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君は何の主人公?  作者: 鈴春
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プロローグ

初投稿です。

 『主人公』それは、物語の中心となり物語を

牽引していく人物のことだ。主人公の周りは、その物語を描く為に調整され、本来だったらあり得ない常識も覆してしまう。それが主人公が持つ”主人公の絶対的な力”である。

 

 そんな力を持つのにも関わらず自分が物語の主人公だって気づかないのは、とても滑稽だと思わないか?

 

 だが俺は他の奴等とは違う。俺自信が主人公だって事を理解しているからだ!

 これは夢でも妄想でもない。まぁ主人公だっていうちゃんとした理由は無いんだが……………。

 

―――― 一年前 ―――――――

 

 5歳の頃に俺は自分の中に”不思議な力”が有ることを自覚したが、その時は痛いわけでも無かったので放置をしていた。

 それから数年経って小学5年生の時に読んだ少年漫画が、俺の中にあった力と似ていた事から俺も、異能力や魔法を使えると思って真似したが、中学の授業で使えない所か、そんな物が地球に存在しないことが分かり、自分のしてきた事が、中二病と言われる恥ずかしい物だとしり誰も知り合いの居ない高校に入学した。

 

 高校入学して数週間後、忘れようとしていた筈の正体不明の力が強く俺に呼び掛けた。


 『お前は主人公だ。』『周りをみろ』

 『一年後から始まる』


 最初その言葉を聞いた時は、イタズラか中二病の名残からくる幻聴だと思ったが違ったらしい。そこで俺は、声のいうとおりに、周りをみた。そこで気づいた。



 え、俺の周り皆美少女じゃね?

 もしかしてこれってハーレム!?


 その瞬間に俺は、鈍感系ハーレム主人公を引退した。 

 俺は自分が鈍感系ハーレム主人公だったと気づいた途端に自分を殴りたくなった。こんなにも自分を殴りたくなるのは、ラブコメ物のラノベを読んでいたのが原因だろう。

 

 俺は恋愛に大して鈍感な主人公に、何でこんなにお前は鈍感なんだ?

 は?ヒロインの好き好きアピールに気づけよ主人公!などと鈍感主人公を馬鹿にしてたのが全部ブーメランになってたことが恥ずかしい。


 早速自分の顔面を殴ってからヒロイン達と、どんな学園生活が贈れるか妄想に浸っていた時に重大な事を思い出した。

 

 あの声は、自分に何て言っていた?

『一年後から始まる』そんな事を言っていた。

 つまり俺の本格的なラブコメは一年後から始まるってことか…………………。

 

俺は、一年後のラブコメ始動の為に準備を初めていった。




 ――――――現在――――――


 初めてやってみたが回想するのって結構疲れるな。


 俺は慣れない回想を止め、今直面している問題に頭を抱える。


 それは、あしたがラブコメ主人公にとっての超重大イベントで、もしそのイベントを逃せば、今後のラブコメイベントが発生しなくなる可能性があるからだ。それだけは、ラブコメ主人公としてなんとしてでも避けたい。

 

そしてそのイベントこそが『新一年生による入学式』だ。


 このイベントは後輩ポジのヒロインと最初の出会いになる確率が非常に高く、決して逃してはいけない。だが、この”後輩入学式"イベントで、後輩と仲良くなることはほぼないと踏んでいる。後輩と仲良くなるイベントは大体、入学式が終わった後、同じ委員会や部活などで活動しているときに仲良くなると、ラブコメ物のラノベを読んでわかった。


 だからこそ最初の出会いが肝心になる。出会いにインパクトがあれば、後輩の記憶に最初の出会いが残り、委員会や部活動中に後輩とのイベントが発生しやくすなり、今後後輩がハーレムメンバーになる可能性が高くなるからだ。


 それと、俺が何故明日のイベントを超重要視しているのには理由がもう一つある。


 それは、俺が高校一年だったときに先輩や同級生とのイベントが一つも起こらなかった事に起因する。最初は一年後に始まるラブコメへの布石になるイベントが起こらないことに焦ったが、こんなこともあるだろうと納得した。


 ラブコメイベントへの布石が何も無いまま一年が経ち、俺のラブコメが明日から始まる。


 俺は高揚した気持ちで瞼を閉じた。



―――――――――――――――



 翌朝、俺は学校の近くにある十字路で、登校時間一時間前からパンを咥えながらスタンバっている。何をスタンバっているかは、


・朝


・学校


・十字路の死角


 この三つの単語で、恋愛物を読んだ事があるものにはわかるだろう。


 そう…………"前方不注意な美少女との衝突”だ!


 朝、学校に遅れそうな主人公が、パンを咥えながら走って、主要キャラにぶつかる。


 これは、今までに使い古されてきたシチュエーションで、ラブコメの盛り上げに欠けるんじゃないか?…………とは思ってはいけない。

 この様なシチュエーションは、今でも多くのラブコメに使われているからだ!

 

 物を運んでいる時、何気ない友達との会話の時、今では様々な状況で、主人公が後の主要キャラにぶつかるというお約束が出来ているほどに、使われている。

 

 だから、盛り上げに欠けることはないと思うが…………………やっぱりパンを咥えてぶつかるのは古かったか?


あとがきって何書けば分からない( ̄~ ̄;)


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