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6.絡まる蔓の舞踏会

やっとの思いで王都に着いたカトリーヌは流行を調べ、最低限の身支度を整えた後、庶民の格好に着替えて余った時間で民衆の率直な意見を聞いてみた。

何処も賑やかで良い治世であるようだ。

我が領土も見習いたいものである。

そのためにも一層パーティの情報収集に力を入れるカトリーヌであった。


日が落ち始めた頃、表面上和やかなパーティ会場が始まり、人々があちらこちらでにこやかに会話している。

そつなく挨拶をこなし、他領との良い繋がりができるようにする。

そんな挨拶廻りも終え、他の人々の会話に耳を傾けていると、会場がざわつきつき始め、合奏団による演奏が始まった。

そして煌びやかな金髪の容姿が整った青年が颯爽と入ってきた。

このイルソーレ王国の王子、イルソーレ・ディノッテである。

お供もさっと控えるだけであって、自立心が強いのだろう。

取り敢えず、しっかりした人物であるからこの国の将来を任せていても問題ないはずだ。


…ここで、王子の噂が聞こえ始めた。

やはり元々優秀な人で何でもこなしてしまう様だ。

だが噂を聞く限りしっかりとしていてとてもできが良いみたいだが、何処か考えが読めない。

17歳という年で婚約者さえ決まっていないのは不思議だ。

母が力のある王子でたった一人の男子後継者であるからこそ、権力の大きい王子政略に巻き込まれるはずなのに、何か理由があるに違いない。

頭の中の調査予定枠に書き加える。


カトリーヌはそこまで考えると今は料理を楽しむべきだと、豪勢な料理に舌鼓しところでふと、バルコニーから誰かが庭に行くのが見えた。

マナー違反に近いが酒も入ってきて、眼ざとく見る者もいないだろう。

人目を盗んでいるのは人様に言えない隠し事があるからだ。

このようなチャンスを得るために何度かパーティーに出向く覚悟をしていたもの、最初の一回で当たりを引いたのは運が良い。

出てきたチャンスに、カトリーヌは飛び付いて行った。


…それが全ての始まりになるとは知らずに。

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