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黒猫に転生!!

異世界に来た。

猫として。

死ぬ直前に黒猫に生まれ変われたいかな、とか思ってしまったからなのだろうか、、、

元の世界のアニメや小説じゃ神様的な方から説明を受けて、何かしらの能力とか貰ってって、

何も無い、説明も能力も、

ただの黒猫になっていた。

正確には俺の知っている黒猫の容姿とは違っている。異世界だからね。

毛足は長く身体の大きさもかなり大きい。

柴犬ぐらいはある。

黒いマヌルネコのようだ。

この世界に来た時は途方に暮れた。野良猫の生き方など知る訳も無い。

猫好きではあったのだが研究者では無いのだ。

一週間何とかゴミを漁って(屈辱的だった)生き延びたがこのデカイ図体を満足させられる程の栄養は取れなかったようだ。

他の猫に追い回されるしろくに食べていない。

気持ち悪いし、なんだかフラフラする。

前の人生でも時々仕事にのめり込んで低血糖になっていたのだが正に今その状態だ。

猫も人も同じ症状になるんだなぁ〜と薄れゆく意識の中そんなことを考えてる。

あれ、前の人生なんで死んだんだっけ、

あれ、思い出せない。


終わりなのか、一週間の屈辱的だった走馬灯が頭の中を巡る、

あの店の残飯美味かったな、、、、、



目が覚めた。

また生まれ変わったかと淡い期待を抱いたが身体を見る限り猫のままだった。

ガッカリしながら周りを見渡す。

テントの様な所に寝かされている様だ、不安なのであちこち嗅ぎ回りたいのだが、身体がだるくて動く気がおきない。

嗅ぎ回りたいだと!

何猫みたいな事考えてるんだ俺は!

訝りながら手を舐めて腕を舐めて耳の後ろを掻いて落ち着こうとしてみる。


(ばさっごそごそ)


誰か入って来た

身構えて逃げる用意を整える。


…気がついたか、逃げんでもよい、安心しろお前の敵では無い、行き倒れていたので御身を保護したまで、取って食おうとは思っておらん。ハハハすっかり猫が板についているでは無いか。


どうやら助けてくれたらしい、物言いはおっさん臭いが年の頃は20代イヤ30代

あれ?10代?40代にも見ようによっては見える。

不思議な魅力がある女だ。綺麗だが可愛らしい。

印象が掴めない、モンタージュとか作れって言われても作れそうも無い。

てか、モンタージュってなんだっけ。


あれ?あれれ?

言葉が解る?女の唇は動いてなかったと思う、

猫に転生してから一週間、人にも追い立てられたがなにを言っているのか解らなかったのだが、、、、


…なんだ、お前は思念が上手く使えないのか?

お前の頭の中で思っている事がダダ漏れでうるさくてかなわん、私の目を見て眉間に意識を持って行き、伝えたい事だけ絞り出す様にしてみろ。


ええええぇ〜

思念だって?超能力、

魔法?

この世界に来て初めてのファンタジー要素だ!この女紅いフード付きのローブとか着てるし魔法使いなのか?


…お前は記憶が飛んでいるのか、魔法など低級な物では無いであろう。

我ら魔族は魔力の使い手であり誇り高き種族ぞ!


嘘、、俺、魔族で猫だったの?

人間に狩られる側に転生しちゃってる。




女の名はクワァンリだと言う。

俺も名乗ろうかと思ったのだが、名前が浮かんでこない。

それだけではない前世の記憶が虫食いの様な状態だ。

今世の魔族としての記憶は全くない。

仕方がないのでクワァンリに名をつけてもらう事にした。

ノルと名ずけられた。

古代魔族語で黒いという意味らしい。

要はクロだ。


今の俺の状態は獣落ちと言う状態らしい。

魔族の一部の種族は身に危険が迫ると獣落ちになり、身体強化して逃げるのだと言う。

俺は山猫だが、狼や、猛禽類など様々な種族がいるのだと言う。

犬や猫は人口の大半らしい。

人型に戻る方法があると言う。一瞬だけ喜んだが直ぐに落とされた。

戻る方法は本人か同種族しか知らず、他種族には明かさないのだ。

したがって俺は山猫族を見つけて戻り方の教えを請わないとならないらしい。

猫族ではダメだと釘を刺されたのは言うまでもない。

因みにクワァンリは何になるのか?と質問してみたら、

恥ずかしそうに 「と、、蜥蜴だ、、、、」と顔を赤らめて言った。

ちょっと可愛いと思ってしまった。

思念が漏れていた様でクワァンリは余計に赤くなり睨まれてしまった。


思念は少し集中して、教えてもらった様にすれば使える様になってきた。

眉間の少し上のあたりが温かくなる感覚だ。第三の目をイメージする様にしたら使える様になった。

魔力の行使も同じ様にするらしい。

しかし獣落ちの身には大した魔力は使えないらしい。

身体強化と自己治癒能力の増大、各感覚器官の増幅などもあるが、そもそも持っている能力を増幅する事だと思えばわかりやすい。

人型になるともっと色々使えるらしい。

不覚にも

ワクワクしてきてしまったみたいだ。

こうなったら、この神の悪戯か暇潰しに付き合ってやろうじゃないかと腹が決まった。

そうだ、、どうせなら楽しんでやろう。

簡単なゲームより難しいゲームの方が面白いに決まってる!!!


しかし、

猫スタートかよ、、、、、、、


頑張るにゃんっ!

はじめて小説を書きました。

面白く読めましたか?

楽しんでいただける様に精進致します。

ブックマーク、いいね、ご感想頂けますと、調子に乗って更新が頻繁になるかもです。

よろしくお願い致します。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 異世界に転生したら猫だなんて! しかもマヌルネコ! 可愛らしくて楽しく拝読させていただきました。ここから黒猫に転生してしまった彼がどんな冒険を繰り広げるのか、楽しみにいたしております!
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