5/30
Ⅴ あの日から。
「来ないなぁ…。」
彼は、朝、約束の時間にうちにこなかった。
いつもなら、家に迎えに来る時間なのに・・・。
遅刻してしまうので、私は先に学校へ行った。
彼は教室で数人の男子としゃべっていた。
「おはよう。」
彼に声をかけた。
彼は、返事をしなかった。
なんで、先に学校行ってしまったんだろう。日直でもないはずなのに。
そういえば、彼は、最近変だ。
あんなことがあってから。
それは、彼とタワーに出かけた夜。
タワーで食事をした。そして、二人で夜道を歩いていた。
そしたら、学校の先生に見つかりそうになり、もうダッシュで逃げた。
・・・彼の家に。
彼の家は、その日は誰もいないとのことだった。
あの日からだよね。
彼…春哉が避けはじめたのは。
好きでいちゃダメなのかな…。
読んでいただいてありがとうございます。
次回もお楽しみに。