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雪仁お兄ちゃんはいつも優しい

雪仁お兄ちゃんは完璧超人

「雪仁お兄ちゃんー!八千代学園受かったよー!」


「ほう。お前もここに受かったのか、桜」


良くやった、と言いながら頭をちょっと乱暴に撫でてくれるのは近所に住んでる冬野雪仁お兄ちゃん。お兄ちゃんと言っても歳は変わらない。私よりちょっと早く生まれて、学年が一つ上だけど同い年だ。私達は今雪仁お兄ちゃんの通う私立八千代学園という名門校にいる。私の合格発表を見るために。そして見事に合格しました!


雪仁お兄ちゃんはとっても美しい。とっても頭がいい。とっても優しい。とってもスポーツとか武道とか強い。とっても芸術的センスがある。とってもお金持ち。でも、人に冷たい。そう、まるで雪みたいな人なのだ。とっても綺麗なのに、触れると冷たいの。黒髪もさらさらで、黒い目も大きくて二重で、とっても優しそうな見た目なのにね。


そんな雪仁お兄ちゃんが唯一優しくしてくれるのが私、春野桜。焦げ茶色のストレートヘアと、焦げ茶色の目のいたって普通の子。全てにおいて平均的。見た目も成績も全部平均的な私が名門校である八千代学園に入学できたのはもちろん雪仁お兄ちゃんに勉強を教わったおかげ。雪仁お兄ちゃんは教えるのも上手なのだ。


雪仁お兄ちゃんがなぜ私にだけ優しいかというと、実は私達は幼馴染で、許婚なのだ。冬野のおじ様とパパが仲良しで、お互い子供が出来たら結婚させような、なんて言ってたらしいんだけど、それを聞いて間に受けた雪仁お兄ちゃんが幼稚園の頃みんなの前で婚約発表しちゃって、既成事実になってしまったのだ。でも雪仁お兄ちゃんは満更でもなさそうだし、私としては万々歳なので全然問題ないのだ!羨ましいでしょう!


ということで、早速雪仁お兄ちゃんの家に行き合格お祝いパーティーに参加します。楽しみだなぁ。

でも桜以外には冷たい

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