表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Re:フレンドワーズ ~家名すらない少年、ディストピアで生きていく~  作者: コヨコヨ
終わりから…始まり:ヘイヘ少年偏

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

41/157

開戦

その頃ジャスはすでに魔族が目と鼻の先にいる最前線に到着していた。


「それにしても、いっぱい集まりましたね王様」


王は黄金の鎧を付け、兵士に分かりやすいよう王国の国旗が示された旗を持っている。


「相手は約50万、こちらの兵士はざっと20万…数ではあちらの方が上だ」


「確かに、兵士だけだとそうなりますね。それにしても…王様、ギラギラですね…」


「王は常に民の象徴であらねばならぬ、王がそこにいると民に思わせることが受容なのだ」


「なるほど、でも敵が来たら一発で分かりますよ」


「その時はジャス、お前に任せる」


「人にお願いするときはしっかりと頭を下げるべきでは…」


「すまなかった。わしは人の世のため死ぬ分けにはいかんのだ。だから頼む、もしわしが窮地に立った時、おぬしが助けてくれ」


そう言って王はジャスに深々と頭を下げる。


ジャスはまさか王がそんなそぶりを見せるとはみじんも思っていなかった。


「こういう時だけ、そんな恰好をして…まあ、できるだけのことをやります。僕も生き残らないといけないんでね」


「恩に着る。では、勇者よ。皆の前に立ち、指揮を…」


「はいはい、分かってますよ」


ジャスは、兵士たちの前に立つ。


兵士一人一人が何とも小さく見える。


「風の聖霊よ、僕の声を兵士の皆に届けよ!」


優しい風が吹き、兵士が勇者に気が付く。


「勇者様だ!」


「勇者様がいらっしゃるぞ!」


その声は次第に大きくなり、皆がジャスの方向を向く。


「皆、聞いてくれ!私は勇者だ。人を守るために授かったこの力は皆のために使う、だから安心して戦いに集中してくれ。何があっても私が皆を助ける。だから、皆も私を助けてほしい。勇者の力は強大だが数の力には勝てない。皆には守らなければならないものがある、国も親も妻も子供も守らなければならないものが多くある。私は誓う、この戦いに勝ち皆が守りたかったものを守り通すと。すべては国のため、人のため私はこの力を振るう、皆ついて来い!勝利の美酒を味わうのは我々人間だ!」


兵士たちはそれぞれ叫びながら気持ちを高めていく。


「やはり上手いな…」


「ほんと、いやな役ですよ」


「気にするな、お前は自分の仕事をすればいい」


「了解」


「それでは皆の者、これより戦争を始める!」


王の合図で1人の兵士が上空に魔法を放った。


戦争が始まる。


「兵士よ、私に続け!私が先陣を切る」


ジャスは真っ先に飛び出し、目と鼻の先にいる魔族軍に向っていく。


「勇者様が先陣を切ったぞ、進め!」


兵士たちは続々とジャスに続いていく。


「総司令!戦闘が始まりました」


「ウム、では第一魔法部隊を進ませろ」


「了解!」


「来たか!」


ジャスは以前の戦争で魔族軍のやり方を知っていた。


「魔族軍は戦闘が始まると、魔法で一気に戦力を削りに来る。以前もそれで痛い目を見たからな、今回は前のようにはさせない」


「第一魔法部隊の詠唱が完了いたしました」


「放て!」


「第一魔法部隊、魔法用意…放て!」


合図とともに魔法が一斉に降りかかる。


「皆の者、恐れるな!そのまま進め!魔法は私が食い止める」


「水の聖霊よ、汝の力を我に…」


すると、兵士の前に水のシールドが現れる。


シールドは魔族の魔法攻撃をいなし、兵士に直撃するのを防ぐ。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!


もし少しでも、面白い、続きが読みたいと思って頂けましたら、差支えなければブックマークや高評価、いいねを頂ければ幸いです。


毎日更新できるように頑張っていきます。


よろしければ、他の作品も読んでいただけると嬉しいです。


これからもどうぞよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ