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幾何学的感情なのです!?




 5月5日。

 決勝戦の日だった。

 俺は覚悟を決めていた。

 5月5日は俺の命日だってな。

 なんてことを考えているんだろうと思う。

 でも自分の本心から考えだした結果にそれはあるのだ。

 馬鹿げていると思いたければ思えば良い。

 それだけの覚悟が俺にはある。

 それくらいに好きなのだ。

 え、誰のことをって?

 飛島明日香。


 しかしながら俺の中には気がかりになっていることが一つある。

 それは百谷紅音、俺の幼馴染が生きているかどうかだった。

 俺は生きていると信じていたいが、ゲームは恐ろしい。

 生きているという保証はないし、見つからない。

 俺は紅音を失うことが急に怖くなっていた。

 でも俺にはどうしようもないんだ。

 寂しいがそういうことなんだ。

 虚しいけど、そうなんだ。

 理解するしかないんだ。

 理解しよう、脳で。

 理解する、頭で。

 理解するんだ。

 理解理解。

 理解。

 理解。

 理解理解。

 理解するんだ。

 理解する、頭で。

 理解しよう、脳で。

 理解するしかないんだ。

 虚しいけど、そうなんだ。

 寂しいがそういうことんだ。

 もう俺にはどうしようもないんだ。

 俺は紅音を失ったような気がしていた。

 生きているという保証はないし、見つからない。

 俺は生きていると信じていたいが、ゲームは恐ろしい。

 俺の幼馴染が生きているかどうか、それが一番の問題なんだ。

 でも紅音を望む心が、片思いしている人が生きている喜びに勝らない。

 それでも一番の問題は、俺の幼馴染が生きているかどうかだ。

 俺は生きていると信じていたいが、ゲームは非常なんだ。

 生きているという保証はないから、心配して待つ。

 心配しても確証は持てないから徒労に終わる。

 ついには心配もしなくなり、心が乾く。

 ドライになってしまった愚か者。

 スーパードライな男の俺。

 魔法少女になった男。

 気持ちが悪い。

 見ないで。

 俺を。

 見。

 。

 理

 理

 理

 理

 理



 リ

 リ

 カ

 ル

  。



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