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37 ゴリラ再臨

 外に出ると、冷たさに自然と身を竦めた。


「…シスターモティカ?どこですの?」


「こっち」


 ぎくりと体が固まった。

 この3週間、出来るだけ避け続けてきた、ひとりだった。


「…ビビア、さん…」


「面、貸しなさいよ」


「…いえ、わたくしはシスターモティカと薪を…」


「そんなん呼び出すための嘘だったって。あんただって分かってるでしょ」


 いつもながらの…あまりに変わらない横柄さ。

 何だか泣きたくなるほど、懐かしくて、恐ろしい程に居心地が悪い。


「…だとしたら、わたくしが従う理由がありませんわ。戻らせてもらいます、てイターーーーー!!」


 身を翻そうとした所を、物凄い力で捻じ上げられた。


「確保ーーーーーーーーーー!!!!」


「容赦しなくていいわ!捻りあげてやんなさい!!」


「いた!本当に痛?!やめてやめてやめて腕がもげるわこのゴリラーーーーーーーーーーーーー!!!!!」






「どういうつもりですのこのゴリラと性悪女」


「ノンブレスね」


「怒ってる怒ってる」


「あったりまえでしょう!いきなり腕捻りあげるとか本当に何を考えているんですの?」


「だってそうでもしないと逃げるじゃん?」


「いい気味だわ」


「こいつら…!」


 腕を捻りあげられて連れ込まれたのは、いつの間に作ったのか分からない、かまくら。




 かまくら。




 ー本当にいつ作ったんですのこれ。え?怪我してたんじゃないんですの?このゴリラ。


「これ、何なんですの…いつ作ったんですの…」


「ゆっくり話したかったから」


「中だと落ち着かないから」


「答えになってない…!」


 がくりと項垂れるように言えば、だって、と不貞腐れたような声がした。


「セーニャが避けるからいけない」


 ぶすっと膨れたようにゴリラが言った。


「…そ、そんなこと…」


「ないって言うのかテメェ」


「こっちはネタあがってんのよ!とっとと白状しち(ゲロっち)まいなさい!」


「さっきから何ですの?!ビビアさん貴方性格変わってませんこと?!」


 何なんだこいつらは!

 折角折角…!





「貴方達にもうこれ以上、関わりたくないんですわ!もうわたくしに関わらないでくださいませ!」




 これ以上ない本音だった。

 心の底からの叫びだった。

 だと言うに。




「「嫌」」





「あたしらは、セーニャにたくさん言いたいことあるから」


「私はあんたの言うこと聞きたくないだけよ」


 そんなふうにいって。

 1歩も引いてくれないのだ。

本日はここまで。

ゴリラがいるとほっとします。

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