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Re:フレンドワーズ ~家名すらない少年、ディストピアで生きていく~  作者: コヨコヨ
リーシャ&ラーシュ:避難偏

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ホムゴブリン

レオン達を囲むゴブリン達の攻撃はいきなり開始された。


ゴブリンはレオン達に向って一斉に突進、また切りかかってきたのだ。


「ち! いいか皆、出来るだけ攻撃は食らうなよ。ゴブリンの使う武器にはゴブリン特製の毒が付着している可能性があるからな!」


「ああ…。分かっている」


「ゴブリンをどれだけ倒してきたと思ってる!」


「これだけ殺せば相当な魔石量になるぞ! 金の稼ぎ時だ!」


「ゴブリン退治は昔を思い出すな…」


レオンの声にエジン、ウィン、二コラ、アインは反応を返す。


ゴブリンは森を巧みに使用し、変幻自在な攻撃を繰り出し、レオン達に襲い掛かった。


レオン達はゴブリンの攻撃をギリギリでかわしていく。


しかし、あまりにゴブリンの数が多く、攻撃の対応は難しい。


全方位…からゴブリンの攻撃を受けるのだ、レオン達に休まる時間は無い。


「ふ!」


突っ込んで来るゴブリンをレオンは岩石を切り裂くように剣を振りかざす。


頭部から又先まで一直線にゴブリンの体は両断される。


このような姿を見ても周りのボブリンは攻撃を止めない。


地面に殺したゴブリンの数だけ魔石が出現している。


レオン達は魔石の数を確認する余裕すらない。


ゴブリン達の攻撃は一時緩む。


レオン達は一呼吸置くと…何やら不穏な空気が肌を刺すように一帯を凍らせる。


不穏な空気を感じる方向にレオンは目をやると…森の奥の方から、他のゴブリンとは少し違った姿をした魔物が現れた。


「あれは…『ホムゴブリン』…」


ホムゴブリンとはゴブリンとほとんど種類は一緒だ。


しかし…相当賢く、ゴブリンを纏めるのがとんでもなく上手い。


その為、ホムゴブリン討伐には出来るだけベテランの冒険者を宛がわなければならない。


ゴブリンだと油断してしまう新米冒険者が返り討ちに会い毎年数10組が帰らぬ人となる。


ゴブリンは人間にとって狩りの対象がだが…今はレオン達が狩られる標的らしい。


リーシャはこの時初めてホムゴブリンを目にした。


「まさか…あれがホムゴブリン…」


――こんな時に…早く東国に向いたいのに。でも、愚痴を言っていても仕方ない。ここは何とかやり過ごさないと…。


「レオン…あのホムゴブリンどうする、昔一度討伐しに行ったが未達成になっちまったの覚えてるか。…このままじゃ、じり貧で体力を蹴ずられた後、全滅するのが落ちだ…ここは俺たちがおとりになって後ろの5人で脱出させるしか生き残る方法は無いんじゃないか」


――エジンの提案はごもっともだ…このまま行っても勝てる見込みは無いかもしれない。だが…


「確かに…囮作戦を使えば後ろの5人は助けられるかもな…だが俺たち2人であのホムゴブリンを倒せるとは思えない。そうなった時、ゴブリンたちが残りの5人を追わないとは限らないだろ…」


「それは…そうだが」


「だからこそ…力を合わせるって冒険者らしいルールを守らないとな…」


5人は四方八方から来るゴブリンたちを切り裂き続ける。


周りを囲っていたゴブリンは多数その場に倒れていき、小さな魔石が出現する。


地面には数えきれないほどの魔石が落ちている。


「よし…このまま行ける…」


レオン達の…周りを囲っていたゴブリンたちの後ろから、さらに多くのゴブリンが現れる…。


「クソ! まだ増えるのかよ!」


この時既に5人の体力は限界に近かった。


リーシャは5人を回復魔法で体力を回復させているが…全く間に合わない。


レオン達は攻撃を避けようにも体力が枯渇し、ゴブリンの持つ錆びたナイフが服や皮膚を切り裂く。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!


もし少しでも、面白い、続きが読みたいと思って頂けましたら、差支えなければブックマークや高評価、いいねを頂ければ幸いです。


毎日更新できるように頑張っていきます。


よろしければ、他の作品も読んでいただけると嬉しいです。


これからもどうぞよろしくお願いします。

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