仮面の裏は
「これからあなた方に一人ずつ、Aさんという方についてお尋ねします。Aさんはご存知ですよね?実はAさんが昨日の深夜、遺体で発見されました。事情をしっている方がいれば教えてください」
【証言1:人格・老人(74歳)】
「わしはその時間、寝とりました。それにわしは、そのAさんとは、顔見知り程度なので、詳しいことは分かりませんな。別人格の人たちのことも、あまり知りませんがね」
【証言2:人格・少女(9歳)】
「あの人、私に酷いことしたの・・・。でも誰にも言えなくて・・・。お母さんにも、お父さんにも言えなかったの・・・。だから私、昨日ずっと一人で泣いてたわ・・・」
【証言3:人格・成人男性(26歳)】
「俺は無関係だ。Aの奴は知ってるが、最高のクズだしな。殺されて当然だ。俺もムカついていたのは事実だ。どの人格か知らねぇけど、殺してくれて感謝してるぜ」
【証言4:人格・中年女性(45歳)】
「なんでアタシに聞くのよ!そんな人知らないわ。本当に無関係なんだから。しつこいわね!本当に知らないわ!もうやめてちょうだい!」
【証言5:人格・???(年齢不明)】
「・・・・・・。喋りたくありません」
【証言6:人格・若い女性(21歳)】
「遺体で見つかったAさんは、私の恋人です。どうしてこんなことに・・・。事件の真相を知っている方いたら、どうか教えてください。お願いします・・・」
「皆さん、どうもありがとうございます。お話を聞かせていただき、この事件の犯人である人格がなんとなく分かりました。あなたですね。あっ・・・、な、何をするんです。や、止め・・・あぁあぁあぁ」