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2、赤薔薇の影

ワインレッドのドレスを着た女性が優雅にやって来る。最先端の技術で作られた軽くてスリムなデザインのドレスを艶やかに着こなし、周りの独身貴族を見境無く虜にしているのは、正真正銘私の叔母である。言わなけば血縁関係だと分からないに違いない。

「あら、カトリーヌ様。御機嫌よう。」

「御機嫌よう、叔母様。今日の装いは一段とお美しいですね。」

「あら、分かる?ところであなたの様子を見る限り、頼んでいたことの調べは着いたのよね?」

「はい、後で子細を贈らせていただきますわ。」

約束の礼を受け取る話を終えると叔母様はほっと溜息をつき、ふと微笑む。それだけで周りの男性は思わず魅入った。次の日には叔母様の親衛隊に入っていることだろう。

「また頼りにさせていただきますわね。」

「はい、いつでもそのように申してください。」

女の魅力を最大限に使い、優雅に笑う叔母様は「社交界の赤薔薇」とも形容される。周囲の目線を気にして、私はさっとその場を辞した。

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