表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

8/43

08 お姫さまの爆発

「わ、わたくしだって!わたくしだって何とかしようと思ったわよ!でもしょうがないじゃない!どっどうすればいいのかっ話せば分かってくれるのよ?!」


「わたくしだって辛いけど、何とかしようと思って!何やってもダメじゃない!!」


「そもそも何でわたくしがこんな目にあわなきゃいけないのよ!わたくしはお父様に言われた通りにしてきたのに!!隙を見せるな、下のものに阿る(おもねる)な気高く誰よりも気高くあれと!」


「…知らない!もう知らないわよ!こんな所にいる時点でもう終わりだもの!!どうなったっていいわ!!!」


 息を切らして言い切ると物凄い速さで院内に引っ込んで行った。

 バタン!ドスン!と中から物凄い音がする…


「た、立てこもった?」


「…立てこもった、みたいねぇ。」


 ふぅ、と気が抜けたようにビビアが息をつく。

 やたらその音が大きく聞こえた。


「び、びっくりした…」


「…ついにプッツンしたわね。いつかやると思ったけど」


「ええー…ていうか、ええー…なんでこんな目にって…そこからぁ?」


「まぁお姫さま、だったしね。ふん…」


 どこか不機嫌そうにロリ美少女(ビビア)が鼻を鳴らす。


「…なに」


「ん?べっつにぃ~」


「何か言いたい、か、気づいたんじゃないの?」


「だとして、わざわざあんたに言う義理なぁーい」


 ニヤァっと意地悪く笑う。

 最近厨房で割と話すから油断してた。


「…ほぅ?」


他人(ほかのおんな)にいい顔しても仕方ないもーん!」


 こいつはこういう奴だった…


「で、ペアが居ないんだから仕方ないですよね?指導係さん?屋外作業は中止ってことで…」



 ぷちっ。



「は?何言ってんの?やるけど」


「ん…?」


 ガっ!


「ひっ!」


「頭数少なくなった分、しっっっかり働かないと、ねぇ…?」


 逃げられないようガッチリ首根っこを抑えて顔を覗く。

 にぃいいいっ…!


「ひぃぃっ!!」


「さぁ楽しい楽しい外仕事をしましょうねぇえ…

 」




「いやーーーーーーーー!!!!」


 絹を割くような美少女(ビビア)の悲鳴であったが、悲しいことに誰も助けには来なかった…


 来たところで追い払うけどな!!!!


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ