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ナナシのトヒ 〜ナチュラビスト〜  作者: 大地アキ
13章 ヤマト(2)

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163/201

第163話 破邪衆との鍛錬

ヤマト無双流の道場に足を踏み入れると、広々とした空間には木の香りが立ち込め、すでに活気が満ちていた。

犬族、猫族の民や兵士たちが、王の命を受け鍛錬に励んでいる。


その中心に立つのは、破邪衆—六破—の面々。

犬族のタマモ、ポンタ、シバ、猫族のレオン、ビャクが、それぞれの得意技を駆使して訓練に打ち込んでいた。


ノラはまず、古代種九尾の末裔である犬王側近である二人、タマモと狸族の古代種ポンタのもとに駆け寄る。

「タマモ、ポンタ! 久しぶりだな!」


穏やかに頷き、タマモは尻尾をひと振りし

「ノラに教えを授ける日が来るなんてね」


「まさか、ノラも古代種の末裔とはビックリだよ!」

ポンタは笑みを返す。


クロは、猫王側近でライオン族のレオンの前に立ち、拳を軽く合わせる。

「レオンさん、久しぶりです。」

レオンは気高い表情のまま頷き、戦斧を軽く振って威嚇する仕草を見せる。

クロはその仕草に動じなかった。

「その冷静さ……旅にて、研ぎ澄まされたようだな」


ビャクと再会したミロは、思わず目を輝かせる。

「ビャクさん! また、会えて嬉しい!」


「私もよミロ。あなたの目つき、とても良くなったわね。」

そしてビャクは微かに頬を赤らめ、ツンとした表情で続ける。

「……元気そうね、ノラ」

ノラは少し照れ笑いを返し、互いに昔を思い出して心が通い合う。


犬族のシバはノラとクロ、そしてタロ・イヴが北東湖での稽古で知る人物に道場で再会する。

「シバ、久しぶり!」

シバは微笑みながら、弓と短刀の構えを示し、ノラたちを温かく迎えた。


そして幼馴染でもあるクロから

北東湖でのシロの話を聞かされ

一瞬涙を流したが、シバの表情は喜びの方が勝っていた。


ティカは他の-六破-と初めて会うが、北東湖で元-六破-シロから教わった稽古の記憶が蘇る。

木の香り、道場の気配、鍛錬に励む者たちの気迫。

それはどこか懐かしく、胸を高鳴らせる。


「ここに来られるなんて……シロのおかげです。空族の私がヤマト無双流の総本山にて鍛錬できる日が来るなんて……嬉しいです。」

ティカは小さく頷き、道場の空気に溶け込むように深呼吸した。


ノラとクロ、ミロ、ティカの四人は、それぞれ指導者の視線を受け止め、心を落ち着ける。


タマモが低く声をかけた。

「よし、これでヤマトの破邪衆が揃ったな。鍛錬を始めるぞ」

六破や道場の民たちも、一斉に気を引き締める。

ノラは深く息を吸い込み、クロも拳を握る。

ミロもティカも、初めての道場に緊張と期待を混ぜながら準備を整えた。


こうして、ヤマト無双流の道場における破邪衆との鍛錬が、静かに幕を開けようとしていた。

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