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地に響く天の歌 〜この星に歌う喜びを〜  作者: 春日千夜
第2部 旅の一座 【第5章 歌い手と“調子外れ”】
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■登場人物紹介〜第5章終了時点(バレあり。第5章読了後推奨)

お話の区切りとして、登場人物紹介を載せておきます。

 紹介内容は、第5章終了時点でのものです。

 ネタバレ要素を含みますので、ここまでのお話を読んでいない方は、ブラウザバック推奨です。

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<主人公>

■ニース (8歳)

 黒目、黒髪、黒い肌の「天の導き」と言われる歌い手の少年。しかし、歌の力を持たない“調子外れ”であり、歌を楽しむために歌っている。歌が大好き。ベンのおかげで、仮面で姿を隠す不便な生活と別れを告げた。旅の中で“調子外れ”を治したいという意思が芽生えたため、パクスからの誘いを断った。



<旅の一座ハリカの人々>

■グスタフ(40歳)

 一座の座長。メグの父。バイオリニスト。愛妻家。山賊のような顔に反して、きちんとしたスーツを着込み、朗らかに話す。メグより酒が弱い事が判明し、皇都旅立ちの前日にパクスに愚痴を聞いてもらったのは内緒である。


■マルコム(35歳)

 一座の会計、交渉担当。二つ名は「幻惑の奇術師」。奇術師であり、打楽器奏者。そして恋の狩人。行く先々の町で女性と恋に落ち、旅立ちの前日には別れ話で揉めるのが常。ジーナと協力して新しいニースの仮面を作るも、短期間で使われなくなり悲しんだ。身分違いの恋に悩んだ過去がある(幕間劇より)


■ジーナ(34歳)

 一座の裏方担当。メグの母。二つ名は「ハリカの妖精」。裁縫と料理が得意。誕生日を迎えたメグたち三人のために、才能を惜しみなく発揮。メグやグスタフに気づかれる事なく、短期間で精細な着ぐるみを完成させた。普段は明るく朗らかだが、怒ると怖い。胃袋と口が手品のようだと、ニースに思われている。


■メグ(15歳)

 踊り子。グスタフとジーナの娘。年齢にそぐわない魅力的な胸や身体を、惜しげも無く披露する露出度の高い服を好む。勝気な性格だが、その美貌と踊りの腕前で、人気が高い。領主の嫡男からの求婚を、簡単に断れる鋼の心の持ち主。喧嘩になると口調が汚くなる。罵り方は、嫌味なパトリックに引けを取らないほど。


■ラチェット(16歳)

 ピアニスト。オルガン馬鹿。細身の体にメガネが特徴的。作曲やオカリナ演奏など、元々多彩な才能を持っていたが、ギターやフルートも吹ける事が新たに発覚した。グスタフたちに、自分の誕生日を完全に忘れられていた、可哀想な青年。メグに片想いをしており、少しでも認めてもらおうと、必死に詞を書き上げた。


■セラ(7歳)

 歌い手。一座の馬の世話を担当。元車馬係見習い。そばかすがチャームポイント。意外と食いしん坊。ニースを手に入れようとするパトリックの計略に巻き込まれ、歌の力を持つ歌い手である事が判明。前髪を常に長く伸ばし、目元を見せないようにしていたが、実は歌い手の証である黒い瞳を持っていた。父ヘラルドの心無い言葉で、ずっと目を隠していたが、自分の瞳の色がニースとお揃いである事がわかり、メグに頼んで前髪を短く切ってもらった。石歌を覚えるために、ニースと同じ音楽院入学を目指す事に。



<ペリフローニシの町の人々>

■ベン:ベンジャミン(10歳)

 ニース誕生日の日に、ペリフローニシの公園で出会った少年。しかしてその実体は、領主フェローシャス伯の五男であり、正妻の次男。母系に皇族の血が混じる貴族。五男なのに継承順位二位というややこしさと、両親や執事たちに大事に扱われ過ぎるのが嫌になり、町で遊びまわっていた。ニースの歌の虜になり、仮面を外して旅が出来るよう、両親に掛け合い“調子外れ”の証明書を用意した。


■フェローシャス伯

 ペリフローニシの町を含む一帯を領地に持つ有力貴族。領地内で多発している歌い手失踪事件に頭を悩ませている。領民思いの心優しい領主で、歌い手が突然消えて困っている人々のために、無償で歌い手を町々に巡回させ、歌の力を補充させている。歌い手不足を解決したい一心で、ニースを強引に屋敷へ招き、歌の力を計った。ニースの友人となったベンの願いを聞き入れ、ニースのために証明書を書いた。


■ベンの母

 フェローシャス伯の正妻。帝の従姉妹。ニースの歌を気に入る。ベンの頼みもあり、フェローシャス伯と共に、ニースのために証明書を書いた。


■フィリップ(18歳)

 ベンの同腹の兄で、フェローシャス伯爵家の嫡男。メグに一目惚れをし求婚するも、数秒で玉砕。恋に破れた原因は、薔薇の花束を選んでしまったからだと思い込んでいるが、嫡男ゆえに誰にも真実を教えてもらえない、可哀想な青年。


■ヘイスベルト

 フェローシャス伯爵家の執事。ベンに正妻の子として、しっかり育って欲しいと思っている。ニースたちの居場所を確実に掴んだり、逃げられないように即座に迎えに行ったりと、優秀さが際立つ。その手腕は、フィリップの求婚劇の際に、どこからともなく薔薇の花束を取り出したあたりにも伺える。


■宿屋の主人

 ニースたちが、ペリフローニシの町で最初に宿泊した宿屋の主人。お客様へのサービスを大事にしている、商売熱心な経営者。宿専属の歌い手が失踪事件に巻き込まれ、困っていた所にニースたちと出会う。本編では描かれていないが、ニースを探しに来たヘイスベルトに泣きつき、どうにか冷房サービスの維持に成功した。


■劇場支配人

 ペリフローニシの町一番の劇場の支配人。公演予定だった旅芸人たちが船に乗り遅れたため、ホールが空いてしまい頭を悩ませていた。マルコムを通じて一座に公演を依頼し、大盛況となり喜んだ。ニースを守るため、陰ながら奔走していた。



<スピリトーゾ皇国の皇族>


■帝:パクス・ロマナス・ポンティフェクス・エギエネス・スピリトーゾ

 スピリトーゾ皇国の帝であり、皇国国教の祭祀を行う最高祭司。皇太子だった頃にグスタフたちと知り合い、友人となったため、一座に娘の成人祝いの演奏を依頼した。素顔は気さくな男性。ニースの歌を気に入り、ニースとセラに皇国に残るよう頼むが、あえなく断られた。


■ルイサ(33歳)

 帝の同腹の妹。黒目、黒髪、黒い肌の天の導き。皇国が戦時下となった同盟国へ援軍を送った事に逆恨みをされ、毒殺されかけるも、女官の犠牲により一命を取り留める。ジーナたちの友達で、昔ジーナに飴作りを教わった。お菓子作りが好きで、料理上手。ライチに目がない。


■皇女:姫御子さま

 帝の長女。彼女の成人祝いのために、ニースたちは招かれた。清楚な美貌の持ち主で、各国の王族や富豪から求婚が相次いでいる。ものすごく名前が長いので、セラたち皇国民からは親愛の情を込めて「姫御子(ひめみこ)さま」と呼ばれている。



<その他>


■パトリック

 パトリック商会の会長。見るからに嫌味な金持ち風な身なりで、妙に甲高いダミ声の持ち主。天の導きであるニースに商機を感じ、倒れていたニースを助けた。その後、皇都で晩餐会の席にニースが余興で呼ばれている事を知り、歌石の指輪を用意する。ニースが歌の力を持たない事を知ると、態度を一変。ニースの心に深い傷を負わせた。


■ロビン

 パトリックの秘書兼小間使い。パトリックの一声で、何を指示されているのかを理解し、一瞬にして行動に移す優秀な部下。パトリックのスケジュール管理もしており、世界を飛び回るパトリックを支えている。


■バード

 銀鳩によく似た白い羽で、両眼の色が違う珍しい鳥。ラース山脈でオルガン馬車に引っかかっていた所をマルコムに助けられて以来、マルコムの手品の鳥として一座と行動を共にしていた。ニースにより、マーサに懐いていた鳥だと判明。絵を描く才能や、伝書鳩としての役割を自ら引き受けるなど、鳥とは思えない賢さを持つ。


■キール

 アマービレ王国王太子。皇女の成人祝いの晩餐会に招待客として呼ばれていた。目的のためには手段を選ばない冷徹さを持つ(閑話より)




 ――おまけ――


<物語のキーアイテム……かもしれない>

■パトリックの小型冷凍冷蔵庫

 パトリックの馬車に乗せてある、持ち運び出来る小型冷凍冷蔵庫。最高品質の発掘品で、馬車での長旅の間、いつでも冷たい飲み物や氷菓子が食べれるように、パトリックが持ち運んでいる。倒れたニースを助ける一翼を担った。


■ニースの仮面 (改良型)

 熱中症で倒れたニースのために、マルコムとジーナが協力して作り上げた、頭巾と一体型の仮面。仮面下部が取り外せるようになっており、脱がなくても食事が出来る優れ物。この仮面を製作中に、誕生日の衣装も作られていた事は誰も知らない。


■着ぐるみ型誕生日衣装(犬、猫、鶏)

 ニース、ラチェット、メグの誕生日祝いのために、ジーナがマルコムを巻き込んで密かに作り上げた衣装。ニースには、牧羊犬シェリーに似た犬の着ぐるみ。ラチェットには、ジーナの趣味で、長靴を履いたような猫の着ぐるみ。メグには、成人となった事を記念して、ヒヨッコを脱したという意味を込めて、鶏の着ぐるみになっている。全て上質の布地を使用しており、着心地は抜群。その着心地は、寝巻として使っても安眠が約束出来るほど。デザインは万人受けするようデフォルメしてあるが、猫と犬の着ぐるみにはオスの象徴も忘れずに付けてある。


■フェローシャス伯の証明書

 ベンの願いにより、フェローシャス伯と正妻、嫡男フィリップの連盟で書かれた証明書。ニースに歌の力がない事が書かれている。


■声楽曲「光」

 ラース山脈を越える時にラチェットが作った曲に、ラチェット自身が詞をつけたバラード。歌詞には、熱い恋心が溢れており、グスタフが感動して男泣きをした。


■黒糖飴

 黒糖を使った、ルイサ手作りの飴。歌い手として喉の調子を整えるため、ルイサが普段からクラッチバッグに入れている。ニースやグスタフたち、みんなの心を癒す優しい味わい。


■毒入り紅茶

 ルイサの長年の友人だった毒味役の女官の命を奪った紅茶。茶器に湯を注ぐ事で溶け出すよう、人知れず塗り込まれていた。その毒は、ほんの僅かに口にしただけで死に至る、恐ろしいもの。


■ライチゼリー

 ルイサの好物であるライチを使ったゼリー。ルイサ手作りの品で、ニースとセラに大好評だった。本編には描かれていないが、味見と称してルイサは自宅で一個食べてきている。実は材料となったライチに、解毒薬が仕込まれていた(閑話、幕間劇より)



 ◇◆◇◆


 このあとの物語も、引き続きよろしくお願いいたします。

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