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日常

第2日 無駄

作者: 夜乃 ユメ

 私は無駄なことが嫌いだった。合理的ではない結果を生むその行為は、意味も分からすただ生命活動の赴くがままに生きているのと同義であると思っていたからだ。普通に生活してると恐らく無駄の連続なのだろう。そしてそれらを極力省いていくと、淡白で刺激のない日常を得ることができる+余った時間を何かに使える、ということだ。それは一日の中に自分の時間を作り出すということであり、それによって得られる効果は人それぞれだが、私は趣味の読書に時間をより多く割くことができた。というように、一日を合理的に無駄なく過ごせば、自分の時間が増えて有意義になるのに、なぜみんなそれをしないのだろうか、と常々疑問に思っていた。

 しかしある日、私は合理的な行動がとれず、無駄な時間を作ってしまい、自分が貫徹しようと思っていたことが守れずに落胆した。その時は自分の愚かしさに呆れかえっていたが、数か月後、ふとした時にその出来事を思い出すことがあった。なんてことのない記憶で、特に深い思い入れもないのだが、そんなものをなぜ自分は思い出せたのだろうか、と感じていた。恐らく理由は私が常々避けてきたことに起因すると考えたのだ。「無駄であること」というその後悔や浪費の罪悪感はいつまでたっても自分の中に残り続けていくがゆえに、忘れられないのだ、と。

 以来私は、自ら進んで無駄を過剰生産したりはしないが、以前とは別の気持ちで無駄と向き合えるようになった。無駄も悪くない。

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