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しりとり警報発令中

「ねえアリサ、まだ?」

「あーごめん!もうちょっとおぉ!」

「アリサさんは今日も賑やかですわね〜」

「はぁ…レイナもなに和んでんのさ、遅刻しそうって時に」

「私は思うのです。セツナさんとアリサさん。どちらも欠けてはならない存在であると…!この3人でないと私たちではなくなってしまうのです」

「あー、なんだって?」

「ふふっ、いずれ分かる日が来ると思いますわ」

「おおっ、お待たせえっ!!」

「やっときたかねぼすけ。ほら走るぞ!」

「うん!」


これは、セーラー服を着た女子高生3人の日常の何か。


「ねーねーセツナ!しりとりしようよ!!」

学校の休憩時間。

活発な女の子アリサがセツナに近づきながら話しかける。

「2人でか?」

「だってレイナちゃんは学級委員の仕事なんだもん。レイナちゃんが来るまで暇潰しに!」

アリサは目を輝かせながら顔を乗り出す。

セツナはそのアリサとは正反対の真剣オーラを出して言う。

「……なあアリサ、しりとりってこの世界がなくならない限り終わることの無いエンドレスな拷問だって知ってたか?」

「な、なんですとおぉっ!!?」

両手を右肩の上あたりに、右足を上げて放たれたアリサの言葉とリアクションはとてもわざとらしかったが場を盛り上げるには最高の効果を発揮していた。

「くっくっく、私がアリサを言葉の迷宮に誘ってあげよう!!」

「ふ、不良のセツナが賢そうなこと言ってるぅ!!怖いいいっ!!」

「不良じゃねぇよ目付き悪いけど!!」

「と、ボケをかましといてあたしからいくよ!りんご!」

「ゴール」

ハイスピードなしりとりが始まった。

「ルックス!」

「スカル」

「えっ…ルアー!」

この時アリサは違和感を覚える。

「アール」

「またルぅ!?ルート!」

そう、セツナの作戦は「ル返し」である。

「トータル」

「うへええっ!!?ル…ルール!よーし!」

「ルノワール」

「あがっ…!!ぐぬぬぅ、ルーペ!」

「ペイル」

「ぬぐおおぉっ!!ル、ル、ル…ルキア!」

「ア○ル…あっ」

セツナの口から女が絶対に男の前で口にしてはいけない言葉が発射されてしまった。

「ちょっ!セツナここ教室!!」

「うわあああああっ!!死んでやるううううっ!!」

セツナは廊下へ走り出した。それを追いかけるアリサ。

「セツナ落ち着いてええええぇ!!」

「嫌だあああああっ!!死ぬったら死ぬんだあああああっ!!!」

セツナは一段飛ばしで階段を駆け上がる。

「まってセツナああああぁ!!」

2人はあっという間に屋上に着き、フェンスの前まで来た。

「…ちくしょおおぉ死にたくねええぇ!!」

セツナは大粒の涙を流しながら地団駄を踏む。

「やっぱ死にたくないんだ!!?」

「もう嫁にいけねーよぉ…!ヒック…!」

(ああ、どうしようどうしよう!セツナを説得しないと!!)

アリサは微笑んでセツナの頬に手を当てる。

「例えこの世界の全てがセツナの敵になっても、あたしはずっとセツナの味方でいるからっ…!」

「アリサ…」

「だから、これから何度セツナって言っても私は気にしないよ、ア○ル!…ハッ!」

(やっばあああぁい!!間違えたああああっ!!!)

「アリサアァッ!!いっぺん死ねええええぇ!!!」

次の日女子の間でセツナはケツナと呼ばれたそうだ。

キャラクター紹介


アリサ

活発な性格にショートボブの女の子。よく人を素見す。

小学生並の体格。好物はお菓子全般。

一人っ子。


セツナ

ロングヘアでつり目な女の子。発言も男勝りで不良だと思われがちだが実はとても乙女。

高身長で巨乳。好物は乳製品。

下に双子の弟がいる。


レイナ

セミロングでサラサラの髪に太めの眉毛が特徴的な女の子。空手九段にしてお嬢様。

身長はそこそこだが胸が貧しい。

4人姉妹の2番目。

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