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第16話 初めてデートに誘われた日

いつも通りの朝がやってきた

何度目になるだろう、2つの世界を行き来している疲労感。


「もう慣れたなこの感覚」


しっかり寝たはずなのに疲れが取れない。

睡眠は、脳の情報の整理や、疲労回復などの効果があると聞いたことがあるが、それらが全くされていない感じがする。

むしろ寝ずに、ゆっくりくつろいでいることが今の1番の回復方法である。

もしかして魂が2つの世界行き来してるってことは、寝ていないのでは?

それだと疲れが取れないことに合点がいく。


「うへ~、考えたくねえ」


スマホで時間を確認したら、もう準備しないと遅刻になりそうな時間であった。

そこで、ラインが来てることに気付く。

また広告が来てるのかと思い見てみると、立花と書かれていた。

その名前を見て飛び起きる。

確か昨日別れ際にライン交換したけど、翌日の朝にいきなり送って来てくれるなんて夢にも思わなかった。

心臓が張り裂けそうなほどドキドキし始めた。

内容を確認すると、おはようから始まり、昨日のお礼が書かれていた。

俺は急いで返信するために文章を書く。

もちろんおはようから始まり、昨日のことで怪我がなくてよかったと入力する。

おかしいところがないか何度も読み返し返信する。

既読がついて返信は来るのかドキドキしながら見ていたいところだが、学校に遅れそうだ。

急いで準備して学校に向かう。


「なんかここ最近充実してる気がする!」


思わず嬉しそうにつぶやく。


昼休憩、ラインを確認すると、立花さんから返信が来ていた。

昨日のお礼がしたいからと、放課後に喫茶店へのお誘いだった。

それを見て、うれしさが収まらなかった。

立花さんに今日も会える。

もちろんと返信し、それから待ち合わせ場所や時間などのやり取りをする。

放課後が楽しみだ。

楽しみなことができると、時間が過ぎるのが遅く感じる。

その遅さにもどかしさを感じ、午後の授業を過ごした。




********************************

放課後

待ち合わせのカフェにいた。

立花さんは授業が1コマ多いので1時間ほど待つことになるだろう。

それにしてもカフェと聞いて昔のレトロなカフェを想像していたが、立花さんが指定した場所は今時というおしゃれなカフェであった。

1時間今までの事、そしてこれからの事について考えてみることにする。


とりあえず夢の世界の事を霊界と呼ぶことにした。

いつまでも夢の世界とか言ってられないしね。

少し気になることもできたので、今夜行ったらおじいさんに聞いてみよう。


(そういえば、あのおじいさん、名前なんて言うんだろう・・・)


そんなことを考えたていたら1時間はすぐ過ぎていたみたいで、立花さんがやってきた。


「ごめん、待ったよね」


「ううん、大丈夫」


「待たせちゃった代わりに、どんどん頼んで。今日は昨日のお礼もかねて私のおごりだから」


「ラインでも送ったけど、そんなのやっぱり悪いよ」


「いいの。昨日のお礼はいくら返そうと思っても返しきれないぐらいだし」


立花さんに引く気はないようだ。

俺は降参し、2品頼んだ。

あんまりおごってもらうのは好きじゃない。

もし次がある場合、こちらから誘いにくくなるからである。

今通ってる学校のことであったり、TVドラマの話をしていたら時間があっという間に過ぎていた。

楽しい時間は短かく感じる。

別れ際に


「ねぇ、ちょっと聞きたいことがあるんだけど」


立花さんは少し間を開け、口を開くが、


「ううん、やっぱりいいの。おかしなことを聞こうとしてたみたい、気にしないで。」


立花さんとのお茶会はこれで終わった。

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