登場人物紹介
似顔絵メーカーCHARATさんで作成しました。
※第2章29部までのネタバレを含んでいます。
紹介文は第2章29部までに開示されている内容となり、ストーリーの展開により紹介文は変更されます。
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▼主要人物
エレニア・リッツォ(30)
仲睦ましい両親に育てられるが、14歳の頃、人の顔が記憶できない事に気がつく。成人となり叔父セヴィリオと同居を始めてから症状が悪化。25歳の時に叔父が亡くなってからは屋敷で独り暮らしをしていた。
現在は人の表情を読み取ることも難しいため、屋敷に引きこもっている。町人からは怪しい人物と思われ嫌煙されているが、唯一の友人ハミットのお陰で生活できている。庭に人が立ち入ることを酷く嫌がる。
リンノ・マクレーン(23)
ポルドネ市街にある養蚕農家の長女として生まれる。
好奇心旺盛な少女時代を過ごし、読み書きや歴史は祖父母に教わり習得。15歳の時、暴漢に襲われた所をハミットに助けてもらうも左のこめかみに大きな傷が残ってしまった。
天涯孤独となり、顔の傷によって不当な扱いを受け人間の闇をみてしまう。あることでエレニアに心を救われ忠誠を誓う。普段はマイペースで大人しいが、エレニアや大切な人のために苛烈な感情をむき出しにする一面も。
ハミット・ゴードン(31)
エレニアの友人であり、リンノの雇用主。
エリーシオ唯一の医者で、町を管理しているゴードン家の嫡男ということもあり町人からの信頼が厚い。微笑んでいれば爽やかだが、計算高い面もありエレニアいわく「喰えない奴」ゴードン家としてエレニアを保護・監視する役目を負う。
医者として勉強していた23歳の頃シプリアの家庭教師をしており、暴漢に襲われたリンノを偶然助ける。
ボリー・アンソン(16)
エリーシオの配達員。顔にあどけなさの残る真面目な少年。母と二人暮らし。風馬に憧れている。
セヴィリオ・リッツォ(享年40)
前当主ジャンカルロの嫡男。エレニアの叔父。
エレニアと同じ「呪い」にかかり心身ともに病んでしまう。5年前に狂死。
ディビッチ・リッツォ子爵(42)
前当主ジャンカルロ次男。リッツォ家の現当主。
モーリス・サリノ(54)
ハミットの執事。自家製のレモネードが自慢。
門番に化けていることがある。
シプリア・サマラス(当時15)
庶民ながら、その美貌で貴族からも引く手あまたの天使のような美少女。
トマスの恋人(?)
トマス・マクレーン(当時18)
リンノの兄。厳しく育てられたため、父が怖い。隠し事が苦手。リンノが療養中に暴漢に襲われ死亡。
ドリシア・メイリィ(20)
エリーシオの配達員。積載所の2階に住み込んでいる。ズル賢く言葉使いは荒いが悪人ではない。ボリーの先輩。
アドニス・バーヴァ
リッツォ家前当主ディグルド付きの白髪執事。ディグルドの看病の傍ら、領主館で使用人達を取り仕切っている。
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▼関係者
ジャンカルロ・リッツォ
エレニアの祖父。リッツォ家の前当主。長い間、病床に伏している。
ガストーネ・リッツォ
エレニアの父。腕利きの元軍人。
ベネデッタ・リッツォ
エレニアの母。金髪と長い睫毛の美人。
アーシア・リッツォ
ガストーネの姉の子。エレニアの従姉。
ドミニク・リッツォ
アーシアの弟。エレニアの従兄弟。
イミタ
領事館で出会った金髪の謎の使用人。
サマラス家
卸問屋「ドントル」の買付役。
ユスティール家
加護をもつ馬「風馬」を管理している一族。
ハミルトン家
運送屋。ユスティール家の風馬を一部利用している。
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▼地図
エリーシオ
ゴードン家が管理している田舎町。城下から離れた緑豊かな町。
コールブルト
城下から南東にある大都市。漁業のみに頼らない港村の成功例として、隣国の大使も頻繁に視察に訪れている。
ポルドネ
特産品はワインと絹糸。リンノの出身地。
コロナ
リッツォ家が治めている川沿いに広がる平野の都市。その昔、土地の豊かさに流浪の民が住み着いたという伝承が遺っている。
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▼補足
成人
15歳で成人と見なされ、軍への入隊、職人の修行、更なる学問の追及など進路を決める。
不可侵条約
24年前に隣国と結ばれた条約
風馬
風切りの加護を持つ黒い馬。
産まれながらに自然に愛され、風の抵抗を受ける事なく大地を駆け抜ける事ができる。
地方や町通りから離れている場所への荷届けに使われている。
学校
庶民が通う学舎と、貴族が通う学院が統合された教育施設。22年前、国王により庶民と貴族で分けられていた学び舎と学院を統一。軍や公職へ就く事も庶民と貴族を同列に扱うと公言した。
しかし、城下から離れるほど貴族優遇の色は意識的にも実質的にも残っており、入学させるには家を建てられる程の学費が必要。