ジュルの過去
シリアス第二弾!うん!やっぱりシリアス!エネルギーを使うわ!!
私にとって世界とは管理するもの・・・それ以上の意味を見出せなかったし、必要なかった・・・そんな中知識を得る事は私の全てだった・・・
知識の神、その名の通り、知識を求める欲求を具現化した神、私の存在意義は知識を深める事によって意味を持つ・・・
そんな知識を得ながら、世界を監視している日々の中で、人々が考え、自らの知恵により新たな常識や改良、進歩していく様は私にとって興味を引く事柄の一つだった・・・・
だから、私は世界を管理しながら、世界から生まれた知恵を知識と蓄える・・・それだけで満足、それだけを行うの日々だった・・・
そう・・・彼に会うまでは・・・・
私は何時もの様に世界を管理・・・監視をしていると・・・何かの気配を感じた・・・この世界は神のみしか入る事が出来ない聖域・・・だからこそ、自らと同じ神であるのは明白・・・だが、何故?ここに来る意味は?そう思いながら・・・辺りを見渡すと・・・・・・・・・・
「フハハハハハハ!!何辛気臭い顔をしておる!!もっと笑え!!」
・・・・変態がそこに居た・・・・・・・・何だあいつ・・・いやこの感じ神であるのは間違いないが・・・恰好がどう見ても可笑しかった・・・・ひょっとこみたいなお面を頭に乗せ・・・ピチピチのレオタードを着て・・・・・マラカスを両手に持っている・・・・・・・・・・・・・・
何だこいつは・・・・・
「何者だ・・・」
「我は笑いの神!ここに笑いが無い神がいると聞いて笑わせる為にやってきた!!」
・・・・・・・・笑いの神聞いた事がある・・・何でも、世界から感情の力を引き出すのに一番貢献し、その功績は我らの生みの親創造神すら称賛している程の神・・・・・・
その神が何故?確か、私を笑わせに来たと言ってきたが・・・・
「・・・・・・・・必要ない・・・」
そんなのは必要ない・・・私の興味は知識・・・データ・・・今は人々からデータを取り、どうすれば効率的に感情のエネルギーを手に入れる事が出来るのか研究しているのだ・・・邪魔をしないで・・・・
「そうか!!だがな!!関係ない!!勝手に笑わせる!!!」
・・・・・・・・・何だこいつは・・・会話が出来ないのか?私は今・・・研究をしているのだ・・・邪魔をするな!!
私は魔法で結界を貼り・・・外に笑いの神を押し出した・・・・よしこれで・・・・
「フハハハハハ!!この程度で我は止まらん!!!」
・・・結界素手で壊してきたよ・・・・一応、神でも壊すことが出来ない様にに改良したものだったんだけど・・・・・・・・・・・・・・
それから、しばらくは奇妙な生活が続いた・・・・私が何時もの様に世界を管理・・・監視をしていると笑いの神がいつの間にかやって来て、色々してくる・・・変な格好で踊ったり・・・頭からどっから飛んできたり・・・・くすぐってきたり・・・逆立ちをしてみたり・・・本当に色々だ・・・それもいつも楽しそうに・・・・何が楽しいのだろうか?
「・・・・・・何でいつも笑っているの?」
そんな日々を過ごしていたある日ふと、聞いてみた・・・・まあ、こいつの事だから、理由なんてないかもしれないが・・・・・・・
「フハハハハハ!!笑ってくれれば!!相手も釣られて笑ってくれるかもしれないじゃか!!だから我は笑うのだ!!」
高らかにそう言った・・・・・
「それだけの理由?」
やっぱり、大した理由じゃな・・・・
「お主も同じじゃないのか?知識の神お主も何故知識を求める?」
「・・・それは・・・それが・・・私の存在意義だから・・・」
そう・・・だから知識を・・・
「そうか!我は笑いの神!!だから笑いを求める!!それが我の存在意義!!どうだ!!何かを求める!!その一点は我と同じでは無いか!!」
・・・・何て横暴な理論なのだろう・・・だけど・・・この時の彼の言葉が・・・すごく気になった・・・
それからも、彼は私のそばにやって来た・・・だけど、私自身彼を鬱陶しい以外の感情を感じるようになった・・・それが、何なのか、解らない・・・だけど、次第に彼を待ち遠しくなる様になっていた・・・・・・・・・・・たまに自分の世界について、喋ったりしていたが、どう聞いても住民に舐められている描写ばかり出て来た・・・だけど、それすらも・・彼は楽しそうに話して・・・・
そう、そんな日々が続くと思っていたのだ・・・・・・・・・・・・・・・・
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私達の世界に魔界と言うものが現れた・・・何でも創造神に敵対する神が勝手にこちら側の世界に新たな世界を創造したものだと言っていた・・しかも、ご丁寧に私達神が干渉できない様に手を加えて・・・自らの世界を守るために奔走した・・・・出来る事は少なかったが、それでも、諦めなかった・・・あいつなら絶対に諦めない・・・そう思いながら・・・
魔族と魔物の対応に追われる日々の中、ある情報を聞いてしまった・・・・笑いの神の世界が消滅したと・・・・私は嘘だ・・・・とその情報を信じられなかった・・・・あのいつも明るく・・・何でも笑って解決してしまう様な彼の世界が消滅・・・・・・・・・・私は居てもたってもいられなくなり・・・創造神の所に行ったそして・・・・・
「・・・ああ、その通りだ・・・」
その瞬間私は膝から崩れ落ちた・・・・彼が守っていた世界は、もうどこにも無いという事を決定づけてしまった・・・・
「・・・笑いの神には、ある重要な任務を与えた・・・・だから、別れを告げるのなら早めにした方が良い・・・」
別れ・・・・?
「・・・・それは彼を犠牲にする任務だという事ですか・・・・」
「ああ・・・そうだ・・・」
次の瞬間私は創造神に殴りかかっていた・・・
「何で!!世界を失って心に傷を負っている彼に!!何で!!そんな事を!!!」
「・・・・・・それが・・・彼の無念を晴らせる唯一の方法だ・・・逆に言えば・・・これが成功しなければ・・・管理している世界所か、神の世界すら消えるだろう・・・・・それほど重要な任務なのだ・・・」
「だからって・・・何で・・・何で・・・」
私は思わず泣いていた・・・・
「彼なのよ・・・」
そう口をした瞬間理解した・・・ああ・・・そうか・・・私彼の事が・・・・
「・・・・・・・・この任務恐らく、神一人の犠牲では、成し遂げることが出来まい・・・・本来、まだ、管理している世界があるお主に頼むのは筋違いだろうが・・・・お主にもこの任務頼んでもいいだろうか・・・?」
「・・・・・・・・・・・・任務の内容は・・・・・?」
この瞬間私の腹は決まった・・・絶対に彼と一緒にいて支える・・・それが例え・・・どんな結末になろうと・・・・・・・・・・




