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クワンリのお買い物

討伐報酬はかなりの額だった。

クワンリは今後の旅支度の買い物に出掛けて行った。

方向音痴が皆にバレたので子供が道案内についていく。

懸命な判断です院長。

三日間森を彷徨った悪夢を思い出して身震いする。

俺は疲れた心身を癒すべく子供達に見つからない秘密の場所でお昼寝三昧を楽しんでいる。

ふと思う、あいつは買い物出来るのだろうか?

子供二人も付いている、大丈夫だと思い、また目をつむる。

杞憂に終わって欲しいものだ。



夕食前に部屋へ行く。

クワンリは帰って来ていて買って来た品々をベットに並べてドヤ顔で振り返って何やら言いたそうだ。


・・・買い出しお疲れ様。何か良いことあった?


・・・わかるかノル!

ノルには路銀の件で色々心配かけたがもう心配は無くなるぞ!


・・・どうしたんだ?何かいい仕事でも見つかったのか?


嫌な感じがしますよ、、

非常に嫌な予感がしてますよ。


・・・仕事などせんでもこれがあればお金に困らなくなるのだ!!


やっぱりだ、ペンダントを誇らしげにゆすっているクワンリが俺の目に映っている。

やっぱりダメだこの魔族、、、


買って来た他の品々もインチキ臭い物や、壊れかけている物などガラクタばかりだ。

値段を聞くと明らかにぼったくられているし、何に使うのか検討がつかない物まである。


子供達は何をしていたのかと聞くと、途中はぐれたので一人で買い物をしていたら見つけてくれたので一緒に帰って来たと言う。


なんではぐれたのかと聞くと、見せもの小屋の呼び込みの「蛇女」と言う声に反応していたら、見ていけと言われ、魔族が囚われているのかと思い、急ぎ入ったらはぐれたのだと言っている。


・・・ノルよ私は獣落ちするとト、トカゲになるだろ?

蛇女も我が同胞だと思ったのだ。

しかし入ってみるとどうだ。

髪を振り乱した人間の女が蛇の死骸を咥えているだけでは無いか。

あの様な物を金を払って人は見て、何が得られるのだろうか?


北野Tけしさん。あなたのネタがこの世界ではまだ生き残っていますよ。

元の世界が少し恋しくなってしまった。


・・・どうしたノル遠い目をして、なにかいるのか?

猫は我々が見えない物が見えれらしいが、、


クワンリにやんわりと説教する。


・・・人が好いのは君の魅力だ、俺はそんな君をとても素敵だと思っている。だけど人族は他者を騙してまでも金品を搾取しようとするヤツが多い。

このままじゃ君は奴隷商人に騙されて売られてしまうかもしれない。

人が多い所で思念を使うのが大変なのもわかるから、なるべく俺と一緒に行動しよう。


クワンリはとても嬉しそうに頷いた。


そして翌日クワンリと馬車を買いに行く約束をした。


院長に教えてもらった馬車の市場に向かう。

自動車の様な魔道具は高くて手が出そうもない。

この世界の文明レベルはヨーロッパの産業革命ぐらいと見た。

魔性石の有効な使い方が分かってから急激に発展しているのだと院長から教えてもらった。


今回狙うのはユニコーンの様なツノの生えた鹿が引く一人乗りの物だ。

小さく小回りが効き、荷台もついている。一人分の野営道具なら余裕で積める。

猫と二人旅なら丁度いいサイズだ。

価格もリーズナブルだ。


目を離すと直ぐにいなくなる、興味の対象に一直線のクワンリを気にしながら、一角鹿と話をして俺と気が合いそうな奴を選ぼうとしていたら、デカい馬車を勧められているクワンリが目に入ったので急いで止める。

油断も隙もあったもんじゃない。


良さげな一角鹿の引く馬車?

鹿車か?

を無事購入できた。


それに乗り込み旅の野営道具やらなんやらを買いに行った。


サスペンションの具合が良く、乗りごごちは悪くない。


クワンリのリクエストは海が見たいと言うので、(海を見たことがないと言う)まずは港町カイゼルを目指すことにした。


美味しい魚が食べられるニャン!!

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