表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/49

プロローグ

今日(5/21)明日(5/22)に20話くらい一気に公開します

 遥か昔の事。


 当時世界には三大魔術師と呼ばれる魔術師が君臨していた。


 彼らはそれぞれが単独で世界を滅亡の縁に追い込めるような規格外の実力を持っていた。その三人が互いに争うことで、世界は3分割され、未曾有の戦乱の渦に飲み込まれる。


 長らく続く戦乱の世に人々は疲弊し、貧困や飢餓までもが世界に蔓延しはじめたその頃。まったく新しい白属性の魔法を独自開発した男が現れる。後に白の魔術師と呼ばれることになるその男。


 突如現れたその男は圧倒的な強さを誇って瞬く間に戦乱を鎮めていき、ついには世界を支配していた三大魔術師をも打ち倒した。


 こうして白の魔術師は救世の英雄として世界中から讃えられ、伝説として言い伝えられることとなった。


 それから遥か時が経ち、そんな白の魔術師の伝説自体が忘れ去られようとしている現在。




「いくら伝説の白の魔術師として覚醒したといえど、白魔法を覚えたてのひよっ子。遙かなる時を生き、炎帝とまで呼ばれるわしとやり合うつもりか!」


 見た目は少女のようではあるが齢300歳とも400歳とも言われている、世界に二人しかいない神級の魔術師。炎帝のオリガは凄まじい魔力を炎に変えながらまるで一つの巨大な火柱のようにすでになっている。


 処刑場に集まっていた民衆たちは、そのオリガの迫力と神気とも例えられる圧倒的なオーラに当てられて気絶するもの、逃げ惑うものが続出してパニックに陥っている。


 そして処刑台近辺にいる二人の白髪白眼で奇異な見た目の男。


 一人は処刑台へ貼り付けにされ、もう一人は浮遊術を駆使してオリガと同じように処刑台上空へ浮かんでいる。


 処刑会場にいる一般民衆とは別に、警備に守られた王族や貴族たちの面々は宙に浮くその二人の様子を驚愕の眼差しで眺めている。


 だがその中でも一部の人々については白髪白眼の男の方を歯ぎしりしながら憎々しげに睨みつけている。


【白の前に他の魔法なく、白の後にも他の魔法なし。すべては白となる】


「魔術書の白の書の冒頭に記載されている言葉です。この言葉の意味をあなたは知っていますか?」


 白髪白眼の男はオリガに尋ねる。


「ひよっ子がこのわしに質問するか? 大方、白の魔術師がすべての魔術師たちの頂点に立っている時代に記載された最強であることの隠喩であろう。つまらぬ質問をするのう」


 白髪白眼の男はため息を一つ吐いて首を振る。


 その様を確認したオリガは、


「わしを愚弄するかぁっ!!」


 爆発するように魔力を周囲に発散する。その様はまるで一つの小さな恒星の爆発のようで民衆からは次々と悲鳴が立ち上がる。


「愚弄した訳ではありません。俺はきちんとあなたをリスペクトはしていますよ。あなたは世界の魔術師の頂点に立ち、その力を駆使して世界の決定的な対立を回避してきた、言わば生きる偉人、伝説の人です。だけど無知は無知」


「生まれてたかだか十数年のひよっ子が……わしを愚弄した罪は重いぞ! その肉体、獄炎にて塵一つ残らぬように燃やし尽くしてくれるわ!」


 神級の魔術師と、伝説の白の魔術師。全世界の魔術師の頂きを決定するその戦いの火蓋が今、切って降ろされた。

【※大切なお願い】


 少しでも、


「面白い!」

「続きが気になる!」

「更新頑張って欲しい!」


 と、思って頂けましたら、広告下の【☆☆☆☆☆】より評価頂けると、作者の大きなモチベになります!


 またブクマもして頂けると、大変うれしいです!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ