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ジェネラル  作者: 巨太郎
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第三話 ゴーストハントpart6

「またせたな鉄兵」


神無月が呪文を完成させた。


「消滅しろ!」


神無月は両腕を胸の前で一旦クロスさせると


両腕から七色の光を放ちだし、その両腕をそいつに向かって突き出した。


すると七色の光がそいつに向かって飛んでいくと至近距離で雷が落ちたような


凄まじい音とともにそいつの体は消えた。


「やった・・・」


「すまん遅くなって、大丈夫か鉄兵?」


神無月は鉄兵を優しく起こしかける。


「大丈夫じゃないですよ、危うくお陀仏に・・・あぶない!」


そいつはまだ死んではいなかった。


鉄兵を抱え起こす神無月の背後から体当たりをかまされ2人は地面に倒れこんだ。


「くっ低級といえどもさすが神のことだけはある・・・」


そいつは先ほどより更に強い光を発し、声とも音とも取れない何かを発しだした。


「鉄兵、このままだと二人とも死んでしまう。丸山さんからもらったアレを投げろ。」


しかし鉄兵は度重なる攻撃で失神してしまったのか返事がなかった。


「鉄兵、起きろ!鉄兵!」


神無月が必死で鉄兵を呼びかけているころ、鉄兵は夢なのかあの世なのか


よくわからない全てが真っ白の世界に一人横たわっていた。


そしてどこか優しく温かいものが鉄兵を包み込んでいた。


「母さん・・・」


そこで鉄兵は目が覚める。


神無月が鉄兵に向かって何かを叫んでいる。


「鉄兵、丸山さんからもらった青い玉をやつに向かって投げろ!」


「神無月さん・・・わかりました。」


鉄兵は最後の力を振り絞りズボンのポケットの中に入っていた青い玉を取り出すと


丸山に教えてもらった呪文を唱え、猛り狂ったそいつに向かって投げつけた。


するとその玉は弾け、中から身長2メートルはありそうな


古い中国風の鎧を着た石の猿が出てきたのだった。


「我が名は斉天大聖。盟約によりお前を一度だけ助けてやる。」


斉天大聖、すなわち西遊記でお馴染みの孫悟空が現れたのだった。


鉄兵はあまりにも現実離れした展開についていけず呆然としてしまった。


「鉄兵何をしている、斉天大聖にその化け物を倒すように言え!」


現実に戻った鉄兵は神無月にうなずき早速斉天大聖に言う。


「斉天大聖よその化け物を倒してくれ・・・頼む」


「承知した」

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