登場人物紹介(バレあり。4章読了後推奨)
迷宮都市
・・・ 外周をぐるっと高い防壁で囲まれた街。
描かれている以外にも、細かい通路はたくさんある。
マリエラ
・・・ 錬金術師の残念系主人公。4章終了時点で17歳。
ハイスペック系主人公のはずなのに、能力を上回る残念さの為か、痩せて戻った今でも『マルエラ』の呼び声が高い。
師匠と戯れている間に特級ポーションが作れるようになる。帝都に3人しかいないほど高位の錬金術師となったのに、相変わらず只者感が半端ない。
好きなものは肉とニーク、じゃなくてジーク。
ジークムント
・・・ マリエラの保護者兼護衛。心身ともに成長し、精霊眼も取り戻す。
精霊眼の復活により、実はエンダルジア王国の王位継承者だった!というトンデモ設定が飛び出すも、既に国は滅びているので、精霊に好かれるチート眼保有者程度の扱い。
「この設定、チート過ぎ。ないわー」ということで、死に掛け奴隷スタートというハンデを作者に負わされる。
無事に成長し、マリエラにも好かれたようで何より。
フレイジージャ
・・・ マリエラの師匠にして、炎災の賢者と呼ばれた謎多き女性。
スペックもとんでもないが性格もとんでもない。
■ 迷宮討伐軍 ・・・ 迷宮討伐を目的とした軍。精鋭ぞろい。
レオンハルト・シューゼンワルド
・・・ 迷宮討伐軍の将軍。迷宮討伐に適したレアスキル『獅子咆哮』を持っており、幼い頃から迷宮討伐を第一に育てられた。
ウェイスハルト・シューゼンワルド
・・・ 迷宮討伐軍の副将軍、レオンハルトの弟。知力で兄を補佐する。
意中のキャロラインを見事射止め、成婚を果たす。
ジャック・ニーレンバーグ
・・・ 迷宮討伐軍の治療技師。ドS。シェリーに対しては親ばか。
ディック
・・・ 元黒鉄輸送隊の隊長。
リンクスの死後、迷宮を倒し仇をとるべく迷宮討伐軍に復帰する。
幼馴染の巨乳嫁をゲットした勝ち組。
特級ポーションが作れるようになったことだし、ちょっともげたらいいんじゃないかな。
第3部隊の隊長として、部下にも慕われている様子。
マルロー
・・・ 元黒鉄輸送隊の副隊長。
ディック同様、リンクスの死を機に迷宮討伐軍に復帰し斥候部隊の副隊長に就任する。
下級貴族の3男として生まれ、ベラート伯爵家に策略によって婿入りする。マルローは、身分的に結婚できない執事の身代わりで形だけの夫だった。
アグウィナス家襲撃事件の処遇に際し、自らの社会的存在を執事に与え、迷宮都市でウェイスハルトの斥候、諜報員として家族と共に生きていく道を選ぶ。
■ 都市防衛隊 ・・・ 迷宮都市の治安維持、魔の森の開墾などを行う部隊。
ボーズ・テルーテル
・・・ 都市防衛隊の相談役をしている。冒険者オタク。
手がかかって使えない人物に見えるが、責任のない立場で好き勝手させておくと、まれに優れた働きをすることがある。
カイト
・・・ 都市防衛隊の隊長。盾使い。まじめな性格がシュールな笑いを誘う苦労人。
■ 黒鉄輸送隊 ・・・ 魔の森を抜け迷宮都市-帝都間の運送を行う私設部隊。
リンクス
・・・ 黒鉄輸送隊の斥候で影使い。
「オレさ、Aランクになったら、マリエラに告るわ」とわかり易いフラグを立て、マリエラをかばって死ぬ。
彼の思いはジークによってマリエラに伝えられた。
贈られたペンダントをマリエラは今でも大切に身に着けているが、中身が何だったのかはすっかり忘れている様子。開けられないから仕方ない。
エドガン
・・・ 黒鉄輸送隊の双剣使い。
ディックらが抜けた後、隊長に就任する。
ジークの友人キャラとして変態度が急上昇。現在、師匠に一目ぼれ中。
いろんな意味で黒鉄輸送隊の今後が心配される。
ユーリケ
・・・ 黒鉄輸送隊の調教師。訛った喋り方をする。人間よりもラプトルのほうが好き。
フランツ
・・・ 黒鉄輸送隊の拷問系治癒魔法使い。ユーリケの育ての親。亜人設定がいつの間にか追加される。
ドニーノ
・・・ 黒鉄輸送隊の装甲馬車のメンテ担当。
グランドル
・・・ 黒鉄輸送隊の盾戦士。傘を携えたスリムな紳士にして、必殺技 傘・シールドバッシュを使いこなす、でんせつのゆうしゃ。
ヌイ
・・・ 黒鉄輸送隊の奴隷。食いしん坊が長じて料理人の弟子っぽくなる。
ニコ
・・・ 黒鉄輸送隊の奴隷。歩く工具箱として大活躍。
■ 迷宮都市の人々
エルメラ・シール
・・・ 商人ギルド 薬草部門長にして生粋の薬草オタク。
実はAランク冒険者の雷帝エルシー。ガーク爺の孫。人前でいちゃつく派。
ヴォイド・シール
・・・ エルメラさんの旦那さん。
おだやかそうな専業主夫、だと思ったらSランク冒険者の『隔虚』。
今日も妻エルメラの電撃に物理的にしびれている。
リエンドロ・カッファ
・・・ 商人ギルド 薬草部門の副部門長。間延びした喋り方をする。
人に仕事をやらせるのがものすごく上手。
ハーゲイ
・・・ 冒険者ギルドのギルドマスター。『破限』の二つ名を持つAランカー。
財布の中身は銀貨5枚(5万円程度)であることが判明。
全額フレイジージャにもっていかれたあとも補充はなされず、社会的な立場のわりに厳しい小遣い制であることがうかがえる。
ガーク
・・・ ガーク薬草店の薬草屋。
若かりし頃、迷宮討伐軍で斥候をしていた。
上位の鑑定能力を持ち、知識も豊富であるため、今なお迷宮討伐軍から要請がある。
偏屈だが面倒見がよく、『木漏れ日』の常連。
エルメラのおじいさんで「お爺ちゃま」と呼ばれている。
アンバー
・・・ ディックの奥さん。
旦那が迷宮討伐軍に復職し、毎日帰って来るようになったが相変わらず『木漏れ日』で働いている頼れる姉さん。
怒らせると愛妻弁当がパンだけになるが、「お弁当」を準備するだけでディックは喜ぶので効果が薄い。
レイモンド
・・・ ストレス太りの奴隷商人。
奴隷者でレイモンドという名前になった。ジークの奴隷解放を心底喜んだ一人。
メルル
・・・ メルル薬味草店の店主。
地域のボスママにして噂と甘味が好きな奥様諜報部隊。実は本物の諜報部員。
ゴードン
・・・ ドワーフの大工。『木漏れ日』の常連。
意外と芸達者なおやっさんで、『精霊の神殿』の竣工式には迫真の演技を見せる。尿漏れ疑惑がある。
ヨハン、ルダン
・・・ ドワーフトリオの残り二人。最近はポーション瓶づくりに忙しい。
エミリー
・・・ ヤグーの跳ね橋亭の看板娘。
シェリーらと学校に通い、放課後は仲良し4人組で『木漏れ日』で遊ぶリア充娘。
シェリー・ニーレンバーグ
・・・ ジャックの娘。黒髪以外父と似ていないと評される美少女だが、実は性格も似ている。
子供たち4人の中では一番お姉さんで師匠の面倒も見てくれるので、マリエラは助かっている。
パロワ・シール
・・・ ヴォイド、エルメラ夫妻の長男。しっかりしていて弟の面倒をよく見ている。
エリオ・シール
・・・ ヴォイド、エルメラ夫妻の次男。泣き虫。エルメラの血が色濃く出ているようで、静電気がすごい。
■ 迷宮都市以外の住人
クンツ・マロック
・・・ ロック・ウィール自治区を治めるハーフ・ドワーフ。
ドワーフたちの願である“至高の一振り”を渇望しており、そのために持ち合わせた商才、政治の才を振るう辣腕の領主。
ベラート女伯
・・・ マルローの形だけの妻。執事と恋仲にあり、子供も執事との間に生まれた子。その事実を隠すために執事と同じ金髪碧眼のマルローを夫に迎えた。
ベラート伯爵家の執事
・・・ ベラート女伯の事実上の夫だが、身分上結婚できず、子供にも名乗れていない。事業失敗の穴を埋めるために、ロック・ウィールから仕入れた武器を敵国に密輸していた。その販路がポーション市販化によって閉ざされそうになったため、錬金術師の誘拐を企てる。あわよくばマルローに重傷を負わせ、領地に連れ帰ったのちに殺してなり替わろうと企み、迷宮都市まできたために、犯行が明るみにでる。髪は黒く染めていた。
傴僂の商人親子
・・・ ジークの元主。迷宮都市でポーションを商い、一発当てようとやって来る。キャロライン誘拐、救出劇を自作自演しようとして失敗。他の悪行も明るみに出て、犯罪奴隷に堕とされる。元奴隷の一人に買われ、迷宮に潜っていった彼らはそれきり戻っては来なかった。
■ アグウィナス家
・・・エンダルジア王国の筆頭錬金術師にして、魔の森の氾濫以降も迷宮都市でポーションの管理をおこなってきた一族。
キャロライン・アグウィナス
・・・ アグウィナス家の天然系美少女薬師。
誘拐事件の末、ウェイスハルトに助け出され、恋に落ちてプロポーズされ、とお姫様展開を繰り広げる。そばに氷の石像と化した兄がいなければ完璧だったのだが、マリエラの友達なので多少の残念さは致し方ない。
ロイス・アグウィナス
・・・ キャロラインの父。たまに出てくる。
ロバート・アグウィナス
・・・ キャロラインの兄。
新薬の一件以来、療養名目で幽閉されていたが、ポーションの市販によって危険にさらされるだろう妹を助けるべく脱走する。
炎災の賢者に貸し与えられた魔法陣の力を借りてキャロラインを助けるも、健闘むなしく……。
かわいい妹キャロラインが駆け付けたウェイスハルトに救出され、プロポーズされるシーンを氷の像と化した状態で見せつけられる。以降も炎災の賢者にファイヤーされたりデコピンされたり、扱いがひどい。
ロブロイ・アグウィナス
・・・ 200年前のアグウィナス家の当主。
炎災の賢者に売りつけられたレインボーフラワーがきっかけで、美姫とエンダルジア王の仲を取り持ったり、筆頭錬金術師になったり、王妃を助け出したり、魔の森の氾濫後のエンダルジア王国にシューゼンワルド辺境伯の兵を連れて駆け付け復興に尽力したりと、八面六臂の大活躍をした人物。……だが、レインボーフラワーの代金を出世払いの分割払いの高利回りで5年間も炎災の賢者に支払っていたことから、炎災の賢者からロバート的な扱いを受けていたものと思われる。