第一話 憎しみの銃弾part3
4階からエレベータに乗り込み地下2階へのボタンを押した。
早速3階でとまり「これは各駅停車か?」
とおもったら知っている人物が乗り込んできた。
「こんにちは丸山さん。」
「よう鉄兵。元気そうだな。これから仕事か?」
丸山茂樹25歳。
研究課の主任の一人だ。
まだ若いが才能はこの会社でもピカイチで
どんな機械物でも直し、発明した物の数は万を超えると豪語していたのを聞いたことがある。
「これから隣町までボディーガードにいってきます。」
「そっか、気をつけていってこいよ。まあお前なら大丈夫だと思うが。」
丸山にはオリジナルのバイクや武器を作ってもらって仕事で使っている。
確かにそれもこれも性能は巷で手に入るものより格段にいい。
「そうだ今度でいいけど、今開発中のヘッドギアとソリッドアーマーがっもうすぐ完成するんだ。
今度使ってやってくれよ。」
「わかりました。じゃあ俺はここで。」
地下1階についたので俺はエレベータを下りた。
「おう、頑張れよ!」
駐車場につくと愛車のバイクにまたがり、キーを挿してエンジンをかけた。
愛車の名は「ジーザス」という。
丸山が作ったバイクでカウル部分にでっかく英語で印刷してある。
高校生の俺がのるバイクということで、色々機能はついているらしいが
基本は400CCの市販品のバイクを少しいじくったものらしい。
まあ俺はこれで十分満足している。
その機能とやらも今は使ったことがなく、あくまでちょっとパワーのあるバイクとしてしか
使っていない。
道は車で込んでいたが、間をすり抜け18時55分には三嶋の家についた。
防犯カメラ付の大きな門の前で呼び鈴を鳴らす。
しばらくすると家政婦らしき女の人が出てきて三嶋がいる応接室まで通らされる。
既に三嶋は応接室のソファーの上に短い足を広げて座って待っていた。
後ろには屈強そうなボディガードが二人左右に立っている。
三嶋は鉄兵をみるなり言った
「なんだまだ子供じゃないか。こんなやつで大丈夫なのか?」
鉄兵は一瞬ムッとしたが顔には出さずに逆に笑みを浮かべながら
「後ろにいる木偶の坊を10人雇うよりは役に立つと思いますよ。」
といった。
2人のボディガードはムッときたようだ。
みるみる顔色が赤くなっていくのがわかる。
「ほほぅ、たいそうな自身だな。右後ろにいる山崎は私が雇っているボディガードの中でも
1,2を争う強さで空手の使い手だ。どうだ?はなれに道場があるが相手をしてみるか?」
三嶋は俺があきらめると思ったらしい。
後ろのボディガードもニヤついていた。
「俺は構いませんよ。」山崎と呼ばれた男が言った。
「俺も構いませんよ。」鉄兵も言った。
三嶋も山崎も一瞬びっくりした顔をしていたが元の表情に戻る。
「では移動しよう。」山崎の一言でその場の全員が立ち上がり道場に向かう。
はなれといっても家からつながっており、雨が降っていても濡れることはない。
俺は道場の真ん中で精神統一をし、気を高めていった。
山崎は先ほどまでは白いワイシャツに黒いスーツとサングラスといった姿だったが
道着に着替えていた。
「死んでもしらんぞ。」山崎はいった。
確かに見た目は首周りも腕回りも胴周りも、足周りも全て鉄兵の2倍以上の太さがあり
誰が見ても鉄兵が負けると思うだろう。
「俺は手加減してあげるからね山ちゃん。さすがに人殺しはやだからね。」
山崎はカチンときたのか「はじめ」の挨拶もなしに襲い掛かってきた。
確かに当たれば凄い攻撃だろう。
うなりが聞こえてきそうなパンチだったが鉄兵は難なくかわしていく。
山崎のパンチやキックをかわしながら鉄兵は拳に気を溜めていった。
そして山崎が大振りをし一瞬体制を崩した瞬間にミゾ落ちに必殺の一撃を食らわせた。
気を溜めた攻撃はミゾ落ちから波紋のように体中に広がり山崎は口から血を吐くと
前のめりに倒れ動かなかった。
「あれ?手加減したつもりだったのに強すぎたかな?」
三嶋ともう一人のボディーガードの男は呆然としていた。




