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参考文献(余談も少しだけ)

児童向けの図鑑でおおよその傾向を把握→地域を絞って文献探索、という流れで進めたのですが、とてもいい感じでした。


当初はチリのアタカマ砂漠をモデルとしていましたが、いろいろ挫折した上でタクラマカン砂漠に落ち着いた形です。

アタカマ砂漠がモデルだった場合、最後のタタユクの旅は大樹ではなく鉱山になる予定でした。(画が暗すぎる上に不死鳥が同行できないため、やむなく没になりました……)


一方でアタカマ砂漠の影響もしっかり残っています。星をメインモチーフに選んだのはアタカマ砂漠にある天文観測研究所(アルマ望遠鏡が有名)がきっかけでした。砂漠は乾燥していて星がよく見えるため、星を見るにはうってつけの環境なのだそうです。


余談 │

砂漠と森林の国の次期王の名前アマルはアラビア語で「希望」という意味なのですが、響きがアルマ望遠鏡に似ていてひそかに感動していました。物語の始まりと終わりが結びついたような不思議な感覚がありました。


余談の余談 │

登場人物の名前は「どこにも属さない、特定の国や地域を想起させない響きのもの」にしています。これは反植民地主義BLを掲げる上で個人的にとても重要なポイントでした。

……が、タクラマカン砂漠にはカシュガルという地名があることを後になって知りました。結果的にはあまり思惑通りにはいっていないかもしれません。

なお、アマルだけアラビア語から取ったのは、ひとえにこの作品がパレスチナに連帯しているからに他なりません。




執筆中に地動説の漫画にハマって科学館や天文台に行きまくっていたのですが、アルマ望遠鏡や星の動きなど本作に重なる点も多く、二重で楽しかった思い出があります。

資料集めも執筆も楽しかった!

およそ半年ほどかかりましたが、こうして無事に完成させることができて良かったです。


ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました!



──────



こどもくらぶ(監修:高橋日出男)『気候帯でみる! 自然環境(2)乾燥帯』少年写真新聞社、二〇一二年


ロズリン・D・ヘインズ(監修:鎌田浩毅、訳:高尾菜つこ『図説砂漠と人間の歴史(シリーズ人と自然と地球)』原書房、二〇一四年


スヴェン・ヘディン(訳:鈴木啓造)『さまよえる湖』中央公論新社、二〇〇一年


沢田裕之『タクラマカン砂漠と住民生活(沖国大ブックレット No.8 沖縄国際大学公開講座)』沖縄国際大学公開講座委員会、二〇〇一年


斉藤 昌宏『眼で見る世界の森林(9)天山のトウヒ林』森林総合研究所、二〇一三年


中山 健〝チリ北部における鉱山用水問題〟金属鉱物資源機構(JOGMEC)金属資源情報、二〇〇七年七月十二日、https://mric.jogmec.go.jp/reports/current/20070712/876/、(二〇二五年三月)


〝コトカケヤナギ〟ウィキペディア(Wikipedia)、https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%88%E3%82%AB%E3%82%B1%E3%83%A4%E3%83%8A%E3%82%AE、(二〇二五年三月)

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