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僕の話

始めは冒険色が濃いです。のち恋愛色になると思います。

誤字脱字等間違いがありましたら指摘お願いします。

もちろん感想の大歓迎です。

では、本編お楽しみください。

「メリッサさん持ってきましたよ。」


僕が声をかけたとたん可愛らしいお顔を綻ばせながら僕にいつもの猫なで声で振り向いてくれる受付嬢メリッサさん。僕の仕事場のアイドル的存在だ。


「今回も早いですね。DランクからCランクになったばかりだというのに」

「あはは。でもまだまだ先輩方には追いつけませんよ。」


…このやり取りで勘のいい方たちはわかっていただけるだろう。ランクとは何ぞや?RPGかよ、と。

大抵こういう場所ってゲームとかでよくあるよなって…そう、そうなのだ。

荒くれ者たちや貧しいもの豊かなものまで全て実力が全てのこの場所、日本にはまず無いであろう


ギルド


うん。言いたいことは分かるよ。別に僕は中学生にかかるという病気でもないし、妄想癖があるわけでもない。でもね、僕はココに生まれ変わってきちゃってみたいで、貧しい村からココに出稼ぎに来てる只の一般庶民なんだけどね。うん、客観的に見たらただの頭の痛い子だけど、現実なんだよね。


「はい。これ今回の報酬だけどどうする?」

「そのままください」


こんなやり取りは日常茶飯事だし、何よりココの通貨って紙じゃなく全部金貨でずっしり重いんだよね。

この重さが現実を教えてくれたよ。うん。ちなみに報酬はここのギルドで貯金とかもできるんだ。取られること…というか取った瞬間持ち主以外全員触れた部分が破裂しちゃう呪いがかかった自分専用の金庫があるしね。で、うん。そんな金庫があるような嫌でも異世界だって認識しちゃうようなそんな摩訶不思議なものがいっぱいあるんだよね。うん。


「で、どうする?上あがる?」

「はい」


ちなみに上とはココのギルドの三階のことであり、一階は受付や依頼が集まる場所、二階はその他もろもろの依頼のための必需品売り場、そして三階~五階までが身寄りのないギルド員たちが集まる宿場となっている。ココのギルドは建物のレベルが高いので観光スポットになってたりする。やたらイケメン率も高いし。そして僕が寝泊りしているのが三階の宿場である。普段ならもう2、3個依頼をしてから街とか色々まわっているのだけれど、今日は厄介な拾い物をしてしまったためやむなく中止になった。


「…あえて聞くけど、それ、どうしたの?」

「ちょっと森で拾いまして…」


メリッサさんの視線は僕が小脇に抱えている人間に突き刺さっている。ごまかせなかったか。


「…しつけはちゃんとしといてよ」

「しばらく預かるだけなので」


何か言いたげなメリッサさんを尻目に受付横の階段を上っていく。


まったく、今日はなんて日だ。

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