午前5時5分前から光の速さで書きますた。色々ゴメンなさい。。。
「もうだめかもわからん……」
彼は机に突っ伏して何度目かわからない言葉を吐いた。
正直言ってうざい。そんなこという暇があるならさっさと手を動かせばいいのに。そんな事もわからなくなったなんて馬鹿? 馬鹿なの? 全国どこの交番で「馬鹿の家は何処ですか」って聞いても君の家を教えてくれるくらい馬鹿なの? ブラック○ャックもキリコを薦めるほどの馬鹿なの? なんて事は口が裂けても言えない。まあ言ったって意味が分かるとは思えないが。私、猫だし。
「にゃー(おいちょっと)」
「う―……。いや、やります。やりますよ。そうそうテストなんてその場のノリでなんとかなる物だし」
そのセリフも何度目だ、このボケ老人めその場のノリでなんとか出来る物じゃないから今そうして悩んでいるんだろうが。できることなら私自らその「てすと」なるものをぶっ潰してやりたいが、お隣のネネちゃんによると「てすと」とは行事のようなものらしい。流石にそんな祭り事を私だけで潰せるとは思えない。私は常識のある猫だ。そのくらいは分かる。
そんなことはどうでもいい。君。私は君の猫だというのに昨日から抱っこもなでなでもしないというのはどういうわけなんだ。いつもなら私が寝転がっているだけでうざったいくらい触ってくるくせに、君から声をかけることすらない、なんて。
……別に寂しいわけではない。そう、私の下僕のくせに態度が生意気だ、うん。
「にゃー(おい、こっちむけ)」
「なんだよさっきからぁ……こっちは何回やっても何回やっても数学が倒せないんだよ……」
「にぅう、にゃあ(わけのわからん事をぬかすな。こっちむけ)」
「……」
なんと。
ついに無視か、無視するのかこの私を。よろしい、ならばこちらにも考えが……
私が戦闘態勢に入りかけたとき、彼の部屋のドアが開いた。縦にさけた隙間から顔をのぞかせたのは彼の母親で、心配そうに彼の背中を見る。
「航太、もうこんな時間なんだからさっさと寝なさい。眠いままテスト受けたって、頭がまわらないでしょう」
「うるさいな、わかってるよ」
「にゃー(わかってるなら寝ろ、馬鹿)」
私が口撃すると、彼は体をひねって私と母親の方を向いた。
「つーか、人の部屋に入るときはノックくらいしてくれよな」
「にゃー(君が言うな、このボケ)」
「はいはい、次から気をつけるわ。早く寝ちゃいなさいね。
あんたが寝ないとタマも眠れないみたいだから」
「あー……」
「に、にゃああ(な、何が「あー」だこの野郎ッ、そんなんじゃねーよ!)」
「じゃああと2教科頑張ったら寝るわ」
「お前母ちゃんの話聞いてなかったのかこのボケ(にゃー)」