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無名の詩  作者: につき()
15/16

新しさという記憶に/

新しさという記憶に

ついさっきの大切な出来事さえ思い出になっていく

刷り込まれていく虚構の中にある

一欠片の痺れにも似た未知なる共感

我らは己自身で過去を作り出していく

まるで明日を思い出すように

全体の変化はゆっくりと同調して進み

時代として地層を重ね

そうして我らの今が揺れる

錯覚する虚構と真実の境界へ

雲間の光が揺らめく

我らは虚構へ

世界は真実へ

そしてその境界は限りなく淡く

グラデーションの光の薄墨へ

時は遠く果てしなく

或いは満ち足りて身の内に閃き

それは決して抱えきれぬもの

常に感情は甘く

そして苦く記憶を刻み続けている


壊れるほどの激変を経て

醒めてしまった墓石の上に

静かな訪れが繰り返される

夜が留まっている

何時までも消えない記憶として

何時までも消えない面影として

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