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プロローグ的なコレ その4

プロローグ その4



驚愕とともに文庫サイズのその小説を見る。

確かに動いている。表紙に描かれた三人組の登場人物らしき宇宙人達。宇宙空間と惑星をバックにポーズを決めるそいつらの口が動き、米語(クイーンズイングリッシュじやなくアメリカンな方の英語ね。ちなみになんで英連邦なのにあんなに崩れてんすかね、オージーって?謎ですね。)のスラングを吐き続けている。

右から順番に緑色の肌のSPD極振系な長身痩躯の男、一本角の赤肌のアゴが割れてるヒーローぽいレーザー銃を構えた男、黒肌のゴリマッチョなハンマーを担いだ(信じたくはないが)女。このどうにも昔のアメリカンな劇画調の濃ゆい絵柄。なんか現実なのかこれと言う困惑より細かいイライラが勝ってきた。あの女なんてゴリラだろ?ゴリラゴリラに違いない。ワンチャンあればゴリラゴリラゴリラかも?えーい腹立って来たぁああ!!


いや、冷静になれ。

この状況でコイツらに反撃したら警備員はどうする?

アレな人として対処されるぞ?ここは我慢一択だろう?

我慢だオレ!

calm down! グッボーイ

keep Kool! グッボーイ




むーりーー♪スイッチオーン!宣戦布告じゃバッキャローー!

短期留学経験とヒップホップで培った英語力ば見せちゃるけんな!!

舐めんな、くらしたらぁ!!

「Hey guys!quiet plz」「shatta…Break shutta fxxker!!」「You bustard!assholl!」などと捲し立てながら、Fワード中心に反撃とオレへの間違った煽り(NERDとの相違点、万引きでここへ連行された訳ではない)への指摘を繰り返したあげく、煽りとはこう言うものだという笑顔を浮かべながら米語で挑発をし始めたオレに声がかかる。


「ほう。それらが見えるかね?しかも負けておらん。オモシロいなキミ」


渋い声だね?カッコいいね?バリトンボイスだね?



ん?


誰?


この爺さん?ん?ん?


ん?


小説に向かって中指立てながら流暢なFワードで暴言吐きまくる一見アレなオレとその様子に呆然と佇むいつの間にか戻っていた普通Aとビクつく警備員、そしてSPを連れた好好爺然としたご老人。以上カオスな現場、地上45階からお届けしております。


ん?


ナニコレ?

まだまだあ

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