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ベッサン

クワンリに報告するとやはり猫族の隠密調査員はいなかった。

基本猫は環境の変化を望まないから、魔族領はおろか自分の家からあまり出てこないのだそうだ。

引きこもりかよっ!


それなら例の猫はなんなのかって話になる、3ヶ月前って言うと山が崩れたって時期と重なるとクワンリは言う。

なんか関係がある様な気がする。

野良達には見つけたら後をつけてねぐらを見つけて欲しいとお願いして来たが、特徴が掴めないと見た者達が言っている。

クワンリに言うと潜伏を使っているやもしれん、とか時代劇の人みたいなことを言って何やら考え込んでしまった。

これ以上推測の域から出ることもできず、情報も足りないので今後の方針は思念を使う猫の捜索を野良猫情報網をフルに使う事になる。




思念と潜伏らしい能力を持つ猫がいるとノルからの報告を聞いた。

間違いなく魔族だ。

しかし、三ヶ月前となると私の住んでいる魔族領から来た魔族とは考えずらい。

猫族は基本縄張り内から出る事は無いからだ。

となると、こちらの人間界に住み着いている魔族がいると言う事になる。

見た目で人と魔族の違いはわからない。

違いは親指大の尻尾があるくらいだ。

裸にならなければわからない。


考えられる事は私たちの他にラナからやって来た魔族の祖先を持つ魔族の末裔がいると言う事になる。


情報を仕入れる事が先決だ。

ノルに頼ってばかりではどうにも格好がつかない。


薬の販売を早く始めて私なりに情報を集めるとしよう。



有力情報はサルマとの雑談から得られた。クワンリが薬販売の準備で忙しくて俺もサルマも相手をして貰いたいのに軽くいなされて、寂しい者同士、話をしていた時だ。


この産業革命の様な魔性石による魔道具の普及に多大な貢献をしている地方貴族がいるのだと言う。

サルマが生まれたぐらいかららしいので、20年ぐらいと思っていたが、50年らしい。

この見た目で50歳??

ウソだろ〜

サルマにコロボックルの寿命を聞いてみた。200年が平均らしい。

ハイハイさすが異世界。


衝撃から立ち直って話を続けた、そこは王都の南西にある盆地の貴族で魔性石の一大採掘地になっているらしい。

そこから採掘され魔道具を作る王都の魔道具工房で作られて国中に広がっているのだと教えられた。


あやしすぎる、クワンリも同意見だ。


魔道具工房の最大手は王宮が運営している。


盆地で採掘地、クワンリの故郷と同じ条件が揃っている。

魔族がいても不思議では無い。


その盆地の名はベッサン


なついですね。

良いね、ブックマーク、ご感想頂けますとありがたいです。

遅れがちですいません、暑さと釣りの誘惑に惑わされながらも頑張ります。

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