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プロローグ
――とある場所のとある時代。妖精たちが集まって暮らす国があった。
妖精は一人一つ能力を持っており、自由自在に操る事ができた。
例えば、色の能力ならば自由に色を変えられる、みたいなことだ。
その国には一つ伝説があった。その名も『fairy,s』。まだ生まれたことのない、6人の妖精たちだ。
普通の妖精は能力が一人一つなのに対し、『fairy,s』は能力を二つ持っている。
二つのうち一つは生まれる前から決まっている。
火・水・風・時・光・闇 だ。
この六つの能力は誰一人として存在しない。特別な能力だ。
もう一つは神が決める。その『fairy,s』の性格に合った能力を授けるのだ。
この能力は国に一人、二人ほど存在するものの、その妖精とは比にならにぐらい大きな力である。
見分け方は星のネックレスがついているかどうか。
これらの話はおとぎ話に過ぎなかったが、皆どこかでその妖精たちが生まれてくることを信じていた。
そしてある日、奇跡は起きた。