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ジェネラル  作者: 巨太郎
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第三話 ゴーストハントpart3

今回の依頼主の富野耕三には高校生の息子と娘、そして耕三の父母の


5人くらしだそうだ。耕三の妻は数年前に癌で亡くなったらしい。


すでに5人は近くのホテルに一時的に避難している。


二人は地下の駐車場に向かい、俺は愛車のバイクに


そして神無月は丸山に色々カスタマイズされた元はJeepチェロキーに乗り込み


C県の富野家に向かった。


Jeepの後部座席には俺が見てもわからない機材がたくさん詰まれている。


明らかに重量オーバーでは?というくらい積んでいるがリヤのサスは沈んでいない。


機材は赤外線カメラやサーモカメラなどだと神無月に聞いたがまあ俺には関係ないだろう。


首都高から東関道に入り、更に一般道を走ること2時間、ようやく目的地についた。


問題の屋敷の前には富野耕三自身が立って出迎えをしてくれていた。


目の下にはクマが出きとても疲れきった顔をしていた。


「今回依頼をされた富野耕三さんですね?」


神無月が形式どおりに依頼者に聞く。


「はいそうです」


とても姿からは56歳には見えない覇気のなくなったその人物から返答があった。


「確かに霊がいますね。しかも大量に。

 うーん、しかしこれらはただの浮遊霊っぽいんだけどなあ。」


神無月には早くも霊の存在が感じ取れているらしい。


当然ながら俺にはまったく感じない。これで戦えるのだろうか?


「とりあえず家の中を見てみましょう。富野さんは危険なので近くに避難していてくださ

 い。調査が終わりましたら連絡いたします。いくぞ鉄兵!」


「よろしくお願いいたします。」と頭を下げると富野はそそくさとその場を離れていく。


「ちょと待ってくださいよ京矢さん。俺には霊を見るどころか感じることも出来ないん

 ですよ?やっぱりむるですよ。」


「大丈夫だよ俺の近くにいれば嫌でも霊の存在を感じたり見たりすることが

 出きるようになるよ。特に狂暴で強い霊なら尚更だ。」


それはそれで嫌だなあと思いつつ鉄兵は京矢と一緒に屋敷に足を踏み入れた。



確かに屋敷に入ると何も見えはしないが体中が重くだるいような気がした。


ところどころが既に壊されており壁や柱が崩れている箇所もある。


「ふむ、この家は丁度霊の通り道になっていたようだな。しかし今回の工事で

 その道が塞がれてしまい、霊が通り抜けられなくなったようだ。

 そしてその行き場を失った霊がおそらく悪さをしただけだろう。

 もう一度通れるようにすれば騒ぎは収まるだろう。これならすぐ終わるから

 鉄兵はそれまで散歩でもしてていいぞ。」


神無月はそういうと肩から斜めにかけていたバックの中から色々道具をとりだした。


薄気味悪かったが神無月が大丈夫だというので少し気も晴れ、屋敷の周りをみて


回ることにした。


屋敷の裏は都内に住むものから見れば広大な庭になっていた。


そして所狭しと観賞用の松などが綺麗に刈り取られえて植えられている。


また立派な大きな岩などもごろごろ転がっており庭の丁度真ん中辺りには


大きな池もあった。そして中には高級そうな錦鯉が何匹も泳いでいる。


その鯉を眺めていると鉄兵はゾクッと寒気を感じた。


そして誰かに見られているような感じもした。


視線を感じた方向に恐る恐る振り返ってみると、かなり古びた小さな社の


残骸があった。その横にはどうやったのかわからないが横転して胴体の一部が


裂けているショベルカーがあった。社はおそらくこのショベルカーで壊したのだろう。


もしかすると浮遊霊のせいなどではなく、この社に祀ってあった何かが原因で


今回の事件は起きているんではないのか?


鉄兵は神無月を呼びに行くことにした。

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