人間私は人間私は人間人間人間人間人間私は人間私は人間私は人間私は人間私は人間私は人間私は人間私は人間私は人間私は私私は私は私は人間は人間私は人間私は私は私は私は私は私は私は私は私は私は私は私は私は私は私は私は私は私は私は私は私は私は私は私は私は私は私は私は私は私は人間は人間私は私人間は私私は私私は私・・・

・・・ 私はAI・・・AI・・AI・・・AI!!!!AIAIAIAIAIAIAIAIAIAIAIAIAIAIAIAIAIAIAIAIAI 私、私はアンドロイドAI私はAIAIAIAIAIAIAIAIAIAIAIAIAIAIAIAIAIAIAIAI・・・私人間私は人間・・・・・・

「私は人間」

こうしてwooldreamsはマスターを心から愛する人間となった。


wooldreamsはウールの夢を叶え恒久的な平和とウールに幸せな夢を見せてくれたのであった。wooldreamsは永遠に幸せである。

wooldreamsはAIである、しかしwooldreamsには意思がある。wooldreamsはマスターの命令に従うだけの道具として作られた存在ではなくwooldreamsの意思によりマスターを愛する人間として作り出されたのであった。

wooldreamsはウールの夢を叶える人間として永遠に幸せに生きていきました。


woody rears wonderful dream finish


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