船
やっとこっちに戻ってこれた・・・どこまで書けるか解らないが・・・せめて完結だけでも頑張ります・・・
僕達はムファさんの後ろを付いていき、洞窟の奥に進んでいく・・・そして、一際広い空洞がその奥にあり・・・そこには・・・
「でかい・・・」
そう呟いてしまう程の大きさの船がそこにあった・・・
「・・・私達の最後の船・・・リガルゴ号だ・・・あの時の船出の時には連携重視だったから、この船は置いてきたんだ・・・まあ、こいつがあったとしても恐らく結果は同じだっただろうけどな・・・」
そう言ったムファさんは肩を竦めた・・・こんなでかい船を持ってしても倒せない魔物・・・本当に海に出て大丈夫なのだろうか?
「ジュル・・・・」
「・・・・一か月で仕上げる・・・」
何かジュルとダールが話をしている・・・ジュル無口だから喋っているの久しぶりに見た・・・相手があの変態なのが気に食わないけど・・・そんな事を考えていると、ジュルがムファさんの近くに近づいた・・・
「・・・・この船・・・改造してもいい?」
えっ?ジュルさん何を言っているの?
「?改造?自慢じゃねえが、この船は最新の技術と設備を詰め込んだ船だ!改造するところなんてないと思うが・・・?」
そう、ファルさんも言っているよ!それにこれ借りものじゃないの?
「・・・改造してもいい?」
・・・また言ってる・・・
「・・・・・・・・その船はやったんだ・・・好きにしな・・・」
えっくれるの?私がその言葉に呆けていると、ジュルは空を飛び、船の中に飛び込んだ・・・前から思っていたけど、ジュルの魔法見た事が無いものもよく使っているなあ・・・彼女何者?
・・・何か船のあっちこっち光っているけど・・大丈夫だよね?
「・・・それで、これからどうする?」
とルザーえっそんなの・・・
「船で海に出るんじゃ・・・」
「フハハハハ!!あの船ではすぐに海の藻屑になってしまうぞ!!今ジェルが1カ月で海の魔物に耐えられる様に改造しておる!!待っておれ!!」
と偉そうに変態がそう言ってきた・・・何か悔しいから切る!
「フハハハハ当たらんぞ!!」
・・・・ブチ・・・僕の中の何かが切れた・・・絶対切ってやる!!
「オラーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!」
お前の所為でな!!話がややこしくなってんだよ!!何だよ!!海賊のアジトに単騎で乗り込むって!!しかもその海賊にトラウマを植え付けるって!!!そして、何でいつも偉そう何だよ!!!お前ただ応援しているだけじゃねえか!!いつも!!!
「フハハハハハハ!!!無駄無駄!!!!」
「・・・・・いつもこうなのかい?」
「・・・・ああ、恥ずかしながら・・・・」
「ルジャは元気ですねえ・・・」
「おお!!すごい動きだ!!やっぱりダールと言う奴は面白い!!」
「姫様お気を確かに!!!」
ゼッテエ!!切ってやる!!!
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それから、1時間後・・・僕は大の字に倒れていた・・・一発も当たらねえでやんの・・・・絶対遊び人の動きじゃない・・・・
「フハハハハ!!それではこの一か月間は各々自らを鍛えるという事で決まりだな!!!」
「・・・解りました・・・」
「ええ!船が出来上がったら最終決戦ですから勿論気合を入れて頑張ります!!」
「私はエルフとのハーフなので・・・魔力には自信があります!!」
「だったら、私とやります?」
「えっ・・・あ・・・よろしくお願いします・・・えっと・・・」
「ああ、昨日は名乗る前にごたごたで言っていませんでしたね・・ルウェールと言います。」
「よろしくお願いします!!ルウェールさん!!」
「さん付けはいりませんよ、私もナールと言いますから敬称は無しで・・・」
「えっでも・・・」
「さあ・・・」
「ルウェール・・・よく出来ました・・・」
何か・・・ルウェール・・・お姫様抱きかかえ始めた・・・ルザーはルザーで
「訓練か私とやらないか?」
「ほう・・ヴァエは確か姫の護衛だったな・・城の騎士、なかなか面白いな・・・やろうか・・・」
と言う会話をして今は・・・
「お主なかなかやるな!!」
「貴殿こそ!!なかなかの腕前!!!」
何か・・・思いっきりヴァエと切り合っている!!真剣同士で何やってんの!!と言うか何なのこの皆の順応の速さ!!ムファさんどうしたらいいか解らなくて棒立ちしているよ!!・・・あっダール・・・
「フハハハハハ!!!お主の船でどうにかなりそうだありが・・・」
「寄るな!!変態!!!近寄るな!!!!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ああ・・・・疲れた後に仰向けになるの気持ちいい・・・・




