プロローグ
「はー。可愛い、、、尊い、、、」
私は、真実。
絶賛、飼っている猫と犬を愛でている。あー可愛すぎる。
顔なんてニッコニコ。
家が元々動物好きの家庭の影響で、私も運命的に好きになりました!1番好きなのは、鳥系かな?フクロウとかは可愛いなーって思う。あの、鳴き声や仕草とか最高!
「真実!早く車に来なさいよー!1○○万ボルト行くんでしょ!」
私の可愛いペットを愛でていたら、母親に怒られました。
明日から、高校が始まり一人暮らしが始まるので3匹の動物連れっていいよと言われたからその選別をしていたのに。
まあ、もう決まっているんですけどね!1○○万ボルトに行く理由は、ゲームを買うため!
いやー、リアルの動物を愛でる時間も凄くいいんだけど2次元のこの世界には居ない動物を愛でるのも凄くいいんだよね!
しかも、今回は五感が全て感じられるダイブ型のVRを進学祝いに買ってもらうために行くのだ!ソフトは、育成ゲームとRPGゲームが合わさった『ビーストワールド』。
今からワクワクが止まらない!
そして、諸々を1○○万ボルトで済ませいざ我が家に!
○○○
「はあー。やっと、プレイ出来る!」
実は私の新しい家に着いてから1時間ちょいたってる。
私の可愛い動物たちの家のセッティングにこだわってたらね。
そういえば、私の連れてきたペットたちの紹介をするね!
まずは、猫のねーちゃん。全身白の毛で目が薄い青色の私の小さい幼馴染。私が赤ちゃんの頃から飼い始めた猫です!
次は兎のうーちゃん。赤目の白い体。月で餅ついてそうな見た目してるうさぎ!
最後はフクロウのふーちゃん。私が初めて飼い始めた相棒!
意思疎通が結構出来ちゃう賢いフクロウ!
以上の3匹を連れてきました。この子達の家を作ってたら1時間ぐらい掛かった。
さて、そろそろ始めようかな。『ビーストワールド』
私はゲームを始める合図の言葉を使う
「フルダイブ!」
『新しい陽子が来たか。』
何かの声が聞こえ私は目を覚ます
「あなたは誰ですか?」
目の前には伝説の生物の龍であろうお方がいた。見た目めっちゃ龍だけどね。一応きいておこうと思った。
『我は龍。新たな陽子を導くもの。』
あ、そのままなのね。
とりま、聞きたいこと聞こう。
「陽子とは?」
「そなたのような、我々と会話ができる者のことを言う。」
「なるほど。それで、私はどうすれば?」
『まず、この世界にはついて説明しようか。』
「わかりました。」
『この世界は、陽獣と陰獣と呼ばれる動物がおる。陽獣は、そなたら陽子と一緒に旅をするものたちの事じゃ。陰獣は人や町を襲うもの達のことを指す。お主らにはこの陰獣たちを狩って欲しいのじゃ。』
「なるほど。狩る以外に方法はなし?」
『いや、陰獣普通に狩るとどうしても陰子が体に入り陽獣が陰獣化してしまう。だから、陰獣の頭にある水晶に〖イレイサー〗と言う魔法を当てたら狩ることができる。しかも、陰子を吸収すること泣くな。
ただ、当てることが難しいからあまりおすすめは出来ん。』
難しいと言われたらやりたくなったちゃうなー。
「おーけー。」
『こちらから、あっちの世界でやって欲しいことは言った。あとは、ジョブとスキルを決めてもらおう。
この中から選んでおくれ。』
すると、目の前にジョブ一覧と書かれたホログラムが出てきた。
色々なジョブがあるっぽい。陽獣と一緒に戦える剣士。陽獣を魔法などで援護する陽術師。陽獣のサポートメインの巫女。色々なものがあった。しかも、このゲームが発売されてから一週間ぐらい経つのだがどのジョブがどれくらいいるかが分かるようになっている。例えば、剣士だったら1万人ぐらいいる。陽術師だったら2万など。大雑把な数が分かる。
しかも、数がまあまあ多くてどれなするかすごく悩む。しばらく見ていたら目を引くジョブが一個あった。
名前は〖ブリーダー〗。その名前の部分を押すと概要が出てきた。
概要
陽獣たちに対するブラッシングが上手くなったり、どんな餌をやったらいいかが分かる。
注意!
このジョブに戦闘能力はありません!プレイヤーから陰獣にダメージを与えることは一切出来ません!
ふむふむなるほど。道理で1人も使ってないわけだ。
このジョブを使用しているプレイヤーの数の欄を見てみると0と表示されている。確かにプレイヤー自身が戦えなければ、戦闘の幅がグッと狭まる。納得だわこりゃ。
でも、ちょっとやってみたい。これを、使って有名になりたい!
「すみません。〖ブリーダー〗がいいです!」
『それか。お主自身は、陰獣と戦えないがいいのか?』
「陽獣たちと戯れたいので!」
期待に溢れた眼差しに麒麟はちょっと引く。
『そ、そうか。ならいいのだ。では、次はステータスポイントとスキルを選んでもらう。』
すると、目の前にはホログラムが出された。
初期ポイントは100でステータスは、
力、硬さ、速さ、運、魅力、ブリーダーがあった。
ある程度は分かるけど、このブリーダーってなんだ?
「すいません。このブリーダーってなんですか?」
『それは、職業に関するものが上がるステータスじゃ。
そうじゃの。例えば、ブラッシングなどの技術があがる物じゃ。』
「じゃあ、極振りで!」
『そ、そうか。お主がいいならワシはいいんじゃが。』
龍さんちょっと引き気味。
『じゃあ、次はスキルを選んでくれ。』
また、ホログラムが出され沢山のスキルが出てきた。
その中で、龍のおすすめと書かれたスキルが何個かあった。
「この、龍のおすすめとは?」
『まあ、その名の通り我のおすすめのスキルなんじゃが今までのお主の言動や行動を見てのおすすめスキルじゃ。』
よく見ると、ブラッシング1や餌選び1など確かにブリーダーに合いそうなスキルばかりだった。
ならば、選ぶしかないよな!なにより、龍さんが選んでくれたスキルだしね。
「じゃあ、龍さんの選んだスキルたちでいいですよ。」
『スキルは4つまでなんじゃが、どうする?』
「それも、龍さんにませます。」
『じゃあ、お主があっちの世界に行くまでに決めるからあっちの世界に行ったらスキルを確かめなさいな。』
「了解です。」
『最後にお主はどの陽獣がいいかの。選びなさいな。』
すると、目の前に兎、フクロウ、猫が出てきた。
まさかの、家にいる動物たち。
「うーん。どうしようかなー。」
どの子も可愛いんだけどなー!
兎は、結構そのままなんだけど、フクロウと猫が現実と結構違くていい!
じゃあ、こうしよう!
「龍さん!選んで!」
『え、我!?』
「うん!」
『え、大切な相棒じゃぞ?!』
「だから、こそですよ!ここで、選んじゃったら他2名が可哀想じゃないですか!」
『そ、そうか。なら、お主があっちの世界に行く際について行きたいものについていかせる。これでええじゃろ?』
「いいです!」
『じゃあ、ここでやることはもうないから行ってきなさい。
そこの扉をくぐったらすぐ着く。』
ああ!これから、私の理想の世界に行けるんだ!