ゴブリン退治
・・・・・・・・何故、あんなキャラを出してしまったのか・・いまだに解らない・・・
ちょっと追加、短すぎた・・・
あの後、10匹位、倒して、野宿の準備をする・・・
「・・・ぜえ・・・ぜえ・・・何で、馬車を使わないんですか・・・ぜえ・・・」
「いや、馬車使ったら目立つという事で、使えないらしい・・・」
まじですか・・・・それから、しばらく僕達は歩きと野宿を繰り返す・・・
「フレーフレー勇者!!」
「ぜってえ殺す!!と言うより、これ以外の服ないのかよ!!」
「ない!!」
「威張って言うな!!他の街に行ったら!ぜってえ、他の服買わせるからな!!」
「ふっ・・・吾輩の背丈にあった、服などあるとでも・・・」
そう言ってポーズを決める・・・うぜえ・・だけど、確かにこいつ・・身長2m位あるんだよなあ・・・
「それじゃあ、着替えはどうするんですか・・・?」
そこに、ルウェールがそう言う・・そうだよ!どうすんだよ!!
「あるぞほれ!」
そう言って、バックの中を開けると、そこには、何着ものチアガールの服が合った・・・
「だから大丈夫!」
「大丈夫じゃねえ!」
僕は剣を振るが当たらない・・ぜってえ殺す・・・
旅に出て、一週間後、やっと小さな村に着いた・・・だが、
「さびれていますね・・・」
そうなのだ、この村全く活気が無いのだ・・・村長さんに聞いた所、この所、魔物が出てきて、死者も何人も出していると言うのだ・・・幸いここの魔物は弱いが、小さな村ではそれでも脅威だ・・・
「・・・・・・・・・」
「・・・俺達は魔界に行かなくちゃいけない・・・解っているな・・・」
「・・・それでも聞いてしまったら・・・無視は・・」
そう言ってルザーを見る・・・
「・・・解ったよ・・・お前が勇者だ・・・お前が決めろ・・・・」
それだけ言うと、椅子に座った・・・ルウェールも頷いている・・・ジュルは何も言わないが・・・大丈夫なのだろうか?ダールはどうでもいい・・・僕は、魔物退治をすると村長に伝えた・・・村長は
「何もお礼は出来ないのだが、いいのか・・・」
「・・・・はい・・」
「ありがとう・・・!!」
と言って、僕の手を取り涙を流した・・・ああ、何でこんな世界になってしまったのだろう・・・
僕達は魔物が出ると言う、森にやって来た・・・そこにはおびただしい数のゴブリンが居た・・・ゴブリンは繁殖力が強い魔物だ・・・恐らくこの森に住みついて数を増やしていったのだろうが、この量は予想外だ・・・
何故僕が魔物の知識を持っているかと言うと神が魔物が現れた時に知識を世界中の人に伝えたからだ・・・といっても知識を伝えること以外は出来ないらしく、最後は謝っていた・・・・・・・・だったら・・・何で・・・
・・・そんな過去を思い出している場合じゃない、ゴブリンはこちらに向かってやってきている・・・ジュルが魔法で撃退しているが数が多すぎる・・・
「おらこっちに来い!」
ルザーは一人で一度に10匹以上を相手にしてる・・・
「フレーフレーゆ・う・し・ゃ!」
ダールうる・・・すげー避けながら応援している・・というより、そんな事できるんなら!戦え!!
僕の方にもゴブリンが来る・・・だが・・・
「はあ・・・はあ・・・」
勝てない・・・・僕自身まだ、スライムすら手こずるのだ・・・それがこんなに大量のゴブリン・・・あっ剣が・・・
「あぶねえ・・・!!」
ルザーが助けに入る・・・
「回復を・・・!!」
ルウェールが回復をする・・・どうして僕は・・・
結局、ゴブリンは、ルザー、ルウェール、ジュルの三人で倒した・・・
・・・・・・・・・・・本当に何故・・・僕は・・・勇者になったのだろう・・・・
――――――――――――――――
その後、村に戻った僕達は、村人に感謝をされた・・・
だが、僕は・・・・その日の夜、それなりに豪華な夕食をごちそうになった・・・
食料も大事だろうと断ろうとしたが・・是非にと言われて・・・結局泊まる事になった・・・
僕は夕食を食べ終わった後、外に出て村のはずれで月を見ていた・・・暫くそうしていると・・・
「大丈夫ですか・・?」
ルウェールが話しかけて来た・・・
「何が・・?」
「いえ、ゴブリンと闘った時傷ついていましたので・・・」
「大丈夫・・・・傷は治っている・・・」
そう言って、ルウェールに傷が付いていた場所を見せた・・・傷はどこにも見当たらなかった・・・
「・・・そうですか・・・」
この時僕は、油断していたのだと思う・・・心が弱っていたから、心が傷ついていたから・・・だから・・・
「ねえ、ルウェール・・・何で・・・・」
僕は・・・こう言ってしまった・・・
「何で・・僕が勇者なの・・・」
「・・・・・・」
「ねえ、僕なんかより、ルザーやルウェール・・・ううん、加護をもらってこれじゃあ、一般的な人たちの方が強いんじゃないかな・・・・それなのに、何で!僕が!!何で!!」
「ゆ・・・ルジャ・・・」
そう、僕の名前を呼び、ルウェールは僕の頭を抱きしめる・・・
「貴方しか出来ないの・・・貴方しか出来ない役割があるから選ばれたの・・・」
「解らない・・・解らないよ・・・何で・・・何で・・・」
僕なんだよ・・・そう呟き、僕は彼女の胸で泣いた・・・・
次の日、僕達は村を出た、気分は泣いた後にぐっすり寝たおかげか、幾分ましになった・・・
だが、もっと強くならないといけない・・せめてスライム位は余裕で倒せるくらい、そう思い、剣を握る・・・旅はまだまだ続きそうだ・・・




