プロローグ「Re:xxxx」
日々の生活に感謝を込めて。
初めまして、コヨコヨと言う者です。
本作品に興味を持っていただき誠にありがとうございます。
――殺す…殺す…殺す…殺す…殺す…殺す…殺す…殺す…殺す…殺す…殺す…殺す…殺す…。
白い息が…視界を暗ませる…
「ここまで、どれだけの時間が掛かったか…どれだけの仲間が死んだのか…」
私は、負の感情に支配されていた…心から憎み、心から死を願った。
50年…私は殺し続けてきた…たった1頭の龍を殺すため…
『氷雪の大高原』に到達できたのは今回が初めてだ…。
道を阻む2頭の火龍を殺し…上空を飛行する数十頭の龍を殺す。
翼を切り落とし…地面に叩きつけた後、首を叩き切る。
全身が鮮血に染まり…生暖かい血痕が真っ白な雪を溶かす。
高温の鮮血からは蒸気が立ち上り…私の心の熱は冷める。
他の龍は哀れなことに攻撃を止めない。
切って…切って…切って…切って…切って…切って…切って…切って…切って…切って…切って…。
白銀に光っていた世界は既に見る影もない。
魔剣から滴る鮮血が古血の海と化した高原に波紋を作り、武器を引きずる跡が1本の線となり高原へと浮かび上がる…。
――目の前が暗い…視界が揺らぐ…何頭殺した、殺せた…救えた…私はいったい…何をしている。
ふら付く腕を引き上げ、温度を失っていく鮮血を拭う。
しかし…目の前が明るくなることは無い。
血で血を拭っても意味がない事に気づくことが出来ない…。
「私は…ヘイヘ…ただのヘイヘだ…」
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