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ⅩⅡ 朝川先生と水浦先生

「今日もまだ来てない…。」



制服のままベットに座る。

たまにおくれることあるけど、こんなに来ないの初めて。



数日後。

今日は、三年生だけ教室のなかでは一番広い、視聴覚室に集めさせられた。

全クラスがそろうと、学年主任の山村茜先生が前に出てきた。

ざわざわしていた教室が静かになった。


「非常に嬉しく、また悲しい出来事をみなさんにお伝えします。」


悲しいこと…?。



「朝川先生と水浦先生がご結婚されました。」


教室が一瞬静まったかと思うと、


「きゃーーー!!。」

女子の叫び声と男子の

「ヒューヒュー。」

がまざってとてつもなく騒がしくなった。


「静かに!!。」

山村先生が大声を出すと、またシーン…と静かになった。


「そして、朝川先生が妊娠されました。」


山村先生のところから見たら生徒たちの顔が全員ポカーンとしているだろう。


「今、四か月だそうで、みんなが卒業する前に産前休暇に入ります。」

山村先生は続けて言った。


「えっと、何月に入るんでしたっけ?。」


「冬休みと同時に…です。」

朝川先生の声にみんなが朝川先生を見る。


「そう言うことなので…。残念ですが、大変おめでたいことです。朝川先生を気遣ってあげてくださいね。」

山村先生はそう伝えた。


…朝川先生、私たちを卒業まではみてくれないんだ…。

「でも、お仕事の方は頑張りますのでよろしくお願いします。」

朝川先生は笑ってそうみんなに言った。




読んでいただいてありがとうございます。


次回もお楽しみに。

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