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Ⅹ 高校
「未夢!。帰ろうぜー。」
「あ、待って、春哉。」
教室を一番乗りに出ていく私たち。
「仲直りしたみたいですね。」
「ホント、一時はどうなるかと、思いましたよ。」
「ねえ、水浦先生。私たちも…。」
「そうですね、朝川先生。」
振り返ると二人は顔を見合わせて微笑んでいた。
その時、私はあの二人がこれからこんなことになるなんて、一度も思いませんでした。
「なあ、未夢。高校どこ受けるの?。」
春哉との帰り道。
「うーん…。まだ決めてないなあ…。でもとりあえず、春哉と同じところに行きたいな。」
「俺も、未夢と同じところにしようと思ってまだ…決めてない。」
「えーっ。私、春哉同じところでいい、って思って、決めてないよー。」
私は春哉と顔を見合わせ笑った。
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次回もお楽しみに。




