別れそして出合い.1
勇者とは勇気ある者のことである。この世界にはそんな勇者は各国に一人存在する。
そんな中俺 リュージュ は村人として日々生活をしていた。
「リュージュ、この荷物運んでくれ。」
「え~、めんどくさいな~」
ばーちゃんが畑で採れた野菜を馬車に運ぶように俺にいってきた。けど野菜一つ一つがなかなか重い!ちょっと運んだらすぐ疲れる。もーやだ
「リサ、水もって来てくれ!おにーちゃんもう疲れちゃった」
「まっててねー!今持ってくる」
家の中から妹の声がきこててくる。そして少ししたら、妹が急いで水をこぼさないようにもってきてくれた。
「もってきたよ。えっ、全然やってないじゃん!もっと頑張んないとあげないぞ。」
「いま、水飲んだらやるからさ。サンキューな」
水を一杯もらうと俺はまた馬車に野菜を入れ始める。結局2時間もかかってしまった。ゆっくりやり過ぎちまったなー
そして俺はいつも通りこの国の首都であるローエンまで野菜を卸しに行く。首都ローエンまでは約2時間かかるが、特に危険もなく比較的安全である。唯一あげるとしたらちゃんとした道がほしいくらいかな!まあいいけど...
首都に到着したら、荷物を卸して魚や肉を買ってまた帰る。
毎回同じ事の繰り返し。けど、時間がたつのがゆっくりしていて俺は嬉しい。そう思っている。
「たまには妹にでもなんか買ってきてやるか!」
いつも、笑顔をくれる妹に何かもっていっても損はないだろ。
「何がいいかなー」しばらく悩んだが結局思い付かなかったのでペンダントにしてみた。あいつ喜ぶかなー
「おっと、もう帰んねーと」
ゆっくりしていると、夜の道を帰らなければならない。さすがに夜は昼間より危険なのでこれ以上ゆっくりはできない。
そうして村に向かって帰った。
「おにーちゃん!いつもより遅かったね。またなんかして遊んでたんでしょ!」
村につくと妹のリサがちょっと怒った顔でいってきた。
「いや、遊んでないよ。ただゆっくりしてただけ。」
「ほんと?」
「そうだよ!それよりさ、これあげる」
そういって妹にペンダントを渡してみた。
「え?これくれるの?ありがとう!」
驚いたような顔をしていたが、もらった途端つけてくれた。
うん!なかなか似合ってるぞ!と思いながらも、喜んでいる妹をみていて純粋に嬉しかった。
これで明日も頑張ろう!そう思っていた。