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Ⅴ あの日から。

「来ないなぁ…。」

彼は、朝、約束の時間にうちにこなかった。

いつもなら、家に迎えに来る時間なのに・・・。


遅刻してしまうので、私は先に学校へ行った。


彼は教室で数人の男子としゃべっていた。


「おはよう。」

彼に声をかけた。

彼は、返事をしなかった。

なんで、先に学校行ってしまったんだろう。日直でもないはずなのに。


そういえば、彼は、最近変だ。


あんなことがあってから。


それは、彼とタワーに出かけた夜。

タワーで食事をした。そして、二人で夜道を歩いていた。

そしたら、学校の先生に見つかりそうになり、もうダッシュで逃げた。

・・・彼の家に。

彼の家は、その日は誰もいないとのことだった。


あの日からだよね。

彼…春哉が避けはじめたのは。


好きでいちゃダメなのかな…。

読んでいただいてありがとうございます。


次回もお楽しみに。

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