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初めて知る自分の敵

普通だったらありえない。そんな内容がたまに書かれています。

禁断の恋、とも言われるぐらい

普通では全くないようなことが書かれていたりするので

あらかじめご了承ください。


ー登場人物ー

山田涼介(21) 大学3年生 光の兄


山田光 (15) 中学3年生 涼介の妹 生まれつき難病を持っている


知念侑李(15) 中学3年生 光の幼馴染である関係がある


Hey!Say!JUMPのメンバー


その他






 光

俺の大事な妹 生まれたときから心臓病を患っていて、両親はこれから光輝いてほしいと言う意味を

つけて光と言う名前をつけた。

けれど、その両親は俺が高校1年のときに事故死した。

俺はこの5年間、光と二人暮らしをしてきた・・・




「ねぇ、涼介!起きてってば!」

いつも俺は光にたたき起こされる。

「何だよ。あと5分寝かせろ!」

俺は朝弱いタイプなんだ。そんなの光も知ってるだろ。

「そう言ってさっきから30分たってるよ!遅刻してもしらないからね!」

そう言って光はどこかへ行ってしまった。俺は目覚まし時計を見た。

「し、7時45分か、、、。え!!!!!7時45分!!!」

俺はベッドから飛び降り真っ先にダイニングへ行った。

「いっつもこうなんだから。本当、涼介頭いいのに惚気んぼさんなんだから!」

「うっせー。制服は?」

「自分の部屋でしょ。そんなのも分からないの!」

俺は急いで自分の部屋に行き、制服に着替えて用意をし、玄関へと向った。

「あ、光今日。」

「大丈夫!もう一人で行けるから。」

そう、今日は週に一回の光の検査の日だ。前は毎回のように俺がついて行ってやったのに

もう一人で行けるって、光も大人になったな。

「じゃ、帰るとき連絡しろよ!迎えに行くから。」

「本当、心配性だよね。私もう中学3年だよ!」

「でも、病気持ってるのは変わりねーからよ。」

そう言って、俺たちは家を出て学校へと向った。


-光-

「おはよう!光。今日病院でしょ?方面一緒だから途中まで一緒に行こうよ!」

話かけてきたのは知念侑李。私の幼馴染でもあり・・・

「うん。ありがとう!」

「今日も一段とかわいいよ!」

そう、侑李とは付き合っている。けど、涼介は知らない。

「今度デートしたいな!次は海に行こう!もうすぐ夏だし、この前かわいい水着買ったからさ!」

「けど、泳ぐのはやめよう。光の心臓に負担がかかるし・・・。」

侑李は暗い顔をした。侑李の暗い顔は好きじゃない。だから私は笑顔にしようとして、

「大丈夫。今日の検査で何もなかったら、少しずつだけど運動していいって先生にも言われてるから。」

侑李は少し笑顔になった。

「でも、無理はしちゃダメだからね。」

「分かってるって!」

侑李はいつも私を一番に考えてくれる。中学1年の時、入院して心細くなるとき必ず侑李は私に

元気をくれた。私は、そんな侑李が大好きでしょうがなかった。


~帰り~

「じゃ、一緒に帰ろう!」

「うん。今日の数学分かんなかったー。」

「じゃ、明日教えてやるよ!」

侑李は学年トップの成績で運動神経は抜群。クラスの男女から人気があり、私はたまに嫌がらせを

受けていることもあった。けど、その嫌がらせに侑李は気づいてくれて、その嫌がらせはいつ日かなく

なって行った。こんな優しい彼は、私の自慢でもあった。

「侑李は頭いいかね!」

「でも、光は病気と闘って勉強とかしてるから、その両立はすごいと思うよ。」

侑李はいつだってほめてくれる。

「そうかなぁ?でも、侑李だって部活との両立してるじゃん。あれ?もう引退したんだっけ?」

「うん。バスケって6月で試合終わっちゃうんだよねー。来年こそは全国で優勝してほしい!」

そう、侑李はバスケ部に所属していた。エースで何よりキャプテン。ものすごいプレイで選抜メンバー

にもたくさん選ばれていた。今年も、あと一歩で全国大会の優勝を逃し、準優勝となった。

それだけでもすごい事なのに、侑李の夢はまだまだ上にあるみたいだった。

「高校でさ、まだバスケ続けようと思ってるんだ。」

「いいんじゃない。侑李だったら、1年生でスタートにすぐ選ばれるよ!」

侑李は笑った。

「そんな甘い世界じゃないよ。でも、もし俺がスタートになったら、また見に来てくれよな。」

「うん!」

そのとき、侑李は私の唇にふれた。

甘く、とろけるような優しいキス・・・


「光、うまくなったな。」

「え?何が?」

「キス(笑)」

「もう、侑李はそういうことばっかり。」

でも、正直侑李がリードしてくれる。初めてのデートの誘いも侑李からだし、キスをしてきたのも

侑李のほう。私はまだ、侑李より先にしてあげてることは何ひとつない・・・


すると、侑李が立ち止まった。

「どうしたの?」

「今度はさ、光からキスしてよ。いっつも僕からじゃん!?僕は光に何回もしてあげてるけど、

光から僕にキスってしてくれた覚えなかったから・・・」

私はうなずき、侑李の唇に優しくふれた。なのに、結局リードするのは侑李のほう。


気がつけば、もう病院の前まで来ていた。

「じゃ、また明日ね!」

「うん、バイバイ!」

私たちは別れのキスをした。


私は病院の中に入り、受付をすまし小児科へと移動した。なんてったって、まだ中学3年生だから

小児科なんだよねー。ガキ扱いされてるみたいで、ちょっとむかつく。

移動したと同時に、すぐに名前を呼ばれて診察室に入った。


「失礼します。」

「こんにちわ。じゃ、いつも通りに血液検査とレントゲンね。」

「えー!伊野尾先生また血採るのー!私貧血になっちゃうよ!」

「文句言わない!はい採るよ。ちょっと我慢してね。」

「う、うん・・・。」

別に、注射が嫌いなわけじゃない。ただ、検査の翌日は必ず立ちくらみがする。

私は生理がこない。病気だからなのかもしてないけど、伊野尾先生が言うには貧血気味だから

こないと言われるし、病気のせいで心臓に負担がかかるものは食べたり飲んだりできない。


「じゃ、レントゲン室行って。」

「は~い。」

私は言われるがままレントゲン室に行き、写真を撮られ待合室で待っていた。

すると、パジャマ姿で点滴をつけたまま待合室にいる男の子がいた。

「圭人!久しぶり。」

「おう!光じゃん!検査?」

「うん。」

岡本圭人、私と同い年で同じ中学校なんだけど、彼は喘息で今は病院に入院している。

「まだ、よくないの?」

「うん・・・。昼間は大丈夫なんだけど、ほら、最近暑くなってきたからクーラーで、

体冷えてすぐ発作が起きちゃうんだ。」

「そっか・・・。もし時間あったらお見舞い行くよ!」

「いいよ、大丈夫。光も病気持ってるんだし、安静にしてたほうが身の為だよ。」

私は満面の笑みをした。

「それがね、今日の検査で何もなかったら少しずつだけど運動していいって言われてるの!」

「え?」

圭人はすごく驚いたような顔をしてる。

「それって、、、。」

「うん。治ってきてるみたい。だから、今度彼氏と海に行くんだ!」

「そ、そうなんだ。よかったね!」

「あ・・・。ごめん、圭人入院中なのに、本当にごめん・・・」

「大丈夫。じゃ、呼ばれたから行くね。バイバイ!」

「うん。じゃあね!」


血液検査には時間がかかる。いつも30分ほど待たされるのに、今日はなぜか1時間も待たされた。

待合室にはそこまでたくさんの人がいるわけでもないのに、どうしてだろう?

「山田さん!診察室にお入りください。」

「は~い。」


私は診察室に入った。すると、伊野尾先生と八乙女先生がカルテを見合いっこしている。

「光ちゃん、お兄さん呼べる?」

「え?涼介?」

「うん。できれば今すぐ呼んでほしいんだけど・・・」

「はい・・・」

私は病院を出て、涼介に電話をした。

「もしもし?」光

「もしもし?光?今終わったのか。今日遅かったな。」涼介

「それが、今すぐ来てくれない?伊野尾先生がお兄ちゃん連れて来てって・・・。」光

「え?分かった。すぐに行く。」涼介


涼介は10分もしないうちに病院につき、診察室に入った。

「光ちゃん、ちょっと八乙女先生と一緒に病室行っててもらっていいかな?」

「病室?」

「うん。詳しいことはお兄さんに話してからちゃんと伝えるから。」

「わ、分かりました。」

私は八乙女先生に3階の病室につれて行かれた。そのとき、圭人が廊下を歩いていた。

「どうしたの?」

「うーん・・・よくわかんない。病室行けって言われちゃった。また心臓が悪くなっちゃったの

かも・・・また入院か。海行きたかったけど、ま、圭人も一緒だからいいっか。」


-診察室-

「癌?光がですか?」

涼介は丸い目をした。

「はい。まだ、詳しく調べないと分からないのですが、血液検査で癌だと。」

「そ、そんなぁ。心臓は?」

「心臓のほうには問題ないです。けど、光ちゃんの場合心臓が弱くて癌になると治療が限られて

しまうんです。言いずらいのですが、あと2ヶ月もつかどうか・・・」

「に、2ヶ月・・・?せ、先週の血液検査では?」

「何も以上はありませんでした。」

涼介はあまりに急なことを言われ、頭の整理ができなかった。

「光には?」

「まだ言ってません。ご家族のかたに言ってもらおうと思っていたので・・・。」

「光に何て言おう・・・」

光はすぐに検査入院となった。

病室のドアが開き、涼介が入ってきた。

「涼介!圭人がいたんだ。だからまた入院でも、圭人といられるから大丈夫だよ!」

涼介は暗い顔をしたまま動かなかった・・・

「りょ、涼介?」

「え?!あ、ごめん。」

「なんか変だよ。何か隠してるでしょ!大丈夫。心臓ならほらバクバク言ってるからさ。」

「光・・・。しばらく検査入院だって。」

「え?入院?だから大丈夫だって。」

「だから、心臓じゃないんだって。

涼介は私に怒鳴りつけた。

「え?」

「なんかよく俺もわかんねーけど、心臓じゃなくてどっか他のとこが悪いんだって。」

「他のとこ?どこ?教えてよ!教えてってば!ねぇ涼介!     /////ゴホゴホ」

私は勢いに乗りすぎ、咳が出てしまった。

涼介は私の背中をなでる。

「ゴホゴホ//////はぁはぁ/////ゴホゴホ//////」

「大丈夫か?」

「う、、、、ゴホゴホ/////ゴホゴホ//////」

「ほら、水。」

涼介は私に水を渡してくれたけど、私は飲める状況ではなかった。

「ゴホゴホゴホゴホゴホ/////」

「苦しいのか?」

私は浅くうなずいた。

涼介は病室を出て、伊野尾先生を呼んできた。

「大丈夫?」

伊野尾先生は私の胸の音を聞いた。

「八乙女先生!酸素マスクを!それから点滴も持ってきてくれ!」

「はい。」

「これは心臓のほうじゃないな・・・」

伊野尾先生が言った言葉、心臓のほうじゃない。

じゃ、どのほうなの?私の持っているもう一つの病気。いったどうなっちゃうの?

咳は一向に止まらない。呼吸がだんだんしずらくなってきた。

私はいったい何の病気なの?そして、これからどう戦って行けばいいの?

私は呼吸困難となり、意識を失った。


その日、私は夢を見ていた。

「ねぇ、光。もし光が死んじゃったらどうする?」

涼介が私に聞いている。

「え?何で?死なないよ。」

「でも、今度の敵はそんな簡単に倒せる敵じゃないんだよ。確かに今までの敵も簡単に倒せるわけじゃ

なかったよ。現に、まだ完璧に倒せてるわけじゃいし。でも、2対1だったらどっちが勝つと思う?」

「そりゃ、2のほうが勝つでしょ。だって2のほうが多いんだし。」

涼介は暗い顔をした。

「だから、次の敵は簡単には倒せない。その最初の敵が次の敵と合体してるんだ。」

私は意味が分からなかった。

「つまり?」

「光は癌なんだ・・・」

その言葉を聴いたと同時に私は我に帰った。が、しかし目はあけずにいた。

ベッドの上に寝ている。きっと、あのまま気を失ったのだろうと思う。伊野尾先生と涼介が話してる

声がする・・・

「つまり、癌で咳が出たってことですか?」

「そうだと思う。今は、様子を見てからじゃないと検査はできないのだが、きっと白血病だろう。」

白血病?聞いたことがある。前に中学1年生のときに入院していた頃に6歳ぐらいのかわいい女の子と

同じ病室で、その子が確か白血病だった。けど、1ヶ月もしないうちに亡くなってしまった。

「これから、どういう治療をして行くんですか?」

「まずは、検査です。本当に白血病なのかを確かめなければなりません。癌と言ってもいろいろな種類

があります。癌によっても治療の仕方は変わってきますから。」

「は。はい・・・。」

私は目を開けた。

「ひ、光!」

涼介がベッドのそばにいた。

「伊野尾先生!光が!」

「光ちゃん!分かる?苦しいところはない?」

私はうなずいた。

「よかった。では、様子を見て1週間後に検査を入れておきます。」

「お願いします。」


伊野尾先生と八乙女先生とその他数人の看護婦さんは病室を出て行った。

「大丈夫か?あ、昨日は怒鳴ったりしてごめん。」

私は首を横に振った。声を出したかったけど、出すと咳が出そうだったからジェスチャーにした。

「もう大丈夫だからな。安心しろ。ずっと俺がいてやるから。」

私は口をひらいき、声を出そうと思ったがかすれた声しか出なかった。

「わったしぃ、、、、、、 んなんでしょ?」

「え?」

「わったし、、、、がんんでしょ?」

光が言いたかった言葉。それは、

「私は癌なんでしょ?」

涼介は、光が何を言っているかすぐに分かった。

涼介はうなずいた。

「そっっっっっっかぁ・・・」

「でも、俺は光を死なせたりしない。絶対に誓う。治してみせる!」

「うん!」

私は精一杯笑った。


それから1週間して私の状態はよくなり、検査をしたところ、伊野尾先生にこう言われた。

「やはり、検査のところ白血病に間違いありませんでした。これから私たちも全力を尽くします。

光ちゃんは心臓が弱いから治療法は少ないけど、その治療法で癌と戦おう!

心臓病もここまで倒してきたんだから、大丈夫。まずは放射線治療を中心にして行こう。」

「はい!」


それからしばらくして、私は治療を毎日続けた。


「光ちゃん。頑張ってるね!」

「はい!敵には絶対負けません!」

「その調子だ。」



-ある日-

私は昼食を食べていた。

「光!服の代え、持ってきたからな。」

「うん、あ・・・・・」

私は突然吐き気に襲われた。

「うっ////////」

「光!」

涼介は私に洗面器を渡して、そこに戻した。

「先生呼んでくる!」

「だ、大丈夫。これ、副作用だから。治療の。いつものこと。」

「え?」

私は吐き気がおさまらなかった。

「だい、じょうぶなの?」

私はうなずいた。

涼介は私の背中をさすってくれた。

「ゆっくりね。大丈夫。」


10分くらいたち、私はようやく吐き気がおさまり洗面所へと向った。

「光!大丈夫か?」

「うん。平気平気!いつものことだから。」

いつものこと?つまり、俺がいない間にも苦しそうな顔して一人で戻しているのだろうか?

そんなことを思うと、なぜか光のそばにいてやりたいと思った。

私は洗面所から出て、ベッドに座った。

「横になりな。」

「え?大丈夫。まだ昼食食べ終わってないから。」

「食べれるか?また戻したりしないか?」

「うん。大丈夫!気持ち悪くって戻したわけじゃないから!」

光は笑顔もまま、昼食を食べ始めた。

「そーいえば、知念は?」

「あ!たまにくるよ。お見舞いにきてくれる。」

あれ?なんだろう。今、すっごくうれしそうな顔をした。前々からうすうす気づいていた。

「お前、知念と付き合ってるんだろ?」

光は食べていたものをのどに詰まらせた。

「ご、ゴホゴホ///」

涼介は背中をさすりながら、

「やっぱり。前から思ってたけど、本当にそうだとは思っていなかった。」

「な、何でいきなり?」

「え?違うの?」

「ち、違くないけど・・・。何?別れろって?」

「そんなこと言ってねーじゃん。」

でも、正直そう思った。

「別れないから。侑李は私の大事な彼氏なんだおからね!」

「ふーん。」

「何?なんか搬送悪くない?」

涼介はよく分からない表情をした。

「何で?」

「え?」

「何で俺に今まで黙ってたの?」

光はあせっている。

「そ、それは、、、。怒られると思ったから。」

涼介は急に笑い出した。なんだかなぁ。涼介の思っていることがよく分からない・・・

「何?俺が怒るとでも思ったの?馬鹿じゃん。」

「え?」

涼介は声を上げて笑っている。そんなにおかしいことなのだろうか?

「何がおかしいの?」

「俺が何で光と知念が付き合ってて怒らなくっちゃいけねーんだよ、意味わけんねー。」

分からないのはこっちもだけどね。

「だって、病気なんだからデートとかいって発作が起きたらどうすんだとかそういうこと言われると

思ったから。」

「だって、知念だろ?え?まさかキスとかしちゃったり?」

光は顔を赤くした。

「へー。してるんだぁ。」

「し、してないってば!//////」

「あれれ?光ちゃんのほっぺた真っ赤ですけど?」

すると病室のドアが開き、誰かが入って来た。

「あ、涼介くん。久しぶりっす。」

運悪く侑李が入ってきた。

「え?取り込み中っすか?」

「いや。いやいやいやいや。何もない。じゃ、光。俺帰るわ。ほなさいなら~。」

どうしたんだろう、俺。まさか嫉妬してんのか?

な、何で自分の妹に嫉妬しなくちゃいけないんだよ。


「何があったの?」

侑李は不思議そうな顔をして私の顔を覗き込んでいる。

「いや、なんかよくわかんない。涼介最近おかしいんだよね。」

「へー。でも、二人って昔っから仲良しだよね。うらやましいよ。」

そうだった。侑李には2歳下の弟がいた。

え?過去形?

侑李と弟くんが事故にあって弟くんだけが亡くなってしまい軌跡的に侑李だけが生き残ったのだ。

「でも、侑李も私たちの兄弟みたいだもんね。」

侑李の暗い顔が見たくなかったから私は明るく振舞ったけど、

「あいつもいたらよかったのにね。」

暗い顔をしてしまった。

「そ、そうだね・・・」

暗い空気に気づいたのか、侑李は話題を変えた。

「どう?調子は?」

「まぁ、普通って感じ。でも、さっき戻しちゃった・・・」

「え、大丈夫なの?」

「うん。治療の副作用だからしょうがないの。気持ち悪くってとかじゃないから。心配しないで!」

「あ、、、、うん。」


みんなに心配かけたくない。

こうなったら絶対に治してみせる!



けれど、光は頑張りすぎてしまい1週間後に発熱を起こした。

「39度7分か・・・高いな。一応、副作用だけど辛いね・・・。もし何かあったら呼んでね。」

「はい、、、。」

さっきから頭がガンガンしてすごく痛い。めまいがするし、熱が高いからだろう。

私は目をつむり、そのまま眠ってしまった。



読んでいただきありがとうございます。

まだまだ続きがありますので、ぜひ続きのほうも

読んで下さい。

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