第二話 「どうしてこうなった」
前回も話したと思うが、
僕は今ルークと文化祭に向けて作品を制作している。
その作品とは、天才科学者加賀空兎氏監修、超リアルな物理法則の中で起きる魔法戦争アニメだ。
まあ、簡単に言うと派手な爆発とかが満載のアニメぐらいに思っとけばいいんじゃないかな。
「暇だ。なあ、セイヤ。すっごい暇なんだけど」
「ちょっと黙ってようか、ルーク」
「あなたは戦闘シーンのアイデア出しがあるでしょう」
「だってよ~。ソラト~。もう終わったんだよぉ」
「だからって僕の邪魔しないでくれる」
「セイヤはいじりやすいしな」
「はいはい、ふざけあってないでさっさと進めてくれる?」
「そうですよ、志帆の言う通りですよ」
「ソラトは彼女のことになるとやばいな」
「ルーク、文があんなに一生懸命やってるんだからしっかりやりなさいよ」
志穂が指をさしている方を見てみると、まるで憑りつかれているかのように机に向かう文がいた。
後ろから謎のオーラ....いや、鬼みたいな形に見えるな。
鬼気迫るって感じのオーラがバリバリ出ている。
「あっ、あの、し、深條君。そんなに見つめられると.....」
「青春だな。ボソッ」
「ええ、青春ですね。ボソッ」
「ええ、青春ね。ボソッ」
「なんだかこっちがはずいな。わかったよ文」
「信じられる、ソラ君あれ付き合ってないのよ」
「なんで、付き合ってないんでしょうね」
「ソラト、あまり話を広げてやるな」
「おっと、そうでしたね。しかし、早く未練を捨てればいいのに」
なんか外野がうるさいが、まあ我慢しよう。
そしてここは部長権限を使い~。
「はい、作業に集中、集中」
「は~い、部長」
はぁ、もっと早く進める予定だったんだけどなぁ。
でも、空兎には実験も同時にやってもらってるしなぁ。
そして、着々と制作を進めていき、数日がたったある日。
「どうしてこうなった」
空兎の口から衝撃の事実が発せられた。
次回予告
第三話「パラレルワールド及びそれが与えるバタフライエフェクトについての実験と、深條の過去
#1」
次回は深條君の過去編からスタート!!
なに、てんかいがはやい?あー、アイデアありすぎてやびいんすは。
まあ、なんかあったら割り込み投稿しますわ。